2019年も大晦日。今年も大掃除とはいかず小掃除まで。神棚と仏壇はいつしか自分の担当になっている。
先ずは神棚の清め。親父の頃のものだから少々神さびてきている。お札は新しいものを前にもってきて古いものは正月明けに神社で焼いてもらうつもりだ。白米と酒を供えて昨日買った榊を両脇に置いただけで正月ムードになる。
次は仏壇の清掃。一段高いところに置かれた位牌は父母の戒名のある普通の黒塗りのものの他に、 . . . 本文を読む
昨日から年末年始用の食品や用品を買い廻っている。昨日は雑煮用の切り餅と神棚や仏壇に置く丸餅のお供えをスーパーでゲット。米屋に頼んで餅を搗いてもらったのは、いつのことだったか、思い出せない。熨斗餅ではなく一個づつプラ包装のされた切り餅と、これもプラカバーのかかった丸餅重ねにプラの橙が乗っている出来合い品で勘弁してもらっている。
玄関の鴨居に付ける「門飾り」もひとつ買った。これも出来合いの商品。昔は . . . 本文を読む
今日はクリスマス。45年前に全米でヒットしていたフォーシーズンズの〈フーラブズユウ〉の音源を Youtube から借りて「クリスマスになると思い出す雪のイサカ」とツイートした。
当時、冬季休暇でキャンパスに残っていたのは貧乏な留学生たちばかり。人気のない寮の自室でFMラジオから流れていたのがこの歌だ。「愛してくれるのは誰」とは皮肉にしか聞こえなかったが、記憶の中にはクリスマスソングとしてしっかり . . . 本文を読む
今年の冬至はこんどの日曜日22日になる。「日南の限りを行きて日の短きの至りなればなり」という二十四節気の説明のように、一年で昼が一番短い日(実際にはそうではないらしいが)で、この日を過ぎれば日脚は伸びて明るいい陽光が戻って来るというわけだ。
今日の夕食では、知り合いから頂いた手製の柚子味噌を魚料理につけて食べた。まさしく旬の風味がすこぶるよろしい。柚子といえば冬至には柚子湯にはいるというのが習俗 . . . 本文を読む
WEBニュースに東京山手線の新駅「高輪ゲートウエイ」が完成間近いだということでマスコミに事前公開がされたと出ている。品川と田町の間にあった車両基地の跡地を利用したもので、隈研吾のデザインが採用された「折り紙」形の大屋根が特徴的だ。オリンピック観光客対応にと来春に暫定開業をするが、リニア開業時にはここが東京の新しい交通の要になるということらしい。そんな記事を読みながらブラウズしていると「ゆりかもめ」 . . . 本文を読む
最近は天皇陛下の姿をTVが映す機会が増えた。文化の日の今日も、文化勲章の授与式の映像がニュースで流れた。授与を仲介する安倍首相の誇張した動作と静かな天皇の横顔がイイ対照を見せていた。重要祭祀の「大嘗祭」を来週14日に無事終えられた後は、両陛下揃って伊勢神宮や歴代天皇陵を参拝される。伊勢参宮の予定は22日と23日だというが、いまごろの現地は奉祝準備で忙しいだろうか。そんな伊勢の話題がNHK津局のロー . . . 本文を読む
バスクといえば司馬遼太郎が書いた旅行記「街道をゆく」の海外編のひとつ「南蛮のみち」のことを想い出す。1982年の旅の記録である。日本に「南蛮文化」をはじめてもたらしたのは、キリスト教イエズス会宣教師のフランシスコ・ザビエルだが、彼はスペイン・ナバラ地方出身のバスク人だった。司馬はこの宣教師の古跡を訪ねるのを目的に、パリからピレネー山麓のフランス側バスクに向かう。サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡 . . . 本文を読む
前線が降らす秋の雨が昨夜から続いている。豪雨になった地域もあるようだ。「降れば土砂降り」という諺が21世紀の今現実になって迫っている。
