想い出がいっぱい H2O
1983年の発売だそうである。
てっきり、20代に聴いたと思ったのだが。
実は、33歳の3月以降に聴いたことになる。
私は、この懐かしい曲を54歳の時、とある
芝居のエンディング曲にアレンジして、出演
者全員で合唱した。思い出の曲である。
それは、冬の2月のことだった。
12月から、芝居で使う曲や効果音を作曲
・編曲等をしていて、夜な夜な自宅で、12
時頃まで作業をしていたはずだ。
年開けた正月早々、父親が脳出血で倒れ、
土地区画整理組合の理事長を止め、寝た
きりになった。
倒れた当初は、親戚一同、死を覚悟して
いたようだ。
しかし、あれから、父は寝たきり生活で
15年ほどになる。
当時は、果たして、芝居のスタッフとして
責任が全うできるか、気にもなったが、
芝居は成功裏に終わった。
実は、父親が病気になる数カ月前に、
新しい楽器を買った。
なんとなく、気持ちにゆとりができて、
止めていた楽器を吹く気になったから
だ。
楽器として、いい楽器を購入した。
が、今は、倉庫で新品のままに、ゴミを
かぶっている。
父は、私が誰かきっと分からないと思う。
しかし、誰かがかまってくれているのは
分かるのか、にこにこしていることが
多い。
機嫌のいいときは、倒れた当時の
76歳よりは、若々しく見える。
私が、勧奨退職してから、12年が経った。
その月日を思うと、その間、わたしは、
何を残しただろう。と、時折、思う。
同輩は、どこまで行ったのだろうか。