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リタイアーのよもやま話

BC1200年のカタストロフ

2016-01-26 22:21:08 | 読書

全世界史講義
出口治明
新潮社

にあった内容である。

 

黄河文明の登場とBC1200年の
カタストロフ

 第二千年紀の後半には、歴史の
新たな主人公としてユーラシアの
東方に黄河文明が登場します。

肥沃な三日月地帯では大規模な民
族移動(海の民)により大国が一
斉に衰え、BC1200年のカタ
ストロフと呼ばれる権力の空白が
生まれます。その空白を埋めたの
が、フェニキア人、アラム人など
小国の人々でした。一方には、イ
ンドにはアーリア人が侵入し、ガ
ンジス川流域まで支醍します。

 

〔4〕海の民、東地中海を襲う
(BC1200年のカタストロフ)

 BC1200年代の終わり近く、
突然の嵐のように大規模な民族移
動が東地中海を襲いました。彼ら
は、「海の民」と総称されていま
すが、その言語系統や民族は不明
です。

海の民はヒッタイトを滅ぼし、ギ
リシャのミケーネ文明を破壊し、
さらに地中海を東に進んでシリア
を攻撃しました。そして地中海の
交易を支配していた大都市国家ウ
ガリト(現在のシリアのラス・シ
ャムラに存在)を滅ぼし、さらに
エジプトに大きな打撃を与えまし
た。

 一方メソポタミア内陸部では、
バビロニアを支配していたカッシ
ートが、隣国ペルシャから襲って
きたエラム人によって滅ぼされま
した。この時エラムの都スーサに
持ち去られた財宝の一つが、現在
ルーブルが所蔵しているハムラビ
法典です。

 気候変動によって、北方の民が
食べ物を求めて南下したことで、
民族間の玉突き現象が生じ、その
結果、大規模な民族移動が起きた。
海の民と呼ばれた人々は、アナト
リア半島やバルカン半島から押し
出された人々だったのではないか。

今日では、そのように考えられて
います。現在のヨーロッパが直面
している難民にも似た問題ですが、
歴史を動かしてきた大きな原動力
は人々の移動なのです。

 こうしてBC1200年前後に、
ヒッタイトもミケーネもウガリト
もさらにカッシートも、きれいさ
っぱり消えてしまいました。

 これを「BC1200年のカタ
ストロフ(破局)」と呼んでいます。

以上。

今回、この本を読んで、「BC1
200年のカタストロフ」という
言葉を知ることになった。

そして、そのことが聖書の誕生
とつながることで、驚いてしま
った。

次にいろいろ関連事項をネット
から、探してみた。

カタストロフによりエジプト、
メソポタミア、ヒッタイトらが
共に崩壊したために、近東では
小国家が乱立した。小アジアで
ウラルトゥが勃興、アッシリ
アと激しく戦い、アナトリア高
原ではフリュギア人らが勢力を
拡大した。そしてアナトリア半
島西部ではリュディアが勢力を
広げ、シリアではアラム人らが
勢力を広げた。そしてパレスチ
ナの地域ではイスラエル人らの
王国も築かれ、ソロモン王の栄
光を迎える[28]

ペリシテ人は紀元前13世紀
紀元前12世紀にかけて中海
東部地域に来襲した「海の民
と呼ばれる諸集団を構成した人
々の一部であり、エーゲ海域と
ギリシャミケーネ文明を担っ
た人々に起源を持つと考えられ
ている。

さらに「海の民」らの侵入はエ
ジプトに留まらず、シリアの諸
都市、ウガリットエマルも破
壊された。そしてこの中でも
レスチナ
には「海の民」の一派
であるペリシテ人らが定住する
ことになった。旧約聖書上では
否定的に描かれた彼らは実際に
は優れた都市建築者で鉄器の製
造者であり、移住先に先進的物
質文化が持ち込まれた[15]

以上。

キリスト教には、「ハルマゲド
ン」という言葉があるが、イエ
スキリストは、やがて、その
ハルマゲドンがやってくるとい
うことで、「悔い改めよ」と、
宣教していたようだ。パウロも
そのつもりであったということ
をどこかで読んだ。

しかし、あれから、2000年
経っても、「ハルマゲドン」は
やってこない。

「BC1200年のカタストロ
フ(破局)」を知ると、かっえて
こちらの方が、「ハルマゲドン」
らしい。

そのようなことが起こって、出
口氏も言ったが、「権力の空白」
ができたおかげで、イスラエル
は、「王政」に移行し、国家を
持つことになるのだから、歴史
は皮肉だし、バビロンの捕囚を
経て、旧約聖書が誕生するのだ
から、これまた皮肉なことでは
なかろうか。


宇宙育ちの線虫は運動能力減

2016-01-26 03:24:35 | 日記

宇宙育ちの線虫は運動能力減

宇宙で育った線虫は運動能力が
大幅に低下
-東北大とJAXAが発表

東北大学(東北大)はこのほど、
国際宇宙ステーション(ISS)の
「きぼう」日本実験棟で線虫を
育てたところ、筋肉がやせ細る
ことを確認したほか、体が細胞
レベルで微小重力に適応した状
態になることが示唆されたと…

以下省略。

以上。

宇宙飛行士が、宇宙から帰還し
て、その体力の衰えに驚愕する
のだが。

果たして、人間が地球外での生
活が本当に可能なのかと、疑問
を感じて止まなかったところで
ある。

火星移住計画なんて、狂喜の沙
汰かと思ったりしていたが、こ
の記事を読んでやはりと、思っ
てしまった。