久しぶりに、懐かしいメロディーが浮かんだ。
ところが、曲名をすっかり忘れていた。そして、
メロディーも歌詞もうろ覚え。
なんとか思いだした言葉をつなげてみた。「振り返る
麦わら帽子」┄、すると、なんとそれらしきものが。
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なくしたものは いったい何 萌える緑と蝉の声 草いきれの
道 振り向けば 麦わら帽子を かぶった 少年がたっている
擦りむいた膝も気に ... た残像 今走り出す 何処までも
新たな旅路をゆく 決して振り返ることなく この限りない
情熱で嵐の日々を越える ... 蛍 歌詞 あり
見覚えのある歌詞である。
う～ん、しばし、びっくりである。
できるもんだ。
昔、かなり聴いたのだが、CDがどこにいったか、
探せない。
MDにもコピーしたのだが、それも探せない。
勿論、楽譜もだ。
でも、やっと再会だ。
遠い空
作曲：三浦和人
作詞：三浦和人
なくしたものは いったい何
萌える緑と蝉の声 草いきれの道 振り向けば
麦わら帽子をかぶった 少年がたっている
擦りむいた膝も気にもせず 悪戯な笑顔でたって
いたその瞳の輝き 忘れられない
遠い空 描いた それは 汚れない夢
遠い空 描き続けた 曇りひとつない想い
なくしたものは いったい何
昔遊んだ 空き地に今 大きなビルが 建ち並ぶ
麦わら帽子をかぶった 少年は泣いている
サンダルを靴に履き替えて 虫籠を鞄に持ち替えて
今時の流れに 僕は生きてる
遠い空 願った 僕は 僕でありたいと
遠い空 願い続けた 決してなくさない勇気
探し物は いったい何
遠い空 描いた それは 汚れない夢
遠い空 願い続けた 僕は 僕でありたいと
探し物は いったい何
なくしたものは いったい何
以上。
皆、誰しも、なくしたものを探しているかも
知れぬ。
わたしも、探して続けている。
もんだいは、何を探しているのだろう。
スクーターに乗って、あちらこちら探し回って
いるのだが。
わたしが、小学校・中学校と登下校に、見続けた原風景、その高台
の下に学校があった。
今では、この海は埋め立てられ、工場地帯になっている。
右手の林の近くに、イオン、ヤマダ電気、ニトリが建ち並んでいる。
わたしが、学校からいつも見続けてきた。風景である。
わたしの集落に残っている農道である。
わたしの小学校の校舎の二階から撮った風景である。
校舎は、勿論、まったく新しくなって、昔の面影はない。
今から、３０年以上前、わたしの３０代前半に撮ったものだ。
運動場に、赤土が入り、右手に新しい建物が建っている。
細部は違うが、全体の雰囲気として、子供の頃の面影が
残っている。
写真の右手のこぶしのような小高い箇所のやはり、右手におりて
いくとわたしの住んでいた集落があった。これも、わたしの原風景
だ。
もうこのようなのどかな風景は、無くなってしまった。
写真は、３０代の前半、自分の故郷が無くなっていくのに、
愕然とし、カメラを買いだして、記録を残そうと、必死に
写したものである。
少しでも、完璧でありたかった。
ツアィスのレンズに拘り、コンタックスのレンズを買い集めて
必死になって野山を駆けめぐっていた。
この風景の中で、何かを探していたはずだが。
