ぼちぼちやりま!

悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
焦らず慌てず、静かに時の来るのを待つ。

戦場のメリークリスマス

2015-09-18 22:51:24 | 映画曼荼羅
沸点が低く怒ってばかりの大島渚だったが、彼が作り出す映像には、平和ボケした日本人が避けて通りたがる問題を多く含んでいた。

爾来、マスコミへの露出度が増えるたび彼の独善的屁理屈に裏付けられた論理展開に、ヘキエキすることが多かった。その彼の代表作「戦場のメリークリスマス」を、世間で話題になってから30年をへて、ようようにしてDVDで見る。素人臭さが強い主演役者の演技や、しつこくてややこしくて相当無理のある虫眼鏡的なストーリィ展開、加えて多くの問題を取りこみすぎた脚本などなど、相変わらず彼流の疲れる作品だった。けれど、デビッドボウイに負けじと演技する坂本龍一やたけしの不器用さが逆に味を深め、坂本の天才的な音楽が見事に作品をいかすことに成功させた。

まあ、しかし世間で言われるほど感動はなかった。大島流のしつこさがハナについたと言ったら言い過ぎか。音楽は本当にいいのだけれど。  評価7点

   ***

2015.9.19未明 安保法案成立?・・・黒縁の眼鏡をかけた彼ならば、知性と理性と品格をもって深夜の番組に顔をだすも、すぐに「多数決主義と民主主義は違うんだ!」と口角泡を飛ばし、大喝一声・慷慨憤激、怒髪天を衝く勢いで、「何をするんだ、バッキャロー!」と怒鳴ってるんだろうな。好漢なり。