消費期限終了

リタイアーのよもやま話

不思議な看板

2012-11-25 08:29:07 | 日記

わたしが、病院に通う道中、区画整理地区内に新しい建物が
たつようになった。

そのなかで、理解しがたい看板がある。

これである。一見しただけでは、、何と書かれているのか戸惑ってしまう。

次の画像は、その看板をアップしたものである。


集中して、読むと、ファーストデンタルクリニックとなっている。

看板を見て、何の看板か理解するまでに、気疲れして、かなり苛立って
しまう。

思ってしまった。こんなに、認知するまでに、見る者がストレスを
感じてしまうようでは、なんのための看板なのか。

 奇を衒って、策士策に溺れる。

もしかして、出来上がってみたら、オーナーも想定外で、苦笑いして
いるのだろうか。

それとも、ご満悦なのだろうか?

看板として、用をなしているのか、理解に苦しむ作品である。

 


未来につながる騙され方をしたほうがいい

2012-11-23 22:40:09 | 人生

岡野雅行氏の本にあった話しである。

この話しも興味深い。


以下、抜粋してみた。

未来につながる騙され方をしたほうがいい

 そこからは苦労の連続だよ。親父からはなれて自分
でやるようになったら、もっと苦労がやってきたよ。

本当にいろいろと騙されたり、ヒドい目に遭ったこと
もあった。

 今の若者は、俺の時代と違って裕福な時代に育って
きたから覚悟がなくて、どう偏されないように見技け
ばいいのかわからないと思う。

 でもそれは経験を重ねていくしかないんだよな。

いかに偏されてきたかの経験によって、成長するんだ。

だから経験を生かすためには、苦境から逃げちゃいけない
んだ。

でも今の若者は逃げたくなる。いや、すぐに逃げちゃう。

 俺は逃げないよ。今の若い連中は騙されたら、それを
経験とするんじゃなくて、逃げちゃうから失敗してしま
う。ダメだよ、逃げちゃ。退路を断つんだ。

 後ろ盾が何もないと思えば逃げられない。逃げ場がない。
そういう状況に自分を追い込んでおけば、道が開けるかも
しれないんだ。

 覚悟もないくせに、何か儲かる仕事があると聞くと
ホイホイ出かける。

そして行ってみたら偏されて、失敗する。

そしてまた別のうまい話がくると、また乗ってしまって、
今度も馴される。そんな繰り返しだから、いつまでたっ
ても根っこが生えないんだ。

 若い頃の苦労は買ってでもしろというが、俺はそうは
思わない。

 独立した頃に、人生の先輩からこう言われたんだ。

 「苦労なんて、若い頃には望まなくても向こうから勝手
にこっちに押し掛けてくる。

わざわざ買ってまで苦労することなんかない」ってね。

 その人の言う通りだったよ。こちらから買いにいかなく
ても、山のように押しよせてきたよ。

ただそこで大事なことは、逃げずにそれをちゃんと受け
止めて、しっかりと戦うことなんだよ。

苦労がどーんとやってきても、決してひるむことなく、
全身で受け止めてやる。

何度も言うけれど、逃げちゃダメなんだ。俺は自分で会社
をやってるから、苦労も人の何倍かあったけれど、会社員
であっても同じだよ。

苦労は向こうからくるんだから、わざわざ買ってまで苦労
を背負い込むことはないよ。

 苦労するってことは、ちゃんと仕事をしているということ
だよ。

なんにも苫労しないような状態にいるってことは、一所懸命
に仕事をしていないという証拠で、そういう状態にあるなら
一度ゆっくりと自分の周囲を見まわしてみるといいよ。

