滝野川大勝軒を後にして、JR東十条駅まで電車を乗り継いで、そしてそこから15分程歩いてお店前に。既に何人かは入店待ちの列を形成しているかとも思いましたが、15時45分頃の到着でもその先頭に。いつも早めの到着を心掛けるのは、退店時間が読めるからなのですが、普段より遅れたこの日は幸運でした。尚、17時時点で13人、17時30分時点で27人、17時47分に開店する際には29人が開店を心待ちにしていました。が、ここ暫く続いていた熱狂は落ち着いてきたような印象を持ちました。
国産ブタメン、大蒜多めチョイ野菜+ブタかす入りアブラ+生卵+大盛り。
野菜の食券を購入していないので、全体の標高はそれ程ではありません。
野菜や豚を除いた麺の様子。
盛り上がり具合は大人しめかと。
スープに浸かっていない部分は、表面のそれだけを吸い上げたように液体油を身に纏っていました。
縮れが強くゴワっとした触感の麺は、箸で挟むというよりもかき集めるようにして。咀嚼を続けていると深層部のボソ感の源である小麦の風味がどんどん蓄積されて、極限に達すると口の中を完全に牛耳られてしまい、水分を補給することで対抗する必要が生じていました。
縮れていることでスープを良く絡め取ってくれます。
卵黄とブタカス入りアブラを従えて。
卵黄を潰して底まで自然に染みていくのを待ってから搔き込みました。
野菜は富士丸の代名詞でもある、よく火が通ったクタクタさ。
キャベツはホクホクと、もやしはしんなりとしてお辞儀しています。
豚の様子を観察。
切り方にもきちんとした意味があるのでしょうね。
染み出した脂が表面に滲んでいる豚。赤身も繊維が解けるように崩れて軟らか。
みっちりとした赤身が大部分を占める豚。
甘めのタレが良く染みたトロっとした脂身が美味しい豚。
トロンとした脂身はもとより、既に形状を維持できずに崩れてしまって箸で持ち上げることが困難な、旨味を潤沢に内包した赤身が嬉しい豚。
歯を入れるとサクッという音が聞こえてきそうな、みっちり詰まった密度の高い豚。
表面には無数の油滴が浮かんでいます。
最初に調味料による甘さが姿を現してそのままいつまでも居座り続け、そのうちに醤油の塩味がフッと浮かび上がってきた、液体油と豚出汁によるコクとこってりさは抑制されたままだった、柔和な表情のスープ。
脂には肉片がたっぷり。
粗目に刻まれてガリガリと音を発する辛味の強い大蒜。
ブタカス入りアブラの味付けは控えめに感じました。
生卵は割らずに提供。
上手に割れました。
19分程で完食。この日は量的にも味付け的も優しいラーメンだった気がします。「毎度ありゃした~。」という店主さんのご挨拶を背に、首を長くして入店を待つ店外に並ぶ26人を後目に帰路に就きました。
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