10月下旬の日曜日に訪問しました。都内での所用を済ませ、店頭へ辿り着いたのは17時15分頃。移動中は、20人前後の行列と配膳までおよそ2時間のウェイティングを覚悟していたのですが、到着すると先客は8人のみ。しかも、前の4人とはタッチの差。ただ、17時47分に開店した際にはその行列は27人に伸びていました。
提供は2ロット目。1stロット分の調理が終わると、スープの入った鍋に豚骨が投入され約10分間作業が止まる空白の時間帯が。これは予定の行動だったのでしょうか?そして直近の提供から15分程して、
国産ブタメン、大蒜多め+野菜+ブタかす入りアブラ+大盛り。
大量の野菜と美しい豚が目を引く外見。
3分間茹でられた麺。
縁から僅かに盛り上がった位の量。
ボソ感満点で、時折粉がだまになったような箇所すら見受けられる、口に運ぶ際にプーンと小麦が香る麺。スープを纏っても特長を失わず、口中に富士丸らしさを振り撒きます。また、箸で摘まむと重量感を感じ取ることにもなりました。
卓上の胡麻を振ってアブラを混ぜると、香ばしさとコクが加わって。次回は黒胡椒をプラスしたいです。
期待どおりのぐったりとした野菜。もやしとキャベツの甘さが極限まで引き出されて、そのままパクパクと。
豚は大小6つ。どれもタレが深く染みていたように感じました。
顎力を必要とされる野性味を持ち合わせた、甘塩っぱいタレが染みた豚。
密度高めながらスッと歯が入った赤身とプルンっとした脂身。
裏側は脂身にびっしりと覆われ、厚めに切られたことで最初にザクッとした歯応えを、そして噛み千切る際には伸縮性を感じた豚。
赤身にもサシが満遍なく存在して、ジュッと旨味が弾け出した豚。硬さとは明らかに異なる弾力性に富んでもいました。
グシュッとした甘い脂を備えた豚。
赤身と脂身のバランスが取れ、咀嚼していると繊維に沿って裂けていった豚。
細かな油滴が表面を覆い、液体油の層がほとんど目視出来ないスープ。
液体油の支配力が強烈で、その後に豚感がトコトコと後を付いてくるもそれを上回る程ではありません。また、醤油のキレもほとんど伝わらず、総じて角の取れた真ん丸い味わいでした。ほぼ毎回、油と豚の効き具合と舌への刺激度(尖り具合)が比例せずに優しさすら感じるのは、醤油の存在感が控えめだからなのだろうと。
サラッとした舌触りの大蒜。
噛締めるとカリッとしてツンっとした辛さを発しました。
豚の破片比率高めの甘辛く味付けされた脂。
ブタかす入りアブラは油が全面に出てやや薄めの味付け、麺や野菜にたっぷりと絡ませて。
19分程で完食。前回はお腹の容量ギリギリでしたがこの日は余裕を持って。店主さんと助手さんにお礼を言い、39人に伸びた店外の行列を横目に帰路に就きました。
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