ギャラリー酔いどれ

売れない絵描きの世迷い言&作品紹介

立冬に

2016-11-06 10:23:01 | Weblog
 画は 豊原 國周 (とよはら くにちか)
 
 天保6年(1835) ~ 明治33年(1900)     

 号は一鶯齋、など。               作


 「牡丹蝶扇彩 ぼたんにちょう おうぎのいろどり」より、

 「獅子ノ精 尾上菊五郎」 「獅子ノ精 市川團十郎」

 「獅子ノ精 市川左團次」 です。


☆晴れ、朝、雪が舞う。 明日は立冬。

気違い集団、自公維新、

◆http://lite-ra.com/2016/11/post-2670.html
リテラ  2016.11.04
TPP騙し討ち強行採決は安倍首相の強い意向だった!
 民主主義を無視し嘘を撒き散らす安倍政権の増長



こんなやり方がまかり通るこの国は、ほんとうに民主主義国家なのだろうか。

本日、衆院TPP特別委員会でTPP承認案が「強行採決」されたが、
それは議会運営をまったく無視したものだった。

そもそも、きょうは13時から衆院本会議で「パリ協定」の承認案を
採決する予定だったが、衆院TPP特別委委員長である塩谷立議員が
委員長職権で本会議後に予定されていた特別委をいきなり開催

「強行採決発言は冗談」という山本有二農水相の2度目の失言に対して
辞任要求を行っていた民進党や共産党などの野党は当然、
これに猛反発したが、
自民、公明、そして日本維新の会の賛成多数で可決してしまったのだ。

議会運営のルールなんてはなから無視、数の力があれば何でも押し切れる
という安倍政権の横暴さ──。

安倍首相は先月17日に「我が党においては結党以来、
強行採決をしようと考えたことはない」という、

自虐ギャグかと見紛うような大嘘を国会でぶち上げた。

この人の嘘はいまにはじまったものではないが、
発言から半月程度であっさり強行採決を行うとは、
どこまでも国民を舐めているとしか思えない。

自民党は「強行採決というかたちで実現するよう頑張らせていただく」
と発言した福井照議員をTPP特別委の理事から降ろしたが、結局、
この言葉は嘘偽りない“本音”だったわけだ。


「党内には強行採決への慎重論や、TPP先送り論もあったようですが、
官邸がどうしても成立させたいと強硬だったようです。

背景にはもちろん安倍政権に
今井尚哉首相秘書官をはじめ経済産業省人脈が入り込んでいる

ということもありますが、安倍首相自身が強いこだわりを見せていた。


どうも、海外の首脳にわが国は先駆けてTPP承認案を通過させた』と
自慢したい
というのがあるようです」(官邸担当記者)

安倍首相は特定秘密保護法や安保法制でも同じように
自分の個人的野心のために強行採決で法案を通してきたが、
まさか 早さ競争で自慢するために強行採決とは……。

しかし、安倍首相は10月7日のTPP主要閣僚会議で
他国に先駆け、日本の国会でTPP協定を承認し、早期発効にはずみをつける
とこれを裏付けるような発言をしている。

なんとも頭が痛くなる話だが、さらに今回、ひどいのが
山本農水相の問題をそのままにしての採決だったということだ。


山本農水相については「強行採決発言は冗談」という暴言、
SBS米をめぐる疑惑などが噴出しているが、問題はそれだけではない。

山本農水相は失言した田所嘉徳衆院議員のパーティで、
同時に「JAの方々が大勢いらっしゃるようでございますので、
明日でも田所先生の紹介で農林省に来ていただければ
何かいいことがあるかもしれません」などと
利益誘導をほのめかす発言も行っていた。

このような無反省かつ議員としての自覚も欠如した人物を
大臣に据えたまま採決に踏み切る。

これは安倍政権がマスコミを抑え込んでいるから、何をやっても
世論の反発は起こらない
と、増長しきっているからだろう。

職権を濫用し国会の機能を停止させ、強行採決でなんでも決定していく。

いったいこの異常事態はどこまでエスカレートしていくのだろうか。

(編集部)