そんな能天気な暮らしをしているようでは、お金なんか絶対
に入ってこない。

苦労をこちらから買いにいかなきゃなんない人間って、今の
仕事をちゃんとしていないやつだよ。

 成功してお金持ちになろうと思っているなら、必ず苦労
がイヤなほどやってくるよ。

でも実はそこに成功のヒントがあるんだ。

 頂上を目指すのに、山道を上がっていけば、急な坂があっ
たり、崖がそびえていたりしていて、簡単には登っていけな
いよ。

  それがないということは、平坦な道をずっと歩いてるって
ことだから、いくら前に進んでも頂上にはたどり着かない。

 苦労しているってことは、その近くには、絶対に上につな
がっている道があるんだ。

  その道を示す目印を絶対に見逃さないことだよ。

それがきっと成功へのヒントになっているんだ。

 俺の場合は、金型の仕事で生きていくと決めて、その道を
まっすぐに来たから、そこに気持ちを根づかせていられたから
頑張れたんだよ。

  みんなも今の場所で、しっかりと踏ん張れば、苦労なんて
屁でもないよ。


以上。

岡野雅行氏の話しのをポイントをおさえると、次のように
なっているかもしれない。


未来につながる騙され方をしたほうがいい

 

独立した頃に、人生の先輩からこう言われたんだ。

 「苦労なんて、若い頃には望まなくても向こうから勝手
にこっちに押し掛けてくる。

わざわざ買ってまで苦労することなんかない」ってね。

 その人の言う通りだったよ。こちらから買いにいかなく
ても、山のように押しよせてきたよ。

 


頂上を目指すのに、山道を上がっていけば、急な坂があっ
たり、崖がそびえていたりしていて、簡単には登っていけな
いよ。

  それがないということは、平坦な道をずっと歩いてるって
ことだから、いくら前に進んでも頂上にはたどり着かない。

 苦労しているってことは、その近くには、絶対に上につな
がっている道があるんだ。

以上。


わたしたちのような戦後生まれの教育を受けてきた世代に
は、耳に痛い話しである。

彼の人生からすれば、あまりにも奇麗事で、我々は、育った
ような気がする。そう、戦後民主主義のという宗教で。

あの70年代に、マルクス主義に凝ったのはいいが、それは、
「諸刃の剣」であったような気がする。
何にも社会人としてできもしないのに、権利と理屈が先行
する人生を送ってしまったような気がする。

思えば、わたしの父親の人生が、ここで言っている人生で、
あったような気がする。

わたしの父親も、地縁・血縁の者に、騙され、裏切られし
こと多し人生だったような気がする。

それでも、わたしの父親が、不遇の人生であったわりには、
そこそこの名声と資産を築き、郷土愛を失うことなく、生き
てきたことについては、わたしの理解を超える話しである。

わたしの凡俗さからすれば、「超人」的な存在だ。

しかし、そのような騙され裏切られし父の人生は、わたしに
とっては、ある意味で、財産になったよう気がする。

その分、わたしは、苦労せず、知恵を得ることができたよう
な気がする。

凄く残念なことであるが、今、就活に勤しむ世代には、理解
しがたい価値観の世界だ。

しかし、これが、現実の社会だし人生なのだ。

この厳しい時代、このような知恵が必要されると思うのだが。

どれほど伝わるだろうか。


ムダな贅沢と意味のある贅沢

2012-11-22 11:41:02 | 生活

岡野雅行氏の著書に、興味深いことが書いてあった。

以下、抜粋してある。


  ムダな贅沢と意味のある贅沢

 結局、ムダな贅沢なんてしたって、楽しくないんだ。
それならば、意味のある贅沢をするほうがいいとは思わ
ないか。

 俺の場合は、超一流のものに触れるという贅沢を楽しん
でいる。

 たとえば、あるブランド品が超一流として世間に知られ
ているなら、そこには何かきっと技術的な秘密があるはず
だという探究心が、技術屋の俺としては頭をもたげてくる
んだね。

