ギャラリー酔いどれ

売れない絵描きの世迷い言&作品紹介

春彼岸

2010-03-21 10:58:23 | Weblog
 画は歌川國貞(三代豊國)(1786年)~(1864年)

 号は、香蝶楼・一雄斎・五渡亭など  作


 「閻魔の鬼六」です。


☆大嵐の春のお彼岸です、暴風吹きまくり。


さて、五木寛之「親鸞」上・下、売れておるようで、

60万部を超えたとか。文庫本が出ればさらに読まれるでしょうな。

NHKの週刊ブックレビューとかに出演されておったのを録画で見ました。

「念佛」につき、法然上人はやさしく、親鸞聖人はふかく、

そして本願寺八世蓮如上人はひろく、と言ってましたな、含蓄ありです。

皆さんに背中を押されて後編を準備し始めたとか、期待しておりますよ。


「因果は巡る風車」といいますなぁ、

「閻魔様」の目を誤魔化す事などできぬわけで、

◆http://hyouhei03.blogzine.jp/tumuzikaze/2010/03/post_14f0.html
飄(つむじ風)2010-03-20
◎飯島勲元秘書官の陰謀が明るみに....?!

小泉元総理飯島秘書官が黒幕?!
もう決定的だな!!
小沢つぶし、石井一議員貶めの陰謀
毎日放送報道が、一瞬に削除!!

検察官が証言 「小泉元首相の秘書から言われた」 との報道記事が、
ブログを駆けめぐったが、元報道記事は、一瞬にすべて削除された。
相当、都合が悪かったらしい。

それはすでに遅しというべきだが、大手メディアにその関連記事が全くない
状態。ユーチューブ動画も即刻削除。いかに慌てたか窺い知れるというものだ。
このことは、その黒幕が、報道で知れることを極端に嫌った証拠だ。
その意味で、黒幕であることを暗に自白した様なものだ。

おまけに、村木厚子元局長冤罪事件の本質は
「小泉純一郎元首相自身か飯島勲秘書官が日本郵政公社に口利きした」
事実が濃厚であり、2人を「斡旋利得容疑」と読み切られる
失態をしでかしたことになる。

この毎日放送の報道は、単なる勇み足であったのか? 
メディアを支配していると言うが、これ程度のことか。この程度だろう。
大半は、信念に基づくメディア人が多いはずだ。
それを裏で操る魂を売った輩が少数が存在する。
そいつらが見落としていたことに違いない。

そして、ブログの一斉注目に慌てて削除したというのが真相だろう。

裁判所の証言報道である。消す類のものではない。
何ら、人権侵害も著作権法に引っかかる虞もない記事である。

慌てふためく姿が、透けて見えて深刻よりも滑稽にすら感じられる。

小泉=飯島ラインの黒幕ぶりが歴然とした。ということは、
その裏のCIAの暗躍が浮かび上がる。CIAと言えば、ブッシュだ。
ブッシュ犯罪集団の暗躍がその根底にあると言うことになる。それほど、
日本はあらゆる側面にその手先が蠢いているのだ。

正体が一層鮮明になるばかりだ。

 
【転載開始】毎日放送 MBSニュース
ページ更新時間:2010年03月18日(木) 18時51分

郵便割引を受けるためのウソの証明書を出した罪に問われている
厚生労働省の元局長の裁判で、
関係者の取り調べを担当した検事が証人として出廷しました。

その中で検事は、取り調べの中で小泉元首相の秘書の名前が上がっていた
ことをあきらかにしました。

厚労省の元局長、村木厚子被告(54)は実態のない障害者団体「凛の会」が
郵便料金の割引を受けるためのウソの証明書を部下に作らせた罪に問われています。

村木被告に作成の指示をしたとされる元上司らは裁判で捜査段階の供述を覆し、
村木被告の関与を否定しています。

しかし、元上司の取り調べにあたった検事は
「元上司は石井一議員からの依頼で村木被告に指示したことを自ら供述した」
とした上で
「小泉元総理大臣の秘書をしていた飯島勲さんに正直に話すよう言われた
ためと言っていた」と証言。

ただし「元上司が拒んだため調書にはしてない」と話しました。

検察側は検事ら6人を証人尋問する予定で、
関係者が村木被告の関与を認めた供述調書の信用性を主張する方針です。


【転載開始】私が読み解く「事件の真相」
このレポートを私なりに読み解いた「事件の真相」は次の通りです。

1.「清和会」は「郵政民営化」を好機に「経世会」が長年握っていた
  「郵政利権」を引き剥がしにかかった。

2.司令塔は「清和会」会長であった小泉純一郎首相であり
  秘書官飯島勲氏と竹中平蔵氏と菅義偉氏が尖兵として動いた。

3.障害者団体が、認可された格安な第三種郵便を使って企業の
  ダイレクトメールやカタログの郵送を請負い莫大な利益を得る
  「郵便料金詐欺」行為が半ば公然と行われていたため、
  第三種郵便の資格取得を希望する障害者団体は郵政公社への
  口利きができる政治家を探していた。