◆http://toshiaki.exblog.jp/
古川利明の同時代ウォッチング
◎2016年 11月 02日

#んで、TPP承認アンと担保ホウアンだが、今夕(=11・4)の16時半過ぎに、
衆の特別イイン怪で、強行ならぬ、強姦サイケツしたってんだが、今、

大統領センキョの最中で、共和のトランプはおろか、民主のヒラリーも明確に
「批准反対」を明言しておるんだな。

であれば、余計、このタイミングでニッポンが批准を急ぐ必要はなく、
それも含めて、異常だわな。

折しも、今日のam2:01upの共同電で、
「もし、ヒラリー当選の暁には、さっそく、2月後半にもアベが訪米し、
日米首脳会談を検討」と出ておったんだが、

このTPPは、現・民主の小浜セー権で調印したんだが、
ヒラリーが予備選でサンダースの猛追を受けたんで、それに合わせるべく、
「TPP批准反対!」を言っちゃったんだよな。

無論、今回のニッポンの先乗りTPP承認の動きは、亜米利加サマの要請っていうか、
指示だろうが、要は「ヒラリーの公約撤回へ向けての後押し
だわな。

さらに折しも、今朝のヨミが「憲法施行70年」ってことで、
「GHQによる押しつけ憲法は、ケシカラン」と大論陣を張っておるんだが、

それを言うなら、今の憲法いじくり回しだって、「亜米利加の押しつけ」
そのものぢゃないか。

元外務キャリアの孫崎享が『戦後史の正体 1945-2012』(創元社)ん中で、
「亜米利加からの圧力やウラ工作は、現実にちゃんと存在する」と明かしたうえで、

そうした亜米利加からの圧力をオモテに出すことは、
タブーの極みに他ならない
と喝破しとるやないか。

そもそも、外務ショウでは「亜米利加に嫌われている」というだけで、
この孫崎みたいに出世のコースをピャーッと外されるんだし、
学者連中をはじめとする文化人にも小遣いをイッパイ渡してだな、
亜米利加サマ万歳!と言わせ、書かせるように仕向けておるんで、
今のような酷い状況になっておるんだよな。

ホンマ、「従米」どころか、隷米の極みなんだが、
産経、ヨミはもとより、それに連なっておる桜井よしこだの、古森義久とか、
「亜米利加のドレイ売文業者」ったら、スンゴイもんなあ。

桜井も、薬害エイズを取材しておった自公以前の時代は、
まだ、全然、超マシだったが、拉致バブルがはじけたあたりから、んもう、
ニッポン会議以下の極右連中に完全に抱き込まれてしもうて、
老害を極めたっていうか、最早、なれの果てだわなあ(涙)


#「上」の続きだが、コイツはあくまでコクタイ上のモンダイなんだが、
国際条約の国怪承認については、予算アン同様、
憲法上の「『衆』の優越規定」があるんで、TPP承認アンについては、
30日後に自然成立なんだよな。

ただ、抱き合わせで11本の担保ホウアンがあるんで、
コイツも一緒に「衆」の特別イイン怪で強姦サイケツしてしまった手前、
一緒に「参」に送付されるんだが、

こっちは自然成立の対象外なんで、別個にでもサイケツする必要があるんだ
よな。

ちなみに、今秋の臨時国怪の会期末は「11・30」なんで、
TPP承認アンだけなら、30日後の自然成立を見込んで、
会期延長は小幅でエエんだが、担保ホウアンも「参」でカケツせんかった場合、
継続シンギの手続きを取る必要があるんだが、

その場合、次の年明けの通常国怪では、「参」でのシンギから始まり、また、
「衆」に戻して再カケツが必要なんで、ややこしいんだよな。

だいたい、担保ホウアンが11本もあって、
その対象が農産物だけでも大モンダイなのに、

さらに医療&保険、著作権物といった知的財産ケンと、チョー幅広であるのに、
たったの40時間」で審議が尽くせるか
ってんだよ。

「自公だから、しょうがない」と言ってしまえば、それまでなんだが、
ったく、こんなデタラメばっかヤリ倒しておるのに、
マスメディアの反応が鈍いよなあ。

まだ、「隷米の極み」であるヨミや産経がそうであるのはわかるんだが、一応、
「クオリティー・ペーパー」の別称が付与されておる朝日が、
ホンマ、どうしようもねえからな。

朝日は、例の「吉田調書」での誤報モンダイを機に、
全社的にインポ状態に陥っておるわなあ(呆、怒)

あー、「10・3」の朝日の社説では「TPPと国怪 不安解消へ審議を尽くせ」かあ。
この腰の引けぶりもさることながら、
その審議そのものが尽くせてねえんだからな、この糞アホンダラが!


