夏が逝く（行く）

喧噪にも似たお盆の休暇や、広島、長崎、日航機など
亡き人たちへの鎮魂の夏が終わろうとしている。

そんな夏の一日、幼馴染の「のぶちゃん」の妹さんに会って話を聞いた。

小学校の頃から家業の八百屋"さのや"を手伝って、周囲を華やかに賑やかにする
天性のものを覚え込んだのだろうか、結婚して寿司屋の女将として采配を振るっていた。
それが今年の春に、突然の訃報を受け取った。

東京で暮らしていたころ、会社帰りに立ち寄った埼玉の川口駅前の"金寿司"に居た。
中学を卒業して高校から社会人と、30数年も経ってからのことだった。
以来、小学校の同級会、幼馴染の集まりで、また音楽一家の演奏会招待など
特別な友達として親しくしていた。

彼女の初盆にと、懐かしい写真を集めて作ったDVDを、妹の「みっちゃん」に渡しながら
彼女が辿った生きざまを聞かせて貰った。
終始笑顔で、表にはこれっポッチも出さなかった店の切り盛りから子育ての苦労など・・・

彼女の器の大きさに感銘を受けるも、今は安らかなれと祈るばかりの夏が過ぎる。

一緒に遊んだ小学校

小学四年生のクラス写真

同級会では決まって聴かせてくれた「田舎の冬」

ありがとうの想いを込めて　さようなら「のぶちゃん」