4.倉沢被告の障害者団体が第三種郵便の資格認定をすんなりパスしたのは、
  小泉純一郎元首相自身か飯島勲秘書官が
  日本郵政公社に口利きしたためである。

5.飯島勲秘書官は自分達の口利きが発覚するのを恐れて、
  倉沢被告が渡した「石井事務所秘書」の名刺をマスコミに見せて、
  「口利きしたのは民主党の石井一氏である」というデマ情報を流し
  「石井一犯人説」の世論誘導を画策した。

6.昨年3月、佐久間東京地検特捜部長が政権交代阻止のために
  小沢民主党代表(当時)の逮捕・起訴を狙った「ゼネコン闇献金」事件を
  でっちあげたが、結局何の証拠も証言も出ずに大失敗した。

7.東京地検特捜部への対抗心と功名心に燃える大坪弘道大阪地検特捜部長は、
  飯島勲秘書官がでっちあげた「石井一犯人説」に検証もせずに飛びつき、
  村木厚子局長の上司であった塩田元部長と「石井議員が関与した」ように
  口裏合わせをして村木厚子局長を逮捕した。

8.大坪弘道大阪地検特捜部長は村木厚子局長が警察・検察の取り調べに対し、
  一貫して容疑事実を否認したため、塩田元部長の「口裏合わせ供述」と
  逮捕した部下の上村係長の「強制供述」を頼りに
  村木厚子元局長を起訴した。「石井一犯人説」が前提であった。

9.しかしながら肝心かなめの2人が検察の「供述」内容を公判で否定し
  「検察のストーリに沿って嘘の供述をした」ことを裁判官の前で証言した。

10.まともな裁判官であれば村木厚子元局長に「無罪判決」を出す
   のは当然である。

11.大坪弘道大阪地検特捜部長は佐久間東京地検特捜部長とともに
   繰り返される「検察による冤罪犯罪」の首謀者であり
   刑事訴追の対象とすべきである。

12.この冤罪事件の本質は
   「小泉純一郎元首相自身か飯島勲秘書官が日本郵政公社に口利きした」
   事実が濃厚であり、2人を「斡旋利得容疑」で
   強制捜査の対象にすべきなのである。【転載終了】

◆http://jp.sevenload.com/videos/393FY1e-
◎石井一議員・村木厚子氏を貶める為
「小泉元首相の秘書、飯島勲が関与」


さて、如何なる展開となりますやら?

とっくに「年貢の納め時」は過ぎておるのだがねぇw


◆http://toshiaki.exblog.jp/
古川利明の同時代ウォッチング
2010年 03月 18日


#ラスプーチンや、今朝(3・19)の東京シンブンの
「霞が関ウォッチング」で、また、妙なことを書いておるよなあ。
その蜜約関連ブンショで、東郷和彦が、条約局チョー時代にブンショを整理して、
亜米利加関連については、「赤いファイル」にまとめたってんだよな。で、
その赤いファイルの中には、父親で、同じキャリアの東郷文彦が、
亜米利加キョクのアンポ課長として、岸・藤山の下で、書いとったブンショも、
入っておったってんだよな。ところが、倅の東郷和彦の条約局チョーの後任は、
谷内正太郎がなったんだが、このとき、谷内の下で条約課チョーでおった、
例の「杉山晋輔」が、どうも、コレらを廃棄処分したらしい、ってんだよなあ。

時期が「01年4月頃」ってことで、表向きのリクツは、
「情報公開法の施行に備えるため」ってことになってるんだよな。
ただ、ワシは、臭いっていうか、ぬあんか、ウラがありそうだよなあ。
っていうのは、後任の谷内でのうても、条約局チョーになるキャリアの連中が、
その当該ブンショを見りゃ、「キミツ」のレベルってのは、分かるからなあ。
そんな大事なブンショを、「さあ、情報公開法がデキました!」からって
いって、ポイって捨てるかよ? そんなブンショの公開請求が、仮に、万が一、
あったとしてもだな、「不存在」ってことでシラを切るか、それか、
「黒塗りブンショ」で出せば済むハナシだからなあ。
っていうか、時期としては、「01年の3月上旬」だが、外務ショウから
官邸に上納しておったキミツ費をネコババしたとして、
「ノンキャリの星」こと、「松尾克俊」が、桜田門の2課にサギで
身柄を取られておったからなあ。これで、サメが自分のクビを差し出した
ことで、官邸は勿論のこと、外務ショウ本体への延焼をも、食い止めたんだ
からなあ。だって、このときは、まだ、東郷もラスプーチンも、ムネムネも、
セイケン中枢におったんだから、皆、「同じ穴のムジナ」だからなあ(笑)

