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リタイアーのよもやま話

富山の金型組合が海外集団進出

2011-09-04 22:21:04 | 経済

ヤフーのニュースである。


富山の金型組合が海外集団進出…円高・受注減で
読売新聞 9月4日(日)13時59分配信

 富山県内で金型メーカーなど18社が集まる「富山県
金型協同組合」(砺波市)が、インドネシアに工場を
建設して集団で海外進出することが3日、分かった。

 国内の製造業は、超円高や国内需要の減少にさらされて
海外に拠点を移す動きが強まっているが、単独では難しい
中小・零細企業の新たな取り組みとして注目を集めそうだ。

 同組合の加盟社は、従業員20人以下の零細企業が多い。

自動車の内装部品などの金型を得意とするが、2008年
のリーマン・ショック後の受注減や円高の影響が大きく、
10年3月期の売上高は全体で10年前の6~7割に
あたる5億円弱にとどまった。

今年に入り、加盟2社が倒産した。

 同組合はジャカルタ近郊で11月中をめどに工場を建て、
主に現地で人材を募って、自動車や家電の現地部品メー
カーに金型を売り込む。事業費は約1億5000万円を
見込んでいる。国内生産は、これまで通り続ける。


以上。

きになる記事であるが、

「国内生産は、これまで通り続ける。 」という方針が
堅持されてほしいものだ。

まったく、海外に移転してしまっては、日本の技術が国内から、
消失してしまう。

アメリカの二の舞だ。

なんとか避けたいものだ。

 


ゲーセンで憩うお年寄りたち

2011-09-04 10:59:02 | 老後


ヤフーのニュースに、「ゲーセンで憩うお年寄りたち」
というタイトルがあった。

実は、昨日読み終わった川北義則著の「みっともない
老い方」に、「60代から始める趣味」という一文が
あったからである。


そこで、このニュースをひろってみた。


ニュース1


「ゲーセン」いまや常連はお年寄り シニアサービス充実


 かつて子どもの遊び場だったゲームセンターがいま、
お年寄りも楽しめる「憩いの場」になりつつある。

ほかの娯楽施設より安く長く遊べる点が人気のようだ。

少子化と若者の「ゲーセン離れ」に悩む業界各社も、シニア
向けサービスに本腰を入れ始めた。

 8月中旬の平日昼下がり。東京都葛飾区のゲームセンター
「ハロータイトー亀有」では、十数人のお年寄りが遊んでいた。

 「今日の調子はどうかい」。畳敷きベンチに座って小藤
チエ子さん(76)が野田マツさん(86)に話しかけた。

2人ともここの常連客で、通っているうちに友達になった。
10年ほど前に夫を亡くした小藤さんは「1人で家にいると
ぼけてしまうけど、ここでゲームをしていれば時間を忘れら
れる」と語った。

 店は2年ほど前から高齢者が増え始め、今は平日昼間の
利用者の8~9割を占める。

人気は「メダル落としゲーム」。手持ちのメダルを投入して
装置内のメダルの山を崩して遊ぶ。上達すると、千円あれば
長時間楽しめる。

 大半のお年寄りは数時間は滞在し、ゲームの途中でお茶を
飲んだり、弁当を食べたりして仲間と雑談して過ごす。

「ゲームセンターが交流の場になっているようですね」と
酒井康彰店長は言う。

タイトーは高齢者向けに、全国約20店舗で今年1月から
店内のベンチを畳敷きに変えた。

 

 