 世間をうならせ、納得させるものである以上、それをつ
くった職人なり企業なりが相当の力を注いだ結果がその評
価だと思うんだ。

 わかりやすい例でいうと、背広にしても超一流と呼ばれ
かなりの高額であるものなら、吊しの既製品とはどこかが
違うはずなんだ。

使っている生地が違うとか、ボタンが宝石だというんじゃなく
て、縫製なり、型取りなり、そこには職人のすごい技術が込め
られているんだ。

 それを知るには、見たり、手に取るだけではダメなんだ。
実際につくってもらって、自分で着てみて、初めて実感できる。

 それを知るためには、贅沢だけどそういう背広を実際に買わ
ないとわからない。

 ただ贅沢するんじゃないよ。そういった超一流は耐久性におい
ても、そこらの安物とは違う。

長持ちするから一石二鳥だよ。結果的には得だったりする。

 モノと違ってサービスだってそうだよ。実際に金を払って経験
してみないと、そのサービスの良さ、行き届いてる部分はわから
ない。

パンフレットを見ても、どこがすごいのかわからないことが多い。
けれどもその文字にできない細やかさを提供してくれるのが、超
一流なんだ。

パンフレットにあるということは、マニュアル化されていると
いうことだから、その程度のサービスでしかない。

 むしろ人間相手のサービスなんて、どんなことが要求される
かわからない。

それをいとも筒単にこなしてしまうのが超一流と呼ばれるサー
ビスなんだ。

 マニュアル化された瞬間に、その技術は標準になってしまう。

 俺だってそうだよ。こんなものがつくれますってパンフレット
にのせた瞬間に、実は興味を失ってしまう。

パンフレットに書けないようなものを、挑戦してつくってしま
うのがおもしろいし、それが俺でなきゃできない技術なんだよ。

 そういった超一流のものに実際に金を払って経験しないと、
自分も超一流にはなれない。

サラリーマンだってそうだよ。二流の世界にどっぷりつかって
いると、いつまでたっても人間が上のクラスに上がっていかな
い。

奢りだからと立ち飲みにしか連れて行かない上司と飲んでいる
のもいいが、成功を目指すなら、奮発して一つ上の世界を経験
したほうが間違いなくその後の役に立つ。

 相撲でも他の競技でも、弱い相手といくら練習したって強く
ならない。

歯が立たないような相手に胸を借りて初めて、こちらの技術
も上がっていくんだよ。

 身銭切って、超一流のものに触れてこそ、自分も超一流の
階段を上がっていけるんだ。

 ただし気をつけることが一つある。何にも考えずに高級品を
買っても、それは成金趣味で、単なるバカだよ。

これ見よがしに高級品を身に着けているだけで、イヤな野郎と
思われるだけだよ。

自分の財布から身の丈以上の高い金を払うんだ。これは自分を
ブラッシユアップするための授業料なんだよ。

だから払った金以上のものをちゃんと学ばないと、金をドブに
捨てるようなもんだ。

 そこのところちゃんとわかったうえで贅沢しないといけない
よ。

 


安物を買って心まで安物になってはいけない

 

 新聞やニュースを見ていると、デフレだデフレだと騒いで
いるね。

 生産技術が進んだり、流通の方法が変わったりして、いろ
いろとコストカットができてきたおかけで、製品の値段が下
がっていっているんだ。

それは悪いことだとは言わないよ。

しかし本当はそれも考えもんだよ。

 安くなった代わりに失ったものがいっぱいあるはずなんだ。

 消費者もそんな安売りになれてしまって、良いものを知らず
に育ってきている。

 お茶を飲むには100円ショップの湯呑みで十分だ、茶碗も
すぐに割れるから100円のもので十分だ、という考えもわから
ないこともないが、それが自分の基準になってしまったら、世間
に出てから苦労するよ。

 何よりも、心が安物になっちまうんだな、毎日の生活すべて
が安物ですまされていると。

 米の美昧さや、食事のありがたみってものが、安物の茶碗
食べてるとわからない。

  食後のお茶も、ちゃんとした湯呑みで楽しまないと、気持ち
もホッとしないよ。心がしだいにささくれていくんだ。

 安物買いの銭失いとよく言うけど、その通りで、ホンモノを
買わなきやいけない。

 その一方でで女の子なんかが、よくヴィトンだの、やれエル
メスだのと言うけれど、本当の価値をわかって言ってるのかね。

笑い話なんだけど、ある若い女性がルイ・ヴィトンにキャリー
バッグを買いにいったんだ。そうみんながゴロゴロと引いている、
車輪のついたカバンだよ。応対したヴィトンの店員はなんて言っ
たと思う?

