Elaine Paige & Barbara Dickson : I Know Him So Well (Rare) HQ
昨日、
Julie Covington -
Don't Cry For Me Argentina
を聴いた後に、流れてきた曲である。
あまりの懐かしさに、しばし、恍惚
とした気分になった。
調べたら、1984年に発表されている
ようである。
その頃は、人生の進路変更をして、
あまりの喪失感に夜な夜な夕飯を
食べながら、喫茶店にたむろして
気を紛らわせていた。
そのような日々に多くの80年代
のポップスを聴くことになった。
この曲もその一つである。
退職した当時は、アクセルを思い
切り踏み込んだような心理状態で、
その興奮をもてあまし、難渋した。
それも3年ほどで、落ち着き、今
は、古希を目前として、寝床に
ついては、「今が一番幸せ」で
はなんて思えたりしている。
病院の寝たきりの父のリハビリと
腰の曲がった母親の家事手伝いを
していて。
不思議な話だ。
今の暮らしが悪くなきゃあ、
昔のことはどんな思いでもいい
ものさ。
とか、
幸福とは、そのまま変わらない
で続いてほしいような、そのよ
うな状態である。
という人がいるかと思えば。
何がいいかなんて終わってみ
いとわかりません。
とか、いう人もいるが。
今が、一番幸せではなんていう
気持ちも湧くようになった今、
どういうわけか、一番苦しかっ
た日々に聴いた音楽が、わたし
の喜びとなっている。
進路変更をして、退職まで続い
た想定外の苦しい日々は、わた
しの人生を豊かに彩ってやまな
い。
私を苦しめた数々の事柄が、懐
かしい友として、遥か彼方から、
親しげに笑いかけてくる。
かつて、苦々しく思った者共よ、
かつて押し寄せてきた多くの
不条理達よ、感謝である。