#さらに続きだが、今の臨時国怪でのTPPの拙速承認の動きは、
ったく、異常の極みだわな。

まさに、今、宴たけなわの米国・大統領&上下両院のダブル選で、
「TPP批准の是非」は最大争点の1つになっておってだな、

民主のヒラリーは反対、んで、共和のトランプに至っては批准反対はもとより、
ぬあんと
、「TPPからの離脱」をブイブイと主張
しとるんだよな。

思うに、トランプってのは、その「在日米グンの撤退」も併せると、要は、
伝統的なモンロー主義者ってことだわな。

であれば、それはそれで、じつにわかりやすい。

トランプがTPPに反対なのは、そうしたモンロー主義に加えて、
関税自主権の放棄は、すなわち、国家主権の侵害であるっていう、
コイツもまた極右・保守シュギの立場としては、じつにわかりやすいよな。

コレに対し、ヒラリーが「TPP批准反対」を打ち出したってのは、まさに、
あの「サンダース旋風」の煽りを受けてのことだわな。

「富の公正配分」を根幹とする左派のストライクゾーンに、
ズッポシと収まっておるサンダースとしては、

TPPとは、輸出で儲け倒す大企業への肩入れに他ならず、そのことによって、
自国の産業と自国民が食い物にされる。それは何としても阻止しなければならない

と予備選で主張し、それが強い支持を受け、ヒラリーに肉薄しておったワケだよな。

本来であれば、ヒラリーは「小浜の後継」のポジションにおるんだから、
センキョ戦では絶対に「TPP批准」を訴えんとなんだが、
しかし、「サンダース票取り込み」のためには、背に腹を変えられず、
こうしたコペルニクス的なセーサク転換を余儀なくされたってことだわな。

しかし、コイツはある意味、「草の根民主主義」とも言え、センキョ戦を通しての、
こうした「見えるカタチでのセーサク転換」っていうか、
有権者が求める政策を候補者に求めて、実行させるってのは、じつにまっとうだわな。


翻ってニッポンはどうか。14年の「衆」、今年16年の「参」と
2回の国政センキョで、確かにアベ自公は「勝った」ということにはなっている。

しかし、いずれも、その直前に、アベは「消費税率10%の引き上げ延期」を表明し、
要は「センキョ戦の最大争点」を隠しマクった挙げ句、
相変わらずバカを極めているマスメディアの連中も、
そうしたアベの愚行を窘めるどころが、ただヘラヘラと追従するだけで、
「争点もなく、盛り上がりに欠けるセンキョでしたあ」と煽り倒したんだよな。

ま、批判精神というものが根本的に欠如しておるっていうか、
単に「思考停止の極み」なんだよな。

だから、TPP参加の他の国々は、亜米利加が今、こういう状況だから、
とにかく、じっとその趨勢を見守っておるっていうのに、どういうワケか、
ニッポンだけが突出してだな、
「亜米利加サマにも、はよ、TPPを批准してもらおう」と、
率先して国怪承認に動いておるってんだよな。

やっぱ、コイツも「王様ならぬ、ニッポンの総理ダイジンも裸だ」
って言ってやらんとだろう。

アベ自公が必死にシッポを振っておるのは、ニッポン経団連以下の財怪であり、
さらには、亜米利加の経済を牛耳っておる、
ロックフェラー様やロス茶イルド様といった、金融資本家サマ連中
だからなあ
(呆、涙)



國周、二枚目、



「慶安太平記」より、

「細川勝元(松平伊豆守) 沢村訥升」(二代目)  「鞠ヶ瀬秋夜(丸橋忠弥) 市川左團次」(初代)です。



トランプ勝利か?

◆http://www.snsi.jp/bbs/page/1/
副島隆彦 重たい掲示板 2016-11-05
[2035]私はまたひとつ、大きく分かった


より抜粋、

今朝4時に目が覚めたら、また
天啓(てんけい、revelation 、レヴェレイション) が一つ降りて来た。

「巨大な悪」というものについての、私の気づきになった。

ヒラリーは大統領選に負ける。

そして、そのあとすぐに捕まる。そして裁判だ。

補佐官のフーマ・アベディンは行方不明である。逮捕令状が出ているようだ


私が書いて予測(予言)してきたとおりになる。だから、トランプが勝利する。

なぜなら、やっぱりトランプの方が巨大な悪と組んだからだ。

この5月17日に、トランプが、キッシンジャー、
ダビデ大王( David Rockefeller 101歳 )と組んだ、だからトランプの勝ちだ。

やはり、ダビデ大王が生きている限り世界皇帝であり、
この男が地上最大の一番の巨悪だ。

だから、このダビデ大王に頼まれて組んだトランプの勝ちなのだ、
と5月22日に、私は決めて「トランプ大統領(で決まり)」と書いた、
そして、本にした。
『トランプ大統領 とアメリカの真実』(日本文芸社、7月10日刊) だ。 