ニュース2


ゲーセン、高齢者の憩いの場に

受ける気軽さ 仲間と「メダル」


若者でにぎわう印象が強いゲームセンターが、高齢者の憩い
の場になっている。

ショッピングセンター内の店舗などに気軽に立ち寄り、客
同士の交流を楽しんでいるようだ。高齢者向けの特典を設
ける店も現れている。

 ショッピングセンターの一角にあり、ボウリング場などが
入る娯楽施設ラウンドワン南砂店(東京都江東区)。

今月のある平日、午前中で客はまばらだが、ゲームセンター
には高齢者の姿が目立った。

人気は「メダルゲーム」。コインを落とし、コインの山を
崩して遊ぶ簡単なゲームだ。

 同区内の男性(76)も、このゲームがお気に入り。

無料チケットをもらったのがきっかけで通っている。

今では約20人が「ゲーム友達」で、ゲームの合間にお茶を
飲んだり食事をしたりする。

「週2回くらい、別の仲間とボウリングをした後に一人で
来るんですよ。

3時間くらいはやるかなあ」と楽しそうだ。買い物ついでに
立ち寄ったのがきっかけで、3年前から通っているという
64歳の女性もいた。

 同店の客は週6000~7000人、そのうち3~4割
高齢者。

同店を運営するラウンドワン(堺市)によると、やはりショッ
ピングセンター内にある大阪府内の店などに常連の高齢者が
多いという。

 セガ(東京)が全国で運営する約200店のゲームセンター
の中でも、一部の店舗で同様の傾向が見られるという。

2009年にオープンした兵庫県尼崎市内のショッピング
センター内の店は、1週間の来店客の3割ほどが高齢者という。

 「レストランやスーパーが併設され、食事や買い物もできて
便利なのでは」と同社。

 日本生産性本部のインターネット調査(15歳~79歳の
約3000人が回答)では、09年にゲームセンターに年
1回以上行った人の割合は28・3%、60歳以上も5%
弱だった。

「時間的に余裕のある高齢者には、比較的安価で長時間
遊べる点が魅力のようです」と同本部は分析する。

 日本アミューズメントマシン工業協会によると、全国の
ゲームセンターの数は、この10年ほどで半数以下に減り、
09年には1万9213か所。

不況の影響や少子化で若い客が減っているといい、今や
高齢者は重要な顧客だ。

 こうした中、高齢者向けの特典を設ける店も。主に首都
圏でゲームセンターを運営するアドアーズ(東京)は、08
年から高齢の客が多い竹ノ塚店(東京都足立区)に限り、
65歳以上を対象に、ゲームで使うメダルの数をサービス。

通常1000円でメダル100枚のところ、150枚にして
いる。

 東北大加齢医学研究所教授の川島隆太さんは、「ゲ
センターでの他者とのコミュニケーションは、高齢者に
とって良い刺激になる」と話す。

 ただ、地元の地域活動なども大切という指摘もある。
福祉施設も経営する文京学院大教授の綿祐二さんは
「一部には、町内会活動などを嫌ってゲームセンター
に行くお年寄りもいるようだ。

高齢で動けなくなった場合、日頃の近所付き合いが物を
言う。
地域の様々なつながりを大切にしてほしい」と話している。

 


ニュース3


ゲームセンターに集まる高齢者「スリルと快感を味わえる」


 少し前まで、ゲームセンターといえば若者のたまり場だった。
だがいま、目立つのはシニアたちの姿。

 ゲームセンターに集うシニアたちは、「お金をそんなに
かけなくても、スリルと快感が味わえる」「指先のかすかな
動きと、タイミングを読む目の動きなどが頭の運動になる」
「クレーンゲームがうまくできなかったときに、若い人が
教えてくれて…」とその効用、楽しさを話してくれた。

子供や孫と一緒に来る人たちも多く、意外なコミュニ
ケーションの手段にもなっている。

「もうすぐ還暦よ」というAさん。「私は近所の食堂で
働いてるんですが、娘が“おもしろいところがあるよ”と
連れてきてくれたの。

毎日通ってます」とメダルを多数ゲットしていた。

 これに対して店側も「ご年配のお客さまのためにマ
サージチェアを設置したり、近隣の老人ホームへの営業活
などを考えています」(『ゲームパニック東京』井上店長)
と積極的な姿勢を見せる。増え続けるシニア世代にとって、
安心してすごせる新しい居場所をこんなところに見つけた。

以上。


と、いろいろな記事があった。

ところで、川北義則著の「みっともない老い方」の「60
代から始める趣味」で、彼はこう言っている。

 

