LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

ご近所の Tiny Cafe

2007-09-01 02:13:37 | ミルクガラス
前回に引き続きご近所ネタをお届けします。

"TINY CAFE"はうちから歩いて数分の距離にあります。
前回の記事でご紹介した”Niwa Coya"さんと並んで
よくもまあこんなご近所に私のツボをおさえるお店が
2軒もあるもんだ、と思います。

そうそう、ご報告ですが
"TINY CAFE"で開催させていただいた「インテリアスケッチ展」は、
好評のうちに無事終了しました。
暑い中、足を運んで見に来てくださった方々に心より感謝しております。
ありがとうございました。

さて、インテリアスケッチの次の展示は
安藤さんという方の「レコジャケコレクション展」です。

8月29日から9月26日まで開催されています。


Record Jacket Collection by Mr.Ando

安藤さんのコレクションを見せて頂くのはこれが2回目です。
初めて見させて頂いたとき「わあ懐かしい。このレコード、私持ってた。
えっ。安藤さんてもしや私と同世代?ちょっと、会わせてくださいよー。」
と大騒ぎしました。
その後、"TINY CAFE"での私の「缶コレクション」の時
初めて安藤さんにお会いすることができたのですが、
初対面でありながらお互いのコレクター魂を絶賛し合い
たちまち意気投合してしまったのです。

今回展示は60年、70年代の懐かしいレコジャケがずらりです。
ジョニ・ミッチェル、ジェームズ・テイラー、セルジオメンデス&ブラジル66
それから"古井戸"もありました。
(1枚1枚、丁寧にコメントが添えられています。)

私にとって青春のアルバムが2枚展示されていました。
フィービ・スノーの"Never letting go"と
スティーリー・ダンの"Aja"です。

高校生の時フィービ・スノーの"Sanfrancisco Bay Blues"が大好きで
レコードが擦り切れるまで聞きました。
"Never Letting Go"は、たしか娘さんの病気のために
音楽活動を長く休止していたフィービ・スノーが
娘さんの病気が回復したのちに久しぶりにリリースしたレコードで、
題名に「決してあなたを死なせたりしない。」という意味を込めた
娘さんに捧げたアルバムだったと思います。
前作から間のあいた待ちに待ったレコードだったので
発売日に買いにいったことを懐かしく思い出します。

スティーリー・ダンの"Aja"も学生のころさんざん聞きました。
グループ名のスティーリー・ダンをずっと私はそうゆう名のミュージシャン
だと思っていたのですが、そうではなく
ウィリアム・バロウズの小説に出てくる人物の名だったということを
ずっと後になってしりました。
"Aja"のなかの「ディーコン・ブルース」と「ペグ」という曲が
私のお気に入りです。どうしても持っていたいアルバムだったので
CDを買って持っています。
レコジャケは当時トップモデルで絶頂期にあった山口小夜子さんです。
先日、亡くなったという事実を知ったときはびっくりしました。
安藤さんのコメントには山口小夜子さんの死亡の新聞記事が添えられ
「合掌」としてあります。
安藤さんという方がヒューマンで心やさしい方だということが
そのコメントから伝わり、思わずジーンとしてしました。

 「小夜子の魅力学」

cafe のカウンターに小夜子さんの本がありました。
今見ても、どの時代の小夜子さんもほんとうに美しく、
あらためてその存在が稀有だったことを思い知ります。

 Conran の2冊の本

"TINY CAFE"は珍しい本の見られるカフェです。
こちらは1975年の"The Kitchen book"と"The House Book"
by Terrence Conranです。
30年以上前から変わらない終始一貫したインテリアに対する
コンランさんの姿勢にはおどろくべきものがあります。
内容はすこしも古くないどころか、かえって新鮮なものとして
わたしの目に映ります。
当時の日本とイギリスとでは、かなりギャップがあり
日本ではコンランさんの知名度はないに等しかったと思われます。
いまやインテリアといえばこの人というぐらいメジャーな方ですが
貴重な初期の本がこの2冊です。

いつでもここで見ることができますよ。(常連さんの本博士、きえつ氏の蔵書です。)


Tiny Cafe & Fire King

オーナーの関谷さんは、ファイヤーキングとオールドパイレックスの
コレクターでもあります。
コーヒーを注文するとカラースタッキングマグやDハンドル、アドマグなどで
出してくれます。

 Ginger Ale with "Forest Green"