私が長年、紡ぎ上げてきた 理論( 私のアメリカ政治思想 研究30年の成果)の勝利だ。

私は、自分が、自分の半生を賭けて築き上げた、アメリカ研究の理論を、
現実に適用してみた。

そして、それが正しい、ということが、今回、証明されつつある。 このことが嬉しい。
 

ジョージ・ソロスが仕掛ける不正選挙( rigged election 、
電子投票の集計コンピュータ・マシーンの違法操作)も、うまくゆかない。

どうも、ロシアのサイバー攻撃で、その一部が破壊されたようだ。

プーチンというのは、やはりすごい男だ。 

10月7日に、ホワイトハウスが、正式に声明を出して、
「ロシアのハッカーが、米大統領選挙に干渉している」と、
国家情報官と共同で声明を出した。 

不正選挙のマシーンの中にまで、
ロシアの情報部のサイバー攻撃部隊は、侵入してゆくのか。 


ご参照あれ!


◆http://melma.com/backnumber_45206_6444382/
宮崎正弘の国際ニュース・早読み  発行日:11/6

  トランプ。九回裏二死満塁。「逆転満塁さよならホームラン」の可能性
     民衆の反エスタブリシュメント、反グローバリズムへの怒りは強烈

****************************************

不思議な現象が起きている。

あれほど全米マスコミに罵倒されながら、ドナルド・トランプの支持率は尻上がり。

ヒラリー・クリントンとの差は僅か1%にまで猛追している。

通常の誤差の範囲は5%だから、事実上、逆転しているのではないか。
 
全米の新聞のなかで、1紙をのぞき、ほぼ200紙がトランプを批判し、そのうち、
30紙がヒラリー支持を社説に掲げた。

残り1紙は「リバタリアン党」を支持した。

まさに異常事態である(ワシントンタイムズとて、明確にトランプ支援をしていない)。

テレビはかろうじて「フォックス・テレビ」が中立的だが、
残りの局は、なべてヒラリー支援。

CNNは90%の番組が民主党支援キャンペーンのごとくであり、いったい、
これほどの四面楚歌にマスメディアの報道合戦の上で晒されながら、
トランプはテフロンのように強い支持に支えられている。これが謎だった。

地下マグマのようなダイナミズム、あの熱狂の根っこにあるのは、
アメリカ人大衆のワシントンへの怒りだ。

火山の爆発のような突発事が起きるのではないか。

スタインベックの『怒りの葡萄』を思い出した。

エスタブリシュメント、ウォール街、そして1%の富裕層に対して、
多くのアメリカ国民は既成政治家のゲームに厭いた。

だからヒラリーはウォール街の操り人形と訴えるトランプのレトリックに酔う。

そのヒラリーがウォーレン・バフェット(全米投資家トップ)を
応援弁士に担ぎ出したことは、ひょっとして致命的ミスに繋がるのではないか。

既に「期日前投票」(不在者投票)を済ませた有権者は過去最高にのぼっており、
また従来は「投票に行かなかった」人々が、
こんどはトランプに票を入れに投票所へ行くという。

対照的にヒラリー支持者は、絶対に行くと答える人が少なく、熱狂が薄い。

集会における空席が目立ち、盛り上がりが欠けるのはヒラリー集会であり、
トランプの集会は立錐の余地がない


全米のテレビは意図的にこの場面を映し出さない。

映像操作をおこなっているようである。

トランプ。
絶体絶命と言われた九回裏二死満塁。長嶋茂雄の天覧試合を思い出しませんか?