 「ウチではご自分で荷物を持たれるお客様向けのトランクは
つくっておりません」だって。

 たしかにそうだよ。ルイ・ヴィトンの本来の客層は、自分で
トランクを運ぶような人たちじゃないんだよ。

誰か必ず荷物を持つお付きがいたり、ボーイに運ばせるクラス
の人たちだから、自分で引っ張っていくようなことは想定して
いないんだ。

 そういうことを知ったうえでモノは買いにいかなきやいけない。
ブランドにはちゃんと歴史と由緒があるんだ。それも知らずに
少し金を持ったからって、ブランドモノを買い漁るなんて、本当
に恥ずかしいよ。

 ちなみにルイ・ヴィトンのトランクなんかは本当に丈夫にでき
ていて、値段は高いけど持ちがいのある品物だよ。結果的に長持
ちする。
 昔はみんな船旅だったから、完全防水で、水にも浮くようにつく
られていたので、船が沈んでも、それにつかまれば浮いていられる
という伝説があるくらいだ。沈没した船から回収されたヴィトンの
トランクを開けたら、中身は何一つ濡れてなかったというんだね。

 職人がちゃんと仕事をしているモノというのは、そんなものだよ。
こんなのに金を使わないとダメだね。


以上。


「人生は、自分が触れたのもになる。」と誰かが言っていたが、

岡野雅行氏も同様なことを言っているようだ。

 

身銭切って、超一流のものに触れてこそ、自分も超一流の
階段を上がっていけるんだ。

 ただし気をつけることが一つある。何にも考えずに高級品を
買っても、それは成金趣味で、単なるバカだよ。

これ見よがしに高級品を身に着けているだけで、イヤな野郎と
思われるだけだよ。

自分の財布から身の丈以上の高い金を払うんだ。これは自分を
ブラッシユアップするための授業料なんだよ。

だから払った金以上のものをちゃんと学ばないと、金をドブに
捨てるようなもんだ。

 そこのところちゃんとわかったうえで贅沢しないといけない
よ。

と、言っているが、大いに学べるものがある。

そして、安物買いについて、次のように、興味深いことを
言っている。


安くなった代わりに失ったものがいっぱいあるはずなんだ。

 消費者もそんな安売りになれてしまって、良いものを知らず
に育ってきている。

 お茶を飲むには100円ショップの湯呑みで十分だ、茶碗も
すぐに割れるから100円のもので十分だ、という考えもわから
ないこともないが、それが自分の基準になってしまったら、世間
に出てから苦労するよ。

 何よりも、心が安物になっちまうんだな、毎日の生活すべて
が安物ですまされていると。

 米の美昧さや、食事のありがたみってものが、安物の茶碗
食べてるとわからない。

  食後のお茶も、ちゃんとした湯呑みで楽しまないと、気持ち
もホッとしないよ。心がしだいにささくれていくんだ。

と語っているが、

安物買いで、本物を知らなくなるというのは、恐いことだし、
心が安物になったり、ささくれたりしては、人生も人格も
貧しくなってしまう。

かえって、買えないが本物に憧れたほうが、いいかもしれない。

贅沢、安物買い、難しいもののようだ。


自分の財布から身の丈以上の高い金を払うんだ。これは自分を
ブラッシユアップするための授業料なんだよ。

いい話しである。


独裁崩壊の運命を直視せよ

2012-11-20 21:02:42 | 政治

ニューズウィーク  2010.11.21

中国に関する興味深い記事があった。


以下、その抜粋である。


独裁崩壊の運命を直視せよ

共産党

硬直化した全体主義体制はいずれソ連型崩壊へと向かう
中国は台湾やメキシコのように「軟着陸」できるのか。

ミンシン・ペイ

 


  しかし、あいにく一筋縄ではいかない。
簿の一件をはじめ、汚職の蔓延や過去10年の改革
の停滞、経済成長の減速、近隣諸国やアメリカとの
関係悪化や社会不安の高まりが原因で、党の団結と
指導力に対する信頼は揺らいでいる。

 いま多くの国民の頭にあるのは、共産党の一党支配
はいつまで持つのかという不安であり、果たして共産
党は民主主義への移行期をうまく乗り切り、生き残っ
ていけるのかという疑問だろう。

