先に毎日新聞に論説記事を投稿し、掲載が10月始めの日曜日と記した記憶があるが(チャンと確認しろよ^^;)、間違い。月曜日でした。明日の予定です。ただし、関西版しか載らないのと違うかなあ。
でもって、森林資源シリーズも、樹木関係では行き着くところまで行ったか、と思ったが抜けていたのが樹液。
意外と樹液は昔から利用されている資源であった。まず松脂のような樹液もあるし、ゴムだってそうだ。日本じゃ無理だけど。
そして漆は、まさに樹液である。弥生時代から利用していたというから、もっとも古い樹液資源化かもしれない。
それにヒノキオイルなども、基本的には樹液の抽出と言えるだろう。
木酢液は、木炭を焼く際に出る木の成分だが、その中には200以上の物質が含まれている。これも元をたどれば樹液に近いかもしれない。
ロシアではシラカバの木を傷つけて樹液を出し、シラカバジュースにしていると聞いたこともある。健康食品になっているそうだ。この路線を日本でも狙えないかと思う。
以前、スギの木を伐採して皮むきをした際に、皮の下の樹液に触ると、手がツルツルになった。これは化粧品になるんじゃないか、とみんなで話したことがある。どんな成分かわからないが、誰か研究開発してくれないかな。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news02.asp?c=37&kiji=283
です。
うまく人気が出れば、樹液ビジネスが広がるんだけどなあ。ただ採取の手間が面倒なのでロシアから輸入しよ、と業者が考えないか心配(^^;)。
いっそ、スギの樹液を癌に聞くと言って高値で売る宗教でも出て来ないか\(-_-;)
日向市の子どもたちが課外授業でデザインした作品(杉製の屋台)がグッドデザイン賞を受賞しました。木材は、地元産教材ですし、木材を使用して生まれた子どもたちの情熱は、日本の未来の資源となるはずです。ちょっとこじつけ過ぎました。すみません。
http://www.g-mark.org/search/Detail?id=31872&lang=ja
シラカバ樹液を委託展示しました。
http://www.netbeet.ne.jp/~sirakaba/
同じくヒノキの精油とそれを使った石鹸も委託展示しました。
http://www4.ocn.ne.jp/~sogawa/
その後、「見本市」は「物産販売市」に変わってしまいました。
そういえば森林教室で、聴診器使って樹液が流れる音を聞くというコーナーがありました。たしかに聞こえるんです。これも樹液利用とこじつけられないこともない。
これを聞いた子供たちが、森林に対する情熱を持ってくれれば大きな資源となるでしょう。
みのもんたやあるある系の番組で紹介されて大ブームとなったら相当ヤですねぇ.まぁ,発掘あるあるトンデモ大実験や教養ドキュメントファンクラブあたりでボコボコにされるでしょうが(そうなったら私も批判論陣に参加しますが(笑)).
http://www6.ocn.ne.jp/~syuneido/
http://homepage1.nifty.com/sagi/
水と言えば,言葉を見せるだけで水の結晶の形が変わるなどという,日本が世界に誇る中谷宇吉郎の業績(世界初の人工雪作成とその形態分類や形成条件を解明)を一切無視した珍説がありますが(驚くべきことに,小学校の授業でこのネタを使っている先生もいる!),もし白樺樹液が全国にあまねく紹介されるにしても,そんなレベルに堕しないことを期待します.
http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/toss_watch/
>これを聞いた子供たちが、森林に対する情熱を持ってくれれば大きな資源となるでしょう。
「木が水を吸ってしまう分,地下水って減ってるんだよね?」と鋭く聞いてくる子供たちも出てくることを希望(笑)
というのは半分冗談だけど,半分は深く考えなくてはならない問題だと意識しています. というのは…
彼女(いまや婚約者か)が国語の先生なので,「ちょっと関係あると思ってきたから持ってきた」という教科書の文章をみてみると,おお,えりも岬の魚付き林の話. ただ分量の関係か省略しすぎ.固結岩の山地森林土壌の説明をしているわりにはえりも岬の緑化は浜沿いの防砂林のことしか載っていないなど,ロジカルに考えると「???」な内容.そもそも松永勝彦説,というより著者が松永氏ご自身,というわけで学会でも論争のまとになっている内容・・・というわけなのですが,
陸と海がいろいろな意味で「つながっている」
ということは子供たちにも(もちろん大人たちにも)強く認識してもらいたい,という希望はあります.たとえそのメカニズムには未知の部分が多々あるにせよ.
ただ,プロの科学者としては「わかっていないことを分かったように言う/書く」ことや「論理の不整合」といったことに対してはアレルギーを感じるのも事実. でも子供たちに何かを強く伝えるにはそういった本質(聞く側にとっては枝葉末節に聞こえる)をあえて削ってプレゼンテーションしたり文章を書いたりしなくてはならないのかなぁ,と日々迷いつづけているところです.
なんだか全然コメントにならなくて(笑)失礼しました.
実際、水に関することは「常識の嘘」みたいなものがたくさんあって、難しいですね。
では、誰が嘘の常識を作ったんだ、と思うのですが、見かけに騙されたり、希望を混ぜてしまったりしてしまうのでしょうか。
河川連続体仮説(だったっけ)なんて、仏教的だなあと思ったことがあります。因果応報、じゃない、原因と結果がファジーに結びついているような。ちょいと飛躍か。