ムネムネは勿論、ラスプーチンにしても、この杉山が寝返ったっていうか、
チケンにシッポを振りマクったことで、国策ソーサの生贄になって、
500日以上も、小菅の塀の中に放り込まれたんだから、そうカンタンに
恨みは消えねえだろうからなあ。外務ショウ内の「内ゲバ」はいいにしても、
ワシは、そんな重要書類を破棄しとるとは、到底、思えないんだよなあ。
仮に、そうだったとしても、ごく最近だと思うなあ。だとすると、
トカゲの尻尾っていうか、ババを掴ませるとしたら、杉山あたりが手頃
になるんかいなあ。どうせ、東大法卒(もしくは、中退)ぢゃねえしなあ。
だから、ラスプーチンは、外務ショウを脅しとるよなあ。
何が目的なんだろうなあ。カネぢゃないと思うんだなあ。
やっぱ、塀の中に放り込まれた恨みなんかいなあ。


#その「生方解任モンダイ」で、小沢イチローは、今日(3・19)は一日中、
キシャ団のぶら下がりにも無言で、カイケンでもシツモンを受け付けなかった
のかあ。もう、それで、十分、「答え」になってるよなあ(笑)。だって、

小沢にしてみゃ、「任命ケンジャは、一体、誰だと思っておるんだ? 
オマエなんか、味噌汁で顔を洗って出直し来い!」だよなあ。

かつて、竹下が「勉強怪を作りたい」と、親分の角栄んところに、一応、
お伺いを立てに行ったとき、「何を抜かしておるんだ。雑巾掛けから、
出直せ!」ってシバキ倒されておったんだからなあ。今度の生方なんて、
「政治力」等々、そのときの竹下の「100分の1以下のレベル」だろ。
小沢してみりゃ、「そんなシツモンに、ぬあんで、ワシがわざわざ、
答えなアカンのや?」だろうなあ。


#今、普天間いじくり回しモンダイで、オキナワが熱くなってきておる
こともあって、いろんな文献を読み返しておるんだが、
ウワベや綺麗事を並べてばっかりおるシンブン記事なんかを読んでも、
「ウラ」は、全然、見えてこんからなあ。それでいうと、佐野眞一が、
「月刊プレイボーイ」の05年10月号から08年 6月号までの連載
「沖縄コンフィデンシャル」(33回)を単行本化した、
『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』(集英社インターナショナル)
は、ホンマ、オモロイ。
例えば、「オキナワの帝王・軍用ぢぬし」のハナシなんて、本土におったら、
ほとんど、分からんからなあ。このぼーエイ庁(ぼーエイ施設チョー)
が払っておる、「軍用地代」ってのは、物凄い金額に達してるんだなあ。

今、こうした軍用ぢぬしは、オキナワに約3萬3千人おって、
トータルで800億円がブチ込まれておるってことは、1人アタマだと、
平均で30萬円弱、24━25萬円かあ。当然、広い土地を持ってるのもおって、
地代収入で、年間1千萬円を越えるのは、ザラだってんだよなあ。
ビックリしたのは、この軍用地代ってのは、本土復帰以後、
「値下げ」はもとより、「据え置き」になったことすら、一度もなく、
毎年、必ず、「値上がり」しておるんだってなあ。

他はどんどん地価が下がっておっても、ココは間違いなく上がるんで、
「財テクの種」としても、使われおるってんだよな。まあ、
こういう「ぢぬし様」は、キチがオキナワからなくなったら、
地代はゼロになるんだから、亜米利加サマには、ずうーっと、
ウチナーにおって貰わんと、困るよなあ(笑)。
キチ問題っていうと、アタマに鉢巻して、「米軍は、はよ、出て行け!」って、
赤い旗を振ってるような人しか、シンブンには登場せんから、
このあたりの「機微」なんて、本土におったら、分からんよなあ。

