LOTUS BLUE DIARY

インテリアとリビングと手作りのお話

秋の佐原

2007-10-08 19:39:41 | フラワーアレンジメント
佐原の”カフェしえと”に秋の花を生けてきました。

あらかじめ秋の花があるかどうか下調べしておいて、コンポート3個に秋の草花と実をかぼちゃと供に
お供え物のようにアレンジしました。
ここに年5回、春、夏、秋、クリスマス、お正月と季節のフラワーアレンジメントをするのが私の楽しみです。



3年前、”カフェしえと”さんからお仕事の依頼を頂いた時、
お店の施工途中でご相談を受けました。
「この畳のスペースを、どうしたものでしょう。」と
畳のスペースを客席にしたほうが良いのかどうか迷っておられました。
充分に客席があったので「できれば客席にしないで、
畳のまま大きく花をディスプレーするスペースにされてはいかがでしょう。」とご提案し、
あえて客席を設けないで、贅沢に花を生ける空間として残すことにしました。

畳の間に家具を選ぶにあたって、私の頭にはぱっと”李朝の家具”
が思い浮かびました。
日本の古い水屋たんすは高さがあるのですが、李朝のボードには低いものがあり
ちょうど置き床のようになって花を飾るのにぴったりではないかとひらめいていたのです。
幸運にも調布の”森のギャラリー”で程よい大きさの李朝の古いボードを見つけることができました。

この場所には、いつも季節の花が生けられます。
フラワーアレンジメントは今や”カフェしえと”の名物となっていて、
お客様の中には「お花を見るのをいつも楽しみにしています。」
と言って下さる方もいらっしゃいます。(冥利につきるお言葉です。)

その時しか入手できない、刹那の花を存分に生ける事がかなえられる
私こそ幸せ者だといつも思っています。



”カフェしえと”では、おいしいコーヒーやファーストフラッシュの紅茶、
ラベンダーほうじ茶などが楽しめます。
飛騨牛のビーフシチューやカレーのランチの他にスイーツも充実しています。
嶺岡豆腐という甘い豆腐の味は格別です。
いまの時期は”栗のセミフレッド”という冷たい栗のデザートが一押しです。



中庭をはさんで蔵を見ることができます。
左が大きい蔵、右が小さな味噌蔵です。(味噌蔵は現在客席にする計画中。)



土間から客席を眺めた様子です。
シンプルな家具とミニマルな照明が大人っぽい落ち着いた空間を作りだしています。

いつも花を生け終わった後、お茶を飲みながらボーっと庭を眺め
都会の忙しい生活をしばし忘れてゆったりとした時間に浸ります。
やがて「おっと、そろそろ帰らなきゃ。」と重い腰を上げ
最終のバスで東京へと帰ります。
「またこの次、ここに花を生けにこられますように。」と後ろ髪をひかれながら・・・。

佐原の”カフェしえと”は私にとって最高の和みの場所なのです。

 
 ・カフェしえと

   千葉県香取市佐原イー3382-3
            tel,fax 0478-55-8808

  営業時間 AM 11:00~PM 5:00   定休日  水曜日

佐原では、10月12日、13日、14日と秋祭りが催されます。
年2回の祭りの時、佐原はたくさんの観光客でいっそう賑わいます。

詳しい情報は 水郷佐原観光協会 tel 0478-52-6675 までどうぞ。