LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

ポストカードギャラリー・その4

2008-03-27 09:41:07 | コレクション
大学3年生の時、アメリカのウィスコンシン州にホームステイしました。

車でシカゴに2度連れて行ってもらい、
シカゴ美術館をくまなく見ることができました。

そのとき、ロイ・リキテンスタインの
”ブラシ・ストローク”の実物を始めて見ました。
(右下が、ブラシ・ストロークシリーズです。)



ブラシ・ストロークは、リキテンスタインの代表的なシリーズで、
60年代の最初に発表されました。
当時はまだ美術界の主流であった抽象表現主義に対する反抗が
この”ブラシ・ストローク”だということです。
賛否両論を巻き起こしながら、わずか1,2年のあいだに
リキテンスタインはポップアートの騎手としての地位を
不動のものとします。

”ブラシ・ストローク”を含めたこの4枚は、
いずれも60年代の作品で、当時の飛ぶ鳥を落とすような勢い、
炸裂するエネルギーと自信とが、作品に色濃く表れています。

私が、シカゴで見た”ブラシ・ストローク”は
大きさ半畳ぐらいでありながら、ひどく大きい作品に思えました。
マクロな筆の跡をこれでもかという大きさに、ただ拡大したもので
なにかストイックな、得体のしれない力強さに溢れた作品でした。

作品の前で長くたたずんだことを憶えています。

この作品から、私はたくさんの勇気をもらいました。