で、おそらく、地元ぢゃあ、皆、知ってるんだろうが、
オキナワで最大の軍用ぢぬしってのが、「竹野一郎」とかいうおやぢで、
佐野が取材しようとしても、全て、オフ・リミットだったんだってな。
もう、それで、「答え」になっておるが、諸々、こうしたものを含めた
「リケン話」、つまり、「カネ」だよなあ。このテのハナシは、なかなか、
オモテには出てこんっていうより、ブンヤは取材しようとせんよなあ。
全国紙は、いちおう、どこも那覇にシキョクを置いて、人はおるハズだが、
知ってるのか、知らんのか、関心がないのか、ヤル気がないのか、
「字」しようとせんよなあ。

あと、この佐野ルポでは、06年11月のオキナワ県知事センキョも、
取材に行っておるが、ターゲットに食い込んでおるっていうか、肉薄しとる。
「文学」のレベルに達しておると思う。喋るコトバだけでのうて、
表情だとか、しぐさを細かく押さえておるから、それだけでも十分、
メッセージが伝わってくるんだな。このときは、「仲井真vs糸数」の、
事実上の一騎討ちだったんだが、勝敗のミソは、本土メディアなんかは、
「2つのK」、つまり、「仲井真の経済振興」と「糸数の基地撤廃」の
タタカイだったっていうふうに、ハナシを作ってしもうておったんだが、
佐野の取材による見立ては、違うておって、勝敗の帰趨を制したのは、
「イケダモン大先生」んところの「ガッカイ票」だったって言っておるんだが、
ま、その通りだと思う。「自公連立」、つまり、この「99年体制」は、
98年秋のオキナワ県知事選における、イケダモン大先生の「寝返り」、
それまでの「革新共闘」を外れて、「稲嶺支持」に回ったことから、
「すべて」が始まってるからなあ。そういう「政治力学上のツボ」
っていうのを、ちゃんと、見据えておかんと、このテの
オキナワのハナシってのは、「深層」が、なかなか、見えてこんよなあ。


毎度面白いねぇ、いい切り口ですわな。

諸悪の根源は「米帝の世界覇権」、つまり「在日米軍=日米安保体制」なわけで、

国民が洗脳から醒めてハッキリ「NO」と言う時期に来ておる。

負け犬根性は捨てましょうや!

フィリピンですらできたんだ、日本人ができぬわけがない。

『1991年、フィリピンはフィリピン憲法に基づき、
米軍への基地提供を根拠づける「友好協力安全保障条約」を不承認とし、
92年末までに米軍基地はすべて撤去された。』 わけで、

「自主・独立の日本」再生を!

◆http://octhan.blog62.fc2.com/blog-entry-1313.html
2010/03/20(土)
◎内需は拡大しデフレは克服される

■ようやく始まる民主政権の公約実行

ようやく、民主党のマニフェストが実行に移される。
衆院を通過し、参院で審議中の子ども手当と高校無償化のことだ。

自民党や大マスコミは相変わらず、「バラマキだ」「財源がない」
「経済効果もない」と文句ばっかり並べているが、冗談じゃない。
これで日本は劇的に変わる。歴史的転換ともいうべき政策だ。
それに対する理解がまったくないことの方が問題だ。

自民党政権時代、ありとあらゆる経済政策は自民党の政治家と役人が
タッグを組み、予算の個所付けを決めていた。
公共事業や企業、業界支援、減税、控除の拡大などなどだ。
その中でタブーとされてきたのが、直接給付なのである。

直接給付とは、子ども手当のように、税金をダイレクトに国民に還元するものだ。
麻生政権の定額給付金でさえ、あれだけスッタモンダし、モメたように、
歴代自民党政権は、これを蛇蝎(だかつ)のごとく嫌ってきた。

「根本的に庶民を信用していないからです。直接、カネをバラまけば、
パチンコに使うかもしれない。貯金に回るかもしれない。それじゃあ、
経済効果が薄れてしまう。だから、自分たちで配り方を決める。
公共事業に回せば、建設会社が儲かり、その従業員が潤う。道路ができれば、
その地域も活性化する。そんな教科書的な発想をしてきたのです」
(財務省関係者)
これがどれだけ間違っていたか。

小泉政権時代、あれだけ供給サイド、つまり、大企業支援の施策を打ったのに、
ちっとも庶民の給料は増えなかった。企業の利益は株価吊り上げのための
内部留保に回り、庶民に恩恵は届かず、内需拡大に失敗した。

加えて、「こうした景気対策は、必ず、業界団体を通して、予算が付く。
官僚が天下っている団体です。そこが中抜きしてしまう。つまり、
予算通りの経済効果が表れない」
(経済産業省で数々の政策を打ち出してきた原英史氏
=現政策研究大学院大学客員准教授)という、致命的な欠陥が露呈した。

