新聞にあった記事である。
看護師候補者減少外国人施策調査ヘー総務省
総務省は23目、インドネシアとフィリピンから看護師や
介護福祉上の資格を取得するために来日する候補者が年々
減っていることを受け、厚生労働、外務など関係省庁の外
国人受け入れ施策が効果的に実施されているか調査すると
発表した。
問題があれば改善を勧告する。
政府は2008年度から、経済連携協定(EPA)に基
づいて受け入れをスターート。09年度に672人たった来日
者数は、11年度に236人まで落ち込んだ。
看護師は原則3年、介護福祉士は4年以内に国家試験に合格
しないと帰国となるが、日本語の壁に阻まれ合格率は低迷。
希望者は減少傾向にあるという。
以上。
問題があるから、希望者は減少しているんだ。
何が問題であったかは、ちゃんとテレビの特集で、報道されて
おり、多くの国民が周知していることだ。
「問題があれば改善を勧告する。」ということだが、あまり
にも、バカバカしいコメントだ。
問題があるから、希望者は減少しているんだ
自らの無知を吐露するものだ。
テレビで、彼女らの特集を見ていた。あまりにも、非情で残酷
な状況であった。
その時、あまりにも冷酷な制度に憤慨した。
看護師、介護福祉士になれず帰国した彼女たちが、気の毒で
しようがない。
「人を弄べば徳を失い、物を弄べば志を失う 」という中国の
故事があったが、日本によって、インドネシアやフィリピンの
若者の心、そして人生が弄ばれたようで、彼らに同情の念が
わいてやまない。
すでに、日本では死語の感があるが、「青雲の志」で、向かった
日本で、能力はあるものの、英語圏でないゆえに、挫折を強いら
れる。
あんなに難しい日本語なんて、逆な立場で考えれば、すぐに
分かることだ。
大学の英語の授業で専攻でもないのに、イギリス英語の古文を
読まされているようなものだ。
インドネシアやフィリピンから来日した彼女たちは、自国で
ちゃんと国家資格を取得してきた人たちである。
仕事は分かっているし、情熱はある。人生の夢を託して、来日
したのだ。なんにも、現場に不自由はないはずだ。
先のニュージーランドの地震で、日本の看護師は、日本から逃げ
出そうとしていることがあからさまになった。
日本が高齢化社会になるといって、介護の現場に人がいないと、
言っては、騒いでいるのに。
そのような日本にわざわざやって来て、就職しようとしている
彼女たちを疎んじているのは、情けない話だ。