4月最初の土曜日のことです。午前中はグダグダとして過ごし、正午を大分過ぎた頃自宅を出立。これまでの傾向から15時までに到着すれば大丈夫だろうと考えていましたが、14時45分頃に辿り着くと店頭の看板は「本日の営業は終了しました。」と。その直後、列整理に現れた助手さんを通じて久しぶりに店主さんにお願いし了解を得、65人の行列の最後尾へ続くこととなりました。聞くと70人が並んだ14時19分に閉店となったそう。店主さんに、前日の三田本店も朝8時の段階で50人が並んでいたことを教えて頂き「テレビの影響だよ。」とも仰っていました。結局、18時07分に入店しさらにその15分後にラーメンが配膳されました。
店内カレンダーを見ると臨時休業を示す印があったので、そのことで2か月振りにtwitterを更新。すると、200以上のリツイートと4,500以上のいいねが。やっぱりテレビの影響ですね。
大ラーメン、大蒜脂。
麺丼。これでも厨房内での状態に比べると、馴染んだのか大分標高が低くなっています。
2分間隔で2度に分けて投入され、硬めは都合7分間、通常分は9分鍋の中を滞留していた麺。仕上げに、豪快にグルエースが振りかけられていました。
麺上げから提供まで7分を要したからか、かなり軟らかく感じました。
生来の性質なのか、時間の経過によるものなのか、かなり水分を豊富に含んでブヨッとしていたように思いました。
サブ丼。
熱を持った野菜は、顎を疲れさせるに足りる歯応えが残っていました。それから、食べるまで気付かなかったのですがこちらにもグルエースが。
最終ロットだったからか、まな板の上に既に用意されていたにも関わらず品質に納得できない様子で、新たに切り出した豚を丼に乗せていました。また、途中助手さんから豚入りではない旨が耳打ちされていましたが「いいんだよ。」と続行されました。
大袈裟でなく、ふんわりとした感触を覚えた豚。
分厚くとも、簡単に箸で2つに折り畳むことができました。
ぷるるんとした脂身たっぷりの破片。
サクッという風な食感かつしっとりとした肉質の赤身。
ゴロっとしてかなり野性味溢れる触感でしたので、スープに沈めて。
時間帯に応じて白濁したスープ。
ドロッとした舌触りで、奥深さ満開の味わい。期待していたとおりの乳化傾向も、重いという訳ではありませんでした。
大蒜は十分な量が。
寸胴から掬われた背脂を平ざるで濾した後に醤油ダレが注がれた固形脂。
約20分を要して完食。到着から退店まで4時間が経っていましたが、その待ち時間も無駄ではなかったと思える一杯を食べ終え、賄を食べる店主さんと助手さんにお礼を伝え退店しました。
宣告人を拝命し、25人の方に直接閉店したことを伝えました。その中に、「今日はお終いだそうです。」「・・・」「お終いだそうです。」「あの人(助手さん)に聞く。」と10分以上居座った中年のお客さんが。少しして、さらにその後ろに並んだ2人組にその旨を伝えると、彼らは不満そうな表情を浮かべながらも直ぐに列を離れました。その姿を見てか、さすがにその場から立ち去っていきましたが、こんな人も居るんだなぁと。まぁ人の事は言えませんが。