週明けもぐづつき気味だという昼前の天気予報を聞きながら、昼の配膳の手伝いをしていて「22日の即位礼の当日が雨だったら皇居宮殿は大変だろうな」と言ったら家人は「式典は宮殿でやるんだから大丈夫でしょう」と言う。それでも雨と晴とでは接遇をする側の面倒は大いに違ってくる . . . 本文を読む
台風19号の豪雨で、飯山の線路が冠水し、長野の新幹線車両センターに留められた車両120両が水没した北陸新幹線。長野と上越妙高の間が不通になって北陸と首都圏を結ぶルートが途絶えてしまった。最先端の鉄道技術も水にはとんと弱かったというわけだ。東回りで東京に向かえなくなった旅客が考えたのは西回り。富山や金沢から在来線の特急(しらさぎ、つるぎ、はくたか)を使い、米原か名古屋で新幹線に乗り換える。おかげで、 . . . 本文を読む
「有馬山 猪名の笹原風吹けば、いでそよ人を忘れやわする」大弐三位の作だというこの歌は百人一首の第五八番に選ばれた後拾遺集の恋歌である。池田弥三郎の「百人一首故事物語」によれば、兵庫県内だろうが有馬山というのは何処のことなのかが分からない。猪名の笹原というのも、猪名川流域の原野だろうが、早くからこの二つが結びついて歌われてきたとある。風ふけばとあるのを、そよかぜではなく嵐が吹き荒れればと勝手解釈をし . . . 本文を読む
展覧会という表現形式も扱う対象によっては解決すべき様々な問題を抱えているものだ。その好例が、地元名古屋で開かれている「あいちトリエンナーレ」。芸術表現ではなく政治的プロパガンダだと騒がれた「少女像」の企画展示が恐喝まがいの右傾圧力もあって公開直後に中止され、国や自治体行政も巻き込む大騒ぎ、果ては文科省がトリエンナーレの補助金をストップするという何だかわからん混沌へと進んだ。中断された企画展を「その . . . 本文を読む
あいちトリエンナーレの話題が続いている。慰安婦を象徴するという少女像が展示されたというのが発端で、芸術家たちが脅されるなど騒ぎに火が付き、安全性を危惧するという主催者側の自粛で中止となったトリエンナーレの企画展のひとつ「表現の不自由展」。
お役所側が指導という名目で圧力をかけてそれを拒否するのは、文化芸術の自由な表現を阻害するものだという多方面からの展示再会の希望も寄せられ、話し合いを続けて再開 . . . 本文を読む
昨朝、今朝と最低気温が下がって冷房なしでも寝られるようになったのはありがたい。残暑のもどりもあるのだろうが、明日は秋彼岸の入り「暑さ寒さも彼岸まで」だ。秋の日はつるべ落とし。公園でタブレットの画面に見入っていると周囲はすでに暗闇が迫ってきている。「ことばの歳時記」で金田一春彦先生は9月の「きぬた」の項にこう書いている。キヌタを打つ音が静かな秋の夜空に響くのは、昔の人の感傷をさそったものらしく、和歌 . . . 本文を読む
演歌歌手の細川たかしがTVのインタビューで「演歌の世界も先が危うい。だから若い内弟子を入れて次世代養成を始めているのだが」と語っていた。1950年生まれだから、来年で70歳になるのだが、彼の喉がしっかりして若いのに驚いた。声量もあれば音程の崩れもない。却って内弟子と紹介された歌手たちの歌唱の方が聞き劣りする。これでは演歌の世界もたいへんだ。内弟子たちが歌う新曲を聴いていて、若手歌手はともかく楽曲を . . . 本文を読む
JR高山線には乗ったことがあっても飛騨古川で降りたことはないのだが、土地名だけをしっかり記憶しているのは父親から聞いた話によく出て来る名だからだ。彼がなぜ、飛騨小坂、下呂、高山といった高山線沿線の駅名を語ったのか、話の内容は覚えてはいない。飛騨川の釣りにでもいったのか、それとも温泉行だったのか。そんな飛騨古川の名前を久しぶりにニュースで読んだ。NHK岐阜局の情報で「飛騨に秋を告げる数河獅子」とある . . . 本文を読む