「逆転満塁さよならホームラン」の可能性が高まった。 
  


國周、三枚目、



「市川團十郎演藝百番」 「しのゝめ」です。



時代遅れw

◆http://8729-13.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/post-1663.html
zeraniumの掲示板  2016年11月 5日 (土)
潜在的核武装能力とは常に準備してあるという意味


鳩山友紀夫:私は、石破(茂)さんが日本の潜在的核武装能力について
      そのような発言をすること自体、時代遅れだと思っています。
      先般、ロシアと諸外国の学者らが参加するバルダイ会議で
      プーチン大統領が演説して、核抑止論はもう意味を失ったと言っています


すでに時代遅れの「核抑止論」

現実問題として核をみんなが持っていても、実際にはいろんなところで
戦争は起きている。決して抑止効果は出てはいないし、
一方だからと言って核が使えるかといえば、使えるわけではない。

持っていても使えないし、持っているいないにかかわらず、
戦争は実際に起きている
という状況を見て、
核抑止論はすでに意味を失っていると彼は主張しています。

私はこれは、かなり正鵠(せいこく)を射ているのではないかと思っており、
そういう状況にも関わらず日本のいまの政権の中に、
核兵器を将来持つために原発を保持するのだという発想があるのは、
意味をなさない議論
だと思っています。

アメリカとの間の原子力協定の話もどこまで真実かはわからない。

『日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないのか』
(矢部宏冶著・集英社インターナショナル)という本自体は目からうろこの、
非常に優れた内容だったと思っています。

ただ現実的に言えば、米国も原発をつくろうとして米国だけではつくれない

アメリカと日本が協力して初めて原発がつくれる状況にあることから、
その意味でも日本に完全に原発から手を引いてしまわれると、
自分たちも原発をつくれないという状況になって困る
ということはある。


木村 朗:アメリカは30年以上やっていなかったですからね。


原発維持による電力会社の利益を確保する目的がある

白井 聡:プラントメーカーをいかに生き延びさせるかという、
     経済的側面の問題でしょう。

鳩山:現実的にはその面がかなり大きいように思います。
   それとやはり日本の電力会社は地域で極めて大きな力を持っており、
   地域の商工会議所のトップには、ほとんど電力会社がついている
   という状況なのです。
   電力会社はその地域をコントロールする力と利権を持っており、
   さらに政権与党とは非常に太いパイプで繋がれているので、
   結局その部分が、核武装というよりも
   現実的なご利益の部分として大きいと、私は見ています。(略)

   (略)トルコとアメリカ対ロシアのような構図が出ていることから、
   万が一ということもないとは限らない。
   ただ、そうであっても核戦争にはなり得ないでしょう。
   一方がそれをしたら、他方だってやられるわけですから。

木村:全面的にはあり得ないと私も思います。

   先ほどの白井さんの話で、日本が核攻撃されるのではないか、
   そのためにも核兵器をつくる能力を保持する必要があると考える人がいる
   との指摘でしたが、日本が核攻撃されるリアリティがどこまであるのか
   と考えると、その可能性はものすごく低いと私は思います。

   それについて考えるとき、日本は福井県を中心に
   原発を54基つくってきましたが、一方で
   ミサイル防衛システムを導入しておきながら、
   (原発が外からミサイル攻撃されるという想定は一切なく)、
   原発は1基も守られてはいない。
   それでいて今、戦争ができる国になろうとか、
   戦争ができるかのように振る舞っている。
   もし非常に現実的で具体的な発言をする人であれば、
   イスラエルがやっているように、「原発は(攻撃されるので)全部撤去せよ。
   核関連施設は地下に置いて核武装能力は維持せよ」というはずで、
   そうすれば戦争はできると思う。
   しかし現安倍政権はそんなことは何も考えてはおらず、
   ただ戦争に向かおうとしている。そ
   こが非常に怖いところで、不思議なところなのです。

白井:結局それは、平和ボケだと思う。
   何やら勇ましい言動をしているわりには、
   プラクティカルな発想がない。ぼけた頭で戦争を夢想している。

戦争になれば必ず原発施設がターゲットになる

木村:(略)ロシアの将軍が冷戦期に、日本のターゲットは米軍基地、
   自衛隊基地、原発だったと言っているので、
   やはりミサイルのターゲットには必ず原発を入れているようです。
   相手の一番弱いところを攻撃するのが軍事常識ですから。
   私は中国のミサイル部隊に関係していたという人から聞いたのですが、
   日本を破滅させるには核兵器はいらない。
   ミサイルの2つか3つでOK だと言っていた。
   実際にそうで、例えば浜岡と玄海をやられたら、
   もうそれでほとんど終わりです。

白井:では他の国での原発は軍事攻撃に対して、どういう守りをしているのですか?