 63年間にわたって中国を支配してきた共産党は向こ
う10年で、一党支配体制で世界の最長不倒記録を競う
面々ーソ連共産党(74年間)、中国から台湾に移った
国民党(73年間)やメキシコの制度的革命党(PRI、
前身の国民革命党時代から71年間)ーに追い付く。

だが人間同様、組織も年には勝てないものだ。

 

独裁の限界に気付いた国

 

 それだけではない。急激に経済成長を遂げた中国は、
いわゆる「民主主義移行ゾーン(国民1人当たりの所得
が1000~6000㌦の段階)」を一気に飛び越えて
しまった。

  国民の所得が増えるにつれ、独裁の崩壊と体制変革の
可能性は高まる。

これは多くの政治学者の一致した見解だ。

 中国はいつまで一党独裁体制を維持できるのか。

この問いへの答えは明白だ。崩壊の日は近い、である。
では独裁の党が民主主義への移行期を乗り切り、生き残
る道はあるのか。

この問いへの答えは難しいが、興味深いものだ。

 本質的に、独裁体制かたどる道は2つだ。避け難い自己
破壊へと向かうソビエト型と、自己再生・変身へと向かう
台湾・メキシコ型である。

 ソ連の崩壊を見て、中国共産党の指導部はソ連共産党の
悲劇を繰り返すまいと決意した。

そこで取ったのが、いかなる政治改革も拒むという路線だ。

  結果、組織は動脈硬化が進み、共産党は利権と腐敗、
そして日和見主義の巣窟に成り下がった。

党員は8000万人いるが、その大半は党の提供する金銭
的恩恵だけが目当て。

  今や共産党員は社会の現実から切り離された利益団体の
一員にすぎない。

 中国共産党は、先輩格のソ連共産党が崩壊したのはミハイ
ル・ゴルバチョフ大統領による政治改革のせいだと考えてい
る。

  だがそれは問違いだ。

ソ連の体制は約20年に及んだレオニード・ブレジネフの最高
指導者時代に改革を拒み続けたため、80年代半ばには、いくら
政治改革をしても回復不能なまでに病状が悪化していた。

 もう1つ、深刻な教訓がある。

  ソ連共産党が倒れたとき、忠実な党員たちの誰一人として
党を守るべく決起しなかったという事実だ。

  中国共産党にも同じ運命が待っている。

 

新指導部を待つ修羅場

 

 果たして中国共産党は国民党やPRIの残した教訓を生か
せるだろうか。

  その意欲がある党幹部がいたとしても、実行に移すのは
相当に難しい。

中国共産党は独裁であるにとどまらず、全体主義でもあるか
らだ。

 全体主義と独裁は違う。

独裁は1人のカリスマがいれば可能だが、全体主義には行政
や経済を支配する組織が必要だ。

  そして中国共産党は現に、国民党やPRIよりもずっと
広範かつ強力に官僚機構や経済活動を支配している。

こうした全体主義の政党を権力から切り離すのは、ただの独裁
者を排除するよりもずっと難しい。

 こうして見ると、今月誕生する中国の新指導部に前任者以上
に険しい道が待っているのは間違いない。

彼らはゴルバチョフ流の改革で自滅することを避けつつ、全体
主義から脱却し、台湾やメキシコのように漸進的な変身を遂げ
なければならない。

 新指導部はすぐにでも、このプロセスを始めるべきだ。

さもないと、その先にあるのはソ遂共産党型の自滅だけだ。

 
以上。

 

ところで、ネットで次のような記事が見つかった。

 

中国マネー300兆円不正流出! 所得の不平等さらに
悪化 新体制早くもピンチ?

習近平体制が始動する中国の足元を揺るがせる事態だ。

2000~11年の間に海外に不正流出した資金が合計約
300兆円にのぼると米シンクタンクが試算した。

流出額は年々増加傾向で、中国の国内総生産(GDP)の
1割弱に相当する規模が海外の闇に消える。

専門家は「秩序維持は持続できない」と警告する。

ここ10年ほどの中国からのマネー流出額については、
数兆~数十兆円単位でさまざまな観測があるが、さらに
巨額の資金が中国から流出しているとみるのは、米シンク
タンクのグローバル・フィナンシャル・インテグリティ
(GFI)。

