LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

カルトナージュワークショップその3

2015-08-12 08:36:06 | BOX
てしごと舎さんで月一回催しているワークショップでは、あらかじめプレカットしたものをご用意して、基本的に一回ないし2回の講習で完成できるものを作っていただいています。

主に使う紙は1mmと2mmの厚さの黄ボール紙です。
オーバルと丸の箱の場合は紙を曲げるために1mm ~1,5mmの厚さの紙を使います。
四角い箱を作る時は、大体2mmと1mmを貼り合わせて3mmの厚さにしています。
薄いと反りやすく、貧弱な箱になってしまうので...。

前に「板に板目があるように、紙にも目があります。」と書きました。
紙は木と同じで、目の方向によって反る性質を持っています。
オーバルと丸は反るようにな方向、四角の場合は反らない方向で紙をカットします。

先月のワークショップで、小さなピアスなどを入れるジュエリーボックスを作りました。



こちらの箱の型は”ブック型”といってよく高級チョコレートのパッケージに使われている形です。
小さくても堅牢な感じの箱にしたいので3mmの厚さで作りました。
薄い紙だとどうしてもパッケージの様な軽い存在になってしまうので...。

手前の2個はリバティープリントを、奥のはU.S.A.のプリントを使いました。



ある用途のための箱、はっきりとした使用目的を持った箱を私はタスクボックスと呼んでいます。

アクセサリー専用のタスクボックスは、入れるものの大きさで箱の縦横のサイズと深さを決め、入れるものの個数で仕切りの数を決めます。
仕切りの数は、2、4、6、8、12、15と選ぶことができます。

好きなようにカスタマイズできるのが手作りの良いところです。

カルトナージュワークショップその2

2015-08-12 07:33:56 | BOX
ハート型の箱を作りました。

実は、箱の形としてハート型というものをずっと避けていました。
生地の美しさ、かわいらしさをストレートにただ生かしたくて、箱そのものの形にあまり懲りたくないと思っていたので...。

ところが、てしごと舎さんの去年のクリスマスイベントのテーマを"Hertful Present"にしましょうと言ってしまった手前、言いだしっぺの私がハートを作らないわけにはいかなくなりました。

リバティーの布を使って箱を作ることにしました。



リバティープリントは英国製で、もともと高級服地として作られていました。

タナローンといわれるごく薄い繊細な布で、細かいクラシカルな美しいプリントが多くのファンの憧れとなっています。
高級な布ですので、ごく小さい小箱程度の大きさなら良いかな。(材料費的に。)
ハートの形が布の厚みでもったりしないためにも、タナローンの薄さはうってつけなのではないか...。
などなど考えあわせ、100%リバティーを使うことにしたのです。

内側にはパーチメント紙を貼りました。

パーチメント紙は、発色のいい表裏の無い紙で、その何ともレトロな懐かしい雰囲気が気に入っている紙です。
”文昭堂”さんで扱っています。
私は、いろんなところで紙を見たり買ったりしていますが、このパーチメント紙は文昭堂さんでしか見たことがありません。
あの伊東屋さんにもありません...。

こちらの箱もリバティーの布で作りました。



蓋にうっすらと膨らみを付けました。

本当に美しいリバティーのプリント。
ファンとしては、1960年代以前のクラシカルなプリントを復刻してほしいと思っています。

キュンとする感じの小さなハート型の箱を、また作りたいので...。