この種の遊びは娯楽であって、趣味と呼ぶにはふさわしく
ない。

趣味は自分にプラスになることでなければ意味がないから
だ。

ゲーセンやパチンコは金を浪費する暇つぶしにすぎない。
では、無趣味な人はどんな趣味をもったらいいか。

まず、それに取り組んで自分にプラスになることが前提
条件だろう。

いま格別にすることがなくて困っているなら、この条件を
クリアできる範囲内で、とりあえず何でも取り組んでみる
がいい。

必ず思いがけない発見があるはずだ。


と述べていた。


そして、次のようなことも言っている。

高齢になってからの趣味は、第二の人生にプラスになる
ようなものを選ぼう。
そうでないと、せっかく大過なくクリアした第一の人生を
台無しにしかねない。

それだけは、避けたい。

「趣味ということは馬鹿にできない。人間の上等下等は
趣味で大概きまる」(武者小路実篤)


ということを言っている。


又、彼は、本の中の「目標をつくることの大切さ」で
カールライルの言葉を紹介している。

それは、「目標がないくらいなら、邪悪な目標でも
あったほうがいい」であった。


ところで、孔子の論語に、似たような話しを思いだした。


ネットに、うまく説明されていたので、勝手ながら
これを、引用したい。

 


陽貨第十七 466

〔原文〕

 

〔読み下し〕
子日わく、飽くまでも食(くら)いて日を終え、心を
用うる所無きは、難(かた)いかな。博奕(はくえき)
なる者有らずや。

之を為すは猶(なお)已(や)むに賢(まさ)れり。


〔通釈〕
孔子云う、「腹いっぱい食べて一日中何をするでもなく
何を考えるでもなく、ただぼんやりと過ごすなどという
ことは、まともな人間ならそう簡単にできるものでは
ない。

世の中に博打ってものがあるだろう?何もしないのなら
博打でもやっていた方がまだ増しだ!」と。


〔解説〕
博奕を今で云うと、マージャンやパチンコの類って所
でしょうか?競輪や競馬もそうかも知れません。

博とは双六のこと、奕とは囲碁のことで、「博奕(はく
えき)」と熟語にすると、博打の意になります。

双六はインドで起こり中国に伝わったと云われますが、
孔子の頃には既に一般的な遊びになっていたようです。

囲碁は中国起源で夏の時代からあったのではないかと
云われますが、詳しいことは分かりません。

孔子は博打を奨励している訳ではありませんが、何も
することなく終日ボケーッとしているのなら、賭け事
でもしていた方がまだ増しだと云う。

結構頭を使いますし、勝った負けたで一喜一憂します
からね。

老人介護施設で、ボケ防止の爲にマージャンが行われて
いるそうですが、かなり効果があると報道されていまし
た。

碁や将棋は実力の差が歴然としていて、それがそのまま
勝敗につながる、つまり、サプライズが殆どない為、
覚えたての人には面白みがないのに対し、マージャンは
実力と運が入り混じっている為、ルールさえ飲み込めば、
覚えたての人でも勝つことができる。このサプライズが
老人に受けているんだとか。

ドキドキ・ワクワクするってことは、脳の活性化につな
がるんですね。

至れり尽くせりで、何もすることが無い状態というのが
年寄りには一番好くないそうで、あっという間にボケて
しまうそうです。

地球上の生物で、博打をやるのは人間だけだそうですから、
生物学的に見れば、博打は高等技術の部類に属するのかも
知れませんね。


以上。引用でした。


ゲームセンター通いを良しとする高齢者の論理も、一理は
あるが、考え問題であるのだろう。

思うに、わたしは、このような生活に筋力トレーニングの
時間は設定されているのだろうかということが、気にかかる。


それにしても、


川北氏の述べた。

高齢になってからの趣味は、第二の人生にプラスになる
ようなものを選ぼう。
そうでないと、せっかく大過なくクリアした第一の人生を
台無しにしかねない。

それだけは、避けたい。

「趣味ということは馬鹿にできない。人間の上等下等は
趣味で大概きまる」(武者小路実篤)


については、肝に銘じたい。

特に、「趣味ということは馬鹿にできない。人間の上等下等は
趣味で大概きまる」(武者小路実篤)は、ドキッする。

が、高踏遊民となっては、厭味だが、なんとかいい趣味を
持ちたいものだ。