 「数十年にわたり犯罪や汚職、脱税による収入について
研究してきたが、これだけ巨額の不正資金が流出している
新興国はほかにない」と不正資金の流れを研究している同
シンクタンク幹部は指摘する。

 10月に公表された衝撃のリポートによると、別表の
ように不正資金は2000年の1726億ドル(約14兆円)
から増え続け、10年には4356億ドル(約35兆円)、
11年には6029億ドル(約48兆円)に拡大。

11年間のトータルで3兆7889億ドル(約303兆円)
が流出したという。

 2005年から11年の間に中国から英領バージン諸島
などタックスヘイブン(租税回避地)に流れ込んだ投資の
うち52・4%が違法だともしている。

 GDPの1割前後にもあたる資金流出は、主に犯罪や
汚職、脱税によって生じたもので、その大半が貿易の形で
ロンダリングされるという。

 同シンクタンクは、中国が世界各国に輸出したと報告した
額と、世界各国が中国から輸入した額の総計を比較、中国から
の輸入についても同様に比較した。

すると、原理的にはそれぞれの数字が一致するはずだが、中国
は輸出の額が実態よりも過少に、輸入が実態よりも過大に報告
されているという。

この差額が不正に海外に流れているという分析だ。

 裏を返せば、これまでは巨額の資金が流出しても経済を維持
できるだけ強かったともいえる。

だが、ここにきて経済は急減速し、流出資金の一部が再投資
されていた不動産市場もバブルが崩壊。

今後も流出が加速すれば致命傷となりかねない。

 試算を行ったエコノミストは「中国経済は時限爆弾だ。
社会的、政治的そして経済的秩序は持続可能ではない」と語り、
「闇の金融システムを使うことで富裕層がますます富み、所得
の不平等はさらに悪化する」としている。

 カネの流出と人の流れは表裏一体だ。中国の富裕層は資産の
19%を海外に保有し、85%が中国国外の学校に子どもを入れ
たいと考え、44%は自らも移住を考えているという調査もある。

 こうした動きを阻止しようと、中国為替当局は9月、ペーパー
カンパニーの疑いがある約1500社の為替サービスの利用を
停止したと発表。

また、香港の雑誌報道などによると、中国共産党は、党や政府
幹部、公務員らの国外逃亡防止の指揮チームを作ったという。

 富裕層や特権階級が自国を信じていない国に未来はあるのか。

以上。


ところで、次のような記事も興味深い。


中国の汚職官僚が恐れる、ネットユーザーたちの“人肉捜索”
=庶民が持つ唯一の権力監視手段―米メディア

2012年9月4日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ(中国語版)
は、記事「汚職官僚の『人肉捜索』は中国の特色」を掲載した。

中国ではインターネットユーザーの協力で個人情報を特定する
ことを「人肉捜索」と呼んでいる。

今や汚職官僚にとって、人肉捜索は何より恐ろしいものとなっ
た。

先日、「被害者」となったのが陝西省安全生産監督管理局の
楊達才(ヤン・ダーツァイ)局長。

同省延安市でおきた寝台バスとタンクローリーの衝突事故現場
を視察した際、笑顔を浮かべていた写真がネットに流れ、人々
の怒りを買った。

人肉捜索の結果、過去の写真が洗いざらい調べられ、公務員の
給料では買えないような高級時計を11本も持っていることが判
明。

「時計アニキ」という不名誉な称号がつけられた。

ネットの炎上事件によって個人情報が特定されるとなればなん
とも恐ろしい話だが、北京理工大学の胡星斗(フー・シンドウ)
教授は「ある意味仕方がないこと」と理解を示す。

先進国にあるような官僚の資産公開制度がなく、また報道規制
も強いため、ネットの炎上を通じてしか権力を監督できないの
が中国の現状だと評している。(翻訳・編集/KT)

以上。


中国の興味深い記事が、三つほど見つかった。

中国の情勢が、どのようになっていくか、注視したいものだ。


2050極東マップ

2012-11-19 22:14:15 | 政治

ネットをブラブラしていたら、とんでもない地図があった。
一筆斬撃blog帳にあった話しである。

これについて「SAPIO」(12/23・1/4号)において浜田和幸
が次のように述べている(引用元:JANJAN記事)