だからこそ、民主党は変えた。庶民に直接、配ることにしたのである。

■大企業・金持ち優遇の政策が大きく変わる

この政策転換は、単なる予算配分の変更ではない。明治以来続いていた
お上視線をやめることを指す。政治家と役人が決めるのではなく、
庶民、有権者に金の使い方は任せる。ここが革命的なのである。

「子ども手当の良さはそれだけではありません。これまで国民への還元は、
所得の控除という形で行われてきた。小さい子どもなどの扶養家族がいれば、
養う経費を所得から控除し、それから税金をかける。こういう発想です。
しかし、これでは税率が高い金持ちほど恩恵を受けることになり、
金持ち優遇になるのです。極端な話、税金も払えないような世帯に
控除の恩恵はない。そこで民主党は直接給付という選択をした。
歴代自民党政権がやってきた金持ち優遇からの脱却です」
(筑波大名誉教授・小林弥六氏=経済学)

子ども手当が配られる代わりに一部扶養控除は廃止される。それをもって、
中学生以下の子どもがいない世帯は不利とか言うが、まったく違う。
今度の政策は、子どもがいて、もっともカネがかかる世帯を直接、
支援するものだ。それも、年収が少ない世帯ほどありがたみが出てくる。
金持ち、大企業ばかりを優遇してきた歴代自民党政権にはあり得なかった
発想で、庶民に恩恵をもたらすものなのである。

■自民党の「財源がない」という批判は的外れ

この政策で中学生以下の子どもがいる世帯は今年度は年間15万6000円
の恩恵を受ける。来年度からは31万2000円だ。
子供2人ならば62万4000円、ちょっとしたボーナスである。
さらに高校無償化が加わる。公立高校ならば、授業料はタダになり、
私立でも11万8000~23万7600円の就学支援金がつく。

民主党は出産一時金を現行の42万円から55万円に引き上げる
公約も示している。
大学生の希望者全員が受けられるような奨学金制度も掲げている。

これらの政策が実現すれば、生まれてから大学に行くまで、ほとんど、
学費などがかからなくなる。子育て世代に多大な恩恵があるのは間違いない。

自民党や大マスコミは恒久政策なのに民主党政権が財源を示していない
ことを非難するが、これも的外れな批判だ。子ども手当の経費は5.3兆円。
高校無償化は9000億円。たった6兆2000億円だ。
予算は95兆円規模である。6兆円の捻出なんて、簡単だ。

「これが戦争中ならば、6兆円の武器調達費なんて、屁でもないでしょう。
要はやる気なんですよ。どうしても、子ども手当が日本の社会に必要
というのであれば、防衛費でも公共事業でも削ればいい。財源がないなんて、
自民党側の論法です」(霞が関関係者)

子ども手当を配っても、パチンコ代に消えるだけだとか、
児童を虐待する母親にも金をやるのかという批判もあるが、
これもおかしな話だ。

「児童虐待の根っこにあるのは格差や貧困、厳しい雇用情勢でしょう。
豊かな社会であれば、問題は解決する。こんな社会にしたのは
自民党政権ではないですか。それを是正しようとしている民主党政権に、
こうした批判はお門違い。児童虐待をなくすために子ども手当を配るのです」
(小林弥六氏=前出)

子ども手当や高校無償化に対する批判は、ほとんどイチャモンなのだ。

■内需拡大に結びつき、デフレ脱却に期待

子ども手当は内需拡大にも効果がある。
これで個人消費に火が付き、デフレ脱却の期待も高まる。

立教大教授の山口義行氏(経済学)はこう言う。
「何だかんだ言って、もっともカネがかかるのは子供が
中学から大学に行くまででしょう。そこに直接、給付するわけですから、
景気に効果があるのは間違いありません。民主党はこれまで事業仕分けなど、
どちらかというと、景気の足を引っ張ることから始めていた。
そこに政治とカネの問題が加わり、有権者を失望させたが、
子ども手当と高校無償化で、初めて庶民への恩恵が見えるようになると思う。

鳩山政権の支持率も持ち直すと思いますよ。ちょうどエコポイントの景気対策も
息切れするころなので、ますます、効果があるはずです。ただし、
この政策がどれだけの内需拡大に結びつくかは、企業側の努力や
メディアの報じ方に左右されます。子ども手当を見越した商品企画や
キャンペーン、アイデア次第です。メディアも素直にこの政策を評価する
ことです。そうすれば、将来不安がなくなり、消費に火が付く。
さらに鳩山政権が少子化解消に結びつく待機児童の問題などにメスが入れば、
もっと景気回復につながります」

この政策で日本は変わる。あとは我々庶民の工夫次第なのである。

(日刊ゲンダイ 2010/03/19 掲載)



そうなることを信じたいものであります。