LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

撮影の小道具

2015-08-25 14:47:51 | インテリア
モデルハウスなど、常設のおうちの調度品、小物は一式お買い上げいただいていますが、撮影のみの場合はお貸出しした小物で写真を撮ることがあります。

今回の仙台の二世帯住宅は、撮影を済ませた後すぐに入居されるおうちだったので、撮影のためだけに必要な小物一部をお貸出ししました。

こちらは、パウダールームです。



バスルームに続く洗面ボウル付きのパウダールームとは別にある、独立したパウダールームで、ワードローブとドレッサー、そして解りにくいかもしれませんがフロストガラスのボードはバッグ専用のクロゼットが備わっています。



ミラーと照明のロマンチックな雰囲気に合わせ、いつものシンプルモダンな小物とは違ったものを導入しました。

昭和のプレスガラスのお皿、ジュエリーボックス、パフュームボトル、そしてカルトナージュで作ったティッシュボックス。

こちらのお部屋には、4個のニッチがあります。



パウダールームにふさわしいものを入れなくてはと思い、パフュームボトルなどを飾ります。

上の段、JOYの香水の空き瓶、外国旅行のお土産に頂いたミニチュアボトルは私物をお貸出し。

最近、パフュームボトルだけを見かけることは、あまり無いので探すのが一苦労でした。
100円ショップに可愛い瓶があったので、即購入。
右端の大きい瓶は、小さいフラワーベースにガラスの小さなドアノブを蓋のように乗っけてパフュームボトルのようにに見せたものです。
どちらも100円均一です。

下の段、ガラスだけだと弱いので、タッセルの付いたオーナメントと小さなブローチを入れました。

こちらのニッチ、上の段にはCHANELのボトルなどのほか、アンティークのボトルを入れました。



パフュームボトルを見つけるのは大変でしたが、クラシカルなノズルとポンプの付いたディスペンサーというのは、もっと見つけにくいです。
”クラシカルなディスペンサー”ってほら、昔の外国映画などで貴婦人がプシュプシュッとやるあれです。
友人のアンティークショップに行ったら「あるよ、アールデコの時代のが。」で、値段を聴いたら30000円でした...。
予算的に合わないので、スルーです。

古道具のストックの古い姫鏡台の中に突っ込んでいた昭和の化粧品一式に混じって、「ちふれ」のディスペンサーがあったのを思い出しました。
ポンプのゴム部分は劣化して使用不可能ですが、アンティークの瓶の口にねじ込んだらバランス的に「悪くないじゃん。」ということで、小道具として登場してもらうことにしました。
ちなみに、ディスペンサーの入っていたファスナー付のパッケージに付いていたプライスは150円でした。

コスメにも時代が繁栄しています。

下の段、ディフューザーとスティック。

瓶にタッセルを付けると、存在感が出ます。

こちらのタッセルは、コロンとしたボタン、ペタンとしたボタン2個を使って作りました。
こういったオーナメントを作っておくと、必ず装飾の役に立ちます。

こうやって、クリアーなガラスにちょっとしたものを添えるほか、バラしますが、空のパフュームボトルの一部に、香水の代わりに麦茶を入れました。

撮影の時、麦茶はウィスキーになってもらったり、洗剤を落とし泡を立ててビールになったり、しょうゆを水で薄めたものがコーヒーになったり、色々化けてもらっています。

こちらにお住いになる奥様は、このおうちの設計施工をされた工務店の社長夫人でいらっしゃいます。

大切なバッグに詰め物をして形が崩れないように収納したい、という強い希望を持っていらっしゃいました。
大変おしゃれな方で、シチュエーションとその日の装いに合わせてフレグランスも使い分けしていらっしゃる大人の女性です。

さぞかしこのパウダールームを待ち望んでいらっしゃったことでしょう。

ところが撮影終わって帰ろうとした日、思わぬオチがありました。

飾り込んだおうちをご覧になって、社長が一言「住むのやめるべ。」とおっしゃったのです。

完成し飾り付けた状態を、写真に残すだけでなく、お客様に実際見ていただきたいと思ったのだとか。

引っ越しは、半年先に伸ばすことにされたようです。

こうなったら、より多くのお客様に見ていただけますように、そして、パウダールームが、女性のお客様の憧れとなりますように、お祈りしております。