LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

"BAGS" と "Tin Can Collection"展

2007-10-30 12:36:34 | クラフト
岐阜県高山市に二つの展示のために帰って参りました。

古くからの友人の経営する”カフェ フロール”で「BAGS」の展示と、
高山市文化会館で催された“マイコレクション展”に「Tin Can Collection」を展示しました。



”カフェ フロール”に於ける「BAGS」の様子です。

「夜会」をテーマに、古い布で夜会バッグを中心に12点の袋物と、Box14点を展示しました。
バッグを作るのに使用した布は、大正と昭和初期の日本の布やらスカーフ
イギリスのアンティークの布、プロヴァンスのデッドストックの布などです。
黒のモアレタフタの箱型バックには、亡くなったおばあちゃんの形見の
ブローチを飾りにしました。布は、若くして亡くなった友人がドレスを縫おうとして叶わなかった黒のタフタです。
大好きだった二人の美しい人を思い出しながら作った、夜会バッグです。
ハットボックスのような箱は、大切なバッグや襟巻、手袋などを
こんなふうにしまっておいたらいいですよ、という想いをこめて展示しました。
女性であること、装うことを楽しむために、気持ちを盛り上げるために
私の小さなバッグが脇役となってくれますように。
あくまでも主役は貴方なんですから、というのが私の言いたいところです。



左端。小さなペッタンコのバッグはテープを剥ぎ合わせて縫いました。
同じ色の刺しゅう糸をからげて、タッセルを作って下げました。
子供のころ、お出かけには必ず妹とおそろいで仕立ててもらった服を着て
手には小さなバッグを持っていたのを憶えています。
この小さなバッグは姉妹の小さな貴婦人に持ってもらいたくて作りました。

中心。古い日本の布ですが西洋への憧れが色濃くプリントに表れています。
宝石のような小さな布をどう生かそうかとバッグの形になじませながら仕立てました。
ビーズを柄に沿って刺し、フリンジでお化粧しました。

右端。イギリスのアンティークの布に革を合わせて仕立てたバッグです。
ペーズリープリントは、もともとインド更紗やペルシャの織物が発祥です。
日本の更紗も、インドから到来した彦根更紗を模したものだといわれています。
今回展示したバッグに使われた布は、和、洋とりまぜていますが
どちらもオリエントへの憧れや、エキゾチズムが盛り込まれた点が
西と東を結ぶ、今回の布選びの共通点になっているのだと思います。



文化会館に展示した、150個の缶です。
多くのコレクターの仲間に入れてもらい、自慢のガラクタを展示しました。
印籠、香合、豆皿など骨董価値のある他のコレクターの収集を楽しく拝見し、
交流を持つこともできた意義深い展示会でした。

私のジャンクなコレクションは意外にも大好評でした。
「また、次お願いします。」といわれましたが、
さらに100個集めて展示できるのは、一体何年後になるんでしょうか。

それはともかくとして、展示している本人が思いきり楽しんだ
二つの展示でございました。