ジンジャーエールを注文すると、
ファイヤーキングの”フォレストグリーン”というタンブラーで出してくれます。
不透明なミルクガラス以外に、ファイヤーキングはこういった透明の色ガラスも
造っていました。
"Forest Green"の他に、"Royal Ruby","Sapphire Blue","Amber"の4色が
クリスタルファイヤーキングと呼ばれるものです。
このシリーズを集めているコレクターはまだ少数です。
ですが手にはいりにくいアイテムで、私の憧れなので
時々ここに来てジンジャーエールを頼むのを楽しみにしています。

今回、内容がてんこ盛りになってしまいましたが、
それというのも"TINY CAFE"がてんこ盛りのお楽しみ内容を
持っているカフェであることを表しています。

時々ライブやポエトリーリーディングという詩の朗読も開催されます。
マニアックなようでいて、オーナー関谷さんの人柄そのものの
フレンドリーなカフェです。"Niwa Coya"さんと並び、永井のお勧めのお店です。

お近くにおいでの際にはぜひお立ち寄りください。

  TINY CAFE

  ・火曜日定休
  ・土・日      13:00~23:00
  ・月・水・木・金  15:00~23:00

   TEL: 03-3305-0400


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8 コメント

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ありがとうございます。 (安藤)
2007-09-03 12:51:51
美奈子様、こんにちは、
レコードジャケット展について、こんなに書いていただいて、感動しております。美奈子さんには、今回のテーマは、「自然は素敵!」で大草原やロッキーの山中や、大きな木の下や、草むら、そして動物たちを集めてみました。

山口小夜子さんの急逝に驚き、彼女がジャケットになったスティーダンも飾りました、となりには、ローラ・ニーロの花のジャケットを並べました。彼女もほぼ同じ年齢で亡くなりました。 

展示には、美奈子さんの隠れたアドバイスをいただきました。ありがとうございます。

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なるほどです。 (ながい)
2007-09-03 16:26:29
今回の、隠しテーマは
「自然は素敵」だったんですね。
なるほどです。さすが安藤さん。
次はどんなテーマの展示ですか?
楽しみにしていますよ。

安藤さんの展示はいつも楽しいです。
でもそれよりもなによりも
安藤さんご自身が楽しいんじゃないですか。
それって、最高ですよね。。

私はいつも仕事してて思います。
自分自身が感動していなければ
人を感動させることなんてできないんじゃないかと。

いつも大きく小さく感動しながら
その感動を伝えたい、
解ってもらいたいと思って仕事してます。
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Unknown (セキヤ)
2007-09-05 18:11:14
先日は飛び入りありがとうございました☆

TINYの紹介もありがとうございます!
フォレストグリーン、密かに大好きなんです。
あの波々したラインのタンブラーで飲むとなんでもおいしく感じます☆
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気のおける場所 (エイ)
2007-09-07 07:58:08
ながいさんの飛び入り参加、とっても良かったです。
凝縮されたコトバに込められた経験と情熱。

また他の詩も聴かせていただきたいものだと、
ひそかな楽しみを見つけた気分です。
ありがとうございました。

"Niwa Coya"さんと、”TINY CAFE”さん。
2店舗とも仙川では、はずせません。
離れているのが残念ではありますが。
・・が、またおじゃまいたしますね♪
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大人の詩 (マリ)
2007-09-09 16:40:51
死んだ方がマシとおっしゃっていたわりに(笑)堂々と、素晴らしい詩を朗読されていました。
大人の女性ならではの詩。
わたしなんぞはまだまだです…(汗)。
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セキヤさんへ (ながい)
2007-09-13 21:34:32
セキヤさん、コメントありがとう。
ポエトリーリーディングなんて、
絶対はずかしくてできないって思っていたのに
あの場の魔力に思わず引き込まれてしまいました。
飛び入りなんて、なんて大胆な・・・。

またこの次を楽しみにしていますよ。

フォレストグリーン、本当に好きです。
ビールではなくジンジャーエールを注文するのは
フォレストグリーンの誘惑なんですよ。
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エイさんへ (ながい)
2007-09-13 21:41:59
ポエトリーリーディングのおかげで
エイさんに久しぶりにお会いできたこと
嬉しく思っています。

私の詩は・・・。
今考えると、顔から火がでるような思いです。

でもまたきっと行くと思います。
その時はエイさんも必ずいらして下さい。

こんどは一緒にお酒でも飲みませんか?
 
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マリさんへ (ながい)
2007-09-13 21:50:09
マリさん、このたびは
ポエトリーリーディングに誘っていただいて
ありがとうございました。
ただマリさんの詩が聞きたいと思っていただけだったのに、ついつられてしまった私です。

マリさんの詩、とても素敵でした。
心のきれいさというか、マリさんのピュアな面が
あらわれていたように思いました。

また次を楽しみにしています。
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