「私が初めてこの手の地図を目にしたのは、騒ぎになるよりも前、
今から2年ほど前である。

中国に駐在していた経産省の知り合いの官僚が帰国したので、
久しぶりに会って話をしたのだが、『中国外務省の役人からこんな
ものを渡された』と見せられた地図に込められた禍々(まがまが)
しい野心に、強い衝撃と怒り を感じたことを今もよく覚えている」

「出生率の低下で日本の人口はどんどん減少する。

そこで、列島の西半分に溢れ出た中国人を1億人単位で移住さ
せ、「東海省」として 中国の一部とする。少数民族となった日本人
を、東半分に強制移住させ、「日本自治区」として、これも中国の
版図に組み込む」

何とも衝撃的なロードマップであろう。中国にすれば日本はあくま
でも「征服対象」でしかないという本音を垣間見せたということだろ
う。

 そういえばかつて中国の首相だった李鵬が豪州で「20年経てば
日本と云う国はなくなっている」とTVタックルで95年に紹介された
発言を思い出す。だがこれはただの噂話の類ではなかった。

 「この前、ちょう どAPECを控えて、我が自民党で御承知のように
APECの問題でアメリカとオーストラリアに行ってもらったんです。

そのときに、オーストラリアのキー ティング首相がこう言ったんです。
中国の李鵬さんと会ったらどう言ったかといいますと、日本とのいろん
な話をしたら、いや日本という国は四十年後にはなく なってしまうかも
わからぬと、そう言ったというんです。

これはうそじゃありません、これはほかの先生みんな行って言って
いるんですから。

それくらい軽視さ れているわけです、ある意味では」(笠原潤一参
議院議員)

 
参議院 (1996-11-08). "参議院会議録情報 第134回国会 国際
問題に関する調査会 第2号

 
先の「極東マップ」、そして李鵬発言といい中国は日本を2050年に
世界地図から消して自らの版図に組み入れるという狙いがあるのだ
ろう。

さらに言えば07年には中国がロコツにも「太平洋分割管理」などと
いう提案をしたことがあった。

中国、露骨な野心 「太平洋分割管理」提案

以上。

あまりにも驚愕の記事だったので、一筆斬撃blog帳のブログ
失礼ながら、コピーしてしまった。

中国の首相だった李鵬が豪州で「20年経てば日本と云う国は
なくなっている」とTVタックルで95年に紹介された発言を思い
出す。

というのがあったが、

「20年経てば 」というのは、2015年のことだから、その予想
は、はずれたということだ。

 逆に、2014年、中国は崩壊する (扶桑社新書)という本が
出版されたが、元李鵬首相、今生きていたら、どのような
釈明をするのだろう。

ところで、次のようなニュースもある。

習総書記「腐れば虫が湧く」=腐敗で国滅ぶと危機感―中国

 【北京時事】19日付の中国共産党機関紙・人民日報によると、
習近平総書記は17日、15日の就任後初めて政治局集団学習
会に臨み、講話を行った。

深刻化する幹部の腐敗に触れて「物が腐れば、後に虫が湧く」
と述べ、腐敗問題がより深刻化すると「最終的には必ず党と国が
滅ぶ」と危機感をあらわにした。(時事通信)

 以上。

今後、20年後には、現在の中国は、滅んで、世界で一番
貧しい国になるのではと、危惧するところもあるのだが。

2050極東マップの存在を、中国の愛国教育を受けた国民が
見ると、彼らは、どのように反応するのだろう。興味深い。
彼らの国が彼らの考えている通りの国だろうか。


ヤフーのニュースでこういうのがあった。

日本は中国人労働者のために門戸を開くべき―米紙

2012年11月14日、ニューヨーク・タイムズは「日本の
新しい労働者は中国人」と題した記事を掲載。

日本で働く中国人労働者のために、日本政府は移民政策
に本腰を入れて取り組むべきだと提言した。

15日付で環球時報(電子版)が伝えた。

以上。

とんでもない話しだ。
2050極東マップを、見せられた際には、とてもとても
恐ろしくて、受け入れられるものではない。