木村:他も同じでほとんど何もしていない。
   ミサイル防衛システムすらしていない。
   アメリカではゲリラに対しては軍隊で守るとかはやっているけども、
   空からの攻撃にはアメリカですらまったく無防備です。
   原子炉自体はかなり強固で、そこを破壊するにはよほどの攻撃が必要ですが、
   使用済み核燃料のある建造物などはもろく、
   そこを狙われたら電源喪失して爆発するというのは常識
です。
   ですからいまや、核兵器ではなく、原発施設を攻撃することのほうが
   相手に与える打撃が大きい。
   永遠に住めなくなるほどの被害を与えるわけですから。

   ですから核兵器、原爆を使って被害、犠牲を与える攻撃をするのは、
   もう自分の国が亡びるという状況での報復くらいしかあり得ないでしょう。

鳩山:つまり、原発を持っているということは、
   核兵器を突きつけられているのと同じだということですね。

木村:そうです。
   安全保障上、原発はもっとも脆弱な部分だということを、
   もっと意識する必要がある
と思います。
   原発をミサイル攻撃のターゲットにされたら、
   もう守りようがない、もう不可能なのです。


日本にだけ特権が与えられているのはなぜか

私も鳩山さんが言われるように、周りに敵をつくらないことが
最大の安全保障だと思います。

日米原子力協定について先ほど白井さんも触れられましたが、
NPT(核不拡散条約)体制においても、なぜ日本だけがプルトニウム保有や、
もんじゅなどの核燃料の再処理の権利が認められているのでしょうか。

日本にだけはその特権が与えられており、イランや北朝鮮どころではなく、
非核保有国の中では日本ほど核武装に近い国はないというのが現状です。

日本が本気で核兵器保有を志向したときには、それを防ぐに
は武力行使しかないとまで言われている。

NPT(核不拡散条約)とIAEA (国際原子力機関)体制の中で、
イランや北朝鮮には厳しいのに、日本にはもっとも甘いという、
この体制が保持されていることの問題も指摘されている。

私はやはり、アメリカはオプションを2つ残しているのかもしれないと思う。

つまり日本の核武装を容認するという選択肢です。

例えばイスラエルにはアメリカとフランスが援助して、核武装を容認しており、
それと同じようなことです。

今の世界でイスラエルに一番近い扱いを受けているのが日本なので、
そう考えれば非常にわかりやすい。

ただ建前としては絶対に許さないという強い考えを持つ人も多く、
非常に矛盾している。

実際に、NPT(核不拡散条約)体制ほど二重基準がまかり通り、
不平等なものはないという現実があります。

そしてその象徴が日本なのです。

日本は核武装の選択肢を残すために、NPTに入ることに最後まで抵抗し、
最終的にいろいろな特権をもらう形で妥協して入ったのです。

そこには核の傘の中に入るという思惑もあったはずです。(略)


潜在的核武装能力とは常に準備してあるという意味

鳩山:(略)先ほどのプルトニウムの件ですが、
   核燃料を再処理してプルトニウムを取り出すということに関して、
   日本が再処理を認められていることを、
   日本人の多くは核武装とは繋げて理解してはいないでしょう。
   だから多くの国民は原発の保持が核兵器とつながるとは考えていないので、
   当然国民の大多数は、政府が核を作ると言ってきても大反対するでしょう。
   これについては私は強い懸念を感じてはいない。

木村:ですが、だからこそ表では、選択肢としては放棄したかのような流れが
   あえてつくられているのです。
   つまり潜在的核武装能力という形で、早ければ2週間とか1ヵ月以内につくれる
   という能力を維持する、という選択をしている可能性がある。

鳩山:石破さんが「潜在的」と言った瞬間に、
   潜在(している現実)が表に出ていると思われる。

木村:私は一度、ある原子力を専門とする研究者から聞いたのですが、
   その方は核武装は日本がその気になればすぐにできるし、
   秘かにアメリカの一部と通じて核武装している可能性すらある

   と言っていました。私もそう思います。
   日本にはあらゆる必要な技術や施設、
   人間もプルトニウムも全部あるわけです。
   ついでにミサイル技術さえあります。

白井:プルトニウム型の爆弾は、起爆装置の精密性という部分が
   技術的には難しいところで、
   そこはまさに日本の高度技術が一番得意とするところです。

木村:そうです。アメリカや日本の政府は公けには認めませんが、
   秘密裏に水面下では日米のそういった人々が協力しながら進めている
   というのは、絶対にあり得ないという話ではないのです。


     『誰がこの国を動かしているのか』
      木村 朗・白井 聡・鳩山友紀夫  詩想社 新書12

            抜粋




ユダ米の「ダブルスタンダード、二枚舌」を信じるほうが愚かということですよ。

ま、トランプ当選を楽しみにw ヒラリーなら即逮捕らしいのでw