ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

計算尺

2016-09-30 21:57:00 | 社会問題
ぎっくり腰痛のため、昼間っから寝転がってTVを見る。
内藤多仲が旅館に缶詰になって、東京タワーの設計に没頭する昭和30年ごろの映像が写っている。手には懐かしい計算尺。日本製は竹製で精度がよくアポロ計画にも使われたとか。

小生、昭和49年入社時は、設計部では高価な電卓派と旧来の計算尺派が半々だった。価格破壊もあって、瞬く間に電卓一辺倒になったが。

計算尺は加減が苦手、その代わり剰余計算やルート、対数計算も楽勝・・・とはいえ、慣れるには相当の訓練が必要だった。細かいスケールに丁寧に素早くカーソルを合わせ、桁を確認し、見誤るととんでもない答えになる。数式演算の達人になるには緻密な経験の積み重ねが必要だった。暗算でたえずオーダーの確認をしていたものだ。

工学は有効数字3ケタで十分なのだ。それがコンピュータが席巻しだしてから、奇妙に本質を忘れた細かすぎる議論が蔓延ってきたように思う。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