毎朝、テレビでワイドショーを見るところから私の1日は始まる。
今日は、選挙から少し離れて「7年に1度出現する幻の池!」をやっていた。
静岡県西部の山の中に、突如清水が湧いて池が出現する場所がある、今年は7年目だから……というわけで、現地レポート。
このネタは、以前から知っているのだが、わりと好きなので見ていた。
相変わらず、現地に着くまでが大騒ぎ。ヘビが出た、ヒルが出た、と秘境の雰囲気を盛り上げる。
でも、周りの景色はやっぱり人工林なんだな。しかも、最後のところで山仕事の夫婦?と出会っている(^o^)。
そこで気になったのは、倒木である。
山の中に倒木だらけの箇所があり、いかに進むのが大変かと説明しているのだけど、本当に倒木かと疑問が湧いた。根元をちゃんと映さないのでわからないのだが、もしかして切り捨て間伐の跡じゃないだろうか。
山腹に切り捨てた間伐材が、台風でずれ落ち、山道を塞いでいるようにも見える。
山を荒れたように見せているのは、実は間伐作業だったなんて言いたくないけど。
最近は、間伐といえば切り捨て、が当たり前のようになった。
でもおかしいんじゃないかい、と私は思っている。
労力かけて金かけて、育てた木を伐って捨てるなんて。
密生したら環境に悪いというのが、一般的な説明の仕方だ。それはわかっている。
しかし、極めて資源の無駄遣いであり、資金の無駄遣い。そして景観も悪化させている。
間伐の仕方も問題あって、所有者は「せっかく育てたからもったいない」という意識からちょびっと伐るだけのケースが多い。それでは林冠が開かず、光も差し込まず、全然環境を改善していない。
伐るならばっさり伐れよ。そして伐った木は利用しろよ。
さもなくば、自然に立ち枯れして倒れる(まさに倒木)まで放置してもいいんじゃないか。そう感じるのである。
ちなみにテレビでは、ようやくたどり着いた場所に、まだ「幻の池」は出現していませんでした。
今日は、選挙から少し離れて「7年に1度出現する幻の池!」をやっていた。
静岡県西部の山の中に、突如清水が湧いて池が出現する場所がある、今年は7年目だから……というわけで、現地レポート。
このネタは、以前から知っているのだが、わりと好きなので見ていた。
相変わらず、現地に着くまでが大騒ぎ。ヘビが出た、ヒルが出た、と秘境の雰囲気を盛り上げる。
でも、周りの景色はやっぱり人工林なんだな。しかも、最後のところで山仕事の夫婦?と出会っている(^o^)。
そこで気になったのは、倒木である。
山の中に倒木だらけの箇所があり、いかに進むのが大変かと説明しているのだけど、本当に倒木かと疑問が湧いた。根元をちゃんと映さないのでわからないのだが、もしかして切り捨て間伐の跡じゃないだろうか。
山腹に切り捨てた間伐材が、台風でずれ落ち、山道を塞いでいるようにも見える。
山を荒れたように見せているのは、実は間伐作業だったなんて言いたくないけど。
最近は、間伐といえば切り捨て、が当たり前のようになった。
でもおかしいんじゃないかい、と私は思っている。
労力かけて金かけて、育てた木を伐って捨てるなんて。
密生したら環境に悪いというのが、一般的な説明の仕方だ。それはわかっている。
しかし、極めて資源の無駄遣いであり、資金の無駄遣い。そして景観も悪化させている。
間伐の仕方も問題あって、所有者は「せっかく育てたからもったいない」という意識からちょびっと伐るだけのケースが多い。それでは林冠が開かず、光も差し込まず、全然環境を改善していない。
伐るならばっさり伐れよ。そして伐った木は利用しろよ。
さもなくば、自然に立ち枯れして倒れる(まさに倒木)まで放置してもいいんじゃないか。そう感じるのである。
ちなみにテレビでは、ようやくたどり着いた場所に、まだ「幻の池」は出現していませんでした。
間伐材の利用は興味持ってます。関東の新築や耐震工事・合併による改修の幼稚園や保育園なんかではかなり積極的に間伐材が使われていますよ。
ただ、図面屋やってて思ったのは、小学校以降はほとんどそういう物件に出遭わなかったですね。
間伐材はどうしても小さな材になるので構造材には使われにくいからか、規模の大きくなる高校や中学校ではコストが膨らむので使えないんでしょうねー。
そりゃもう、高くてもガンガン使ってくれるのなら採算取れるのでもっと積極的に間伐作業も行うのでしょうが、海外の安い材料を前に、この建築不況下では難しいことだと思います。
それと、近頃は過剰な鳥獣保護と山の荒廃から鹿がヒルの生息域を広げてしまっているということが指摘されています。丹沢山系がそれですが、これ以上日本の高齢化が進んで林業従事者が減ることは危険なことだらけのように思えます。
http://www010.upp.so-net.ne.jp/igex/ikenotaira.htm
この「池」は普段は水のない単なる凹地で,そこには杉の若木が生えています.さて,そこに至るまでの道は,少なくとも1998年当時は,たんなるハイキングコースであって人跡未踏でもなんでもなかったであります. てか町が駐車場を麓に用意して町外からの見物客を招いている状況なんで,そう道が悪いわけがなかったんですけどね.
ちなみに,1998年の出現は,どういうわけか「9年ぶり」だったそうです.今後はどうなるんでしょう.
図面屋さん、というのは設計士さん?
間伐材を構造材として使うのは無理があるでしょうね。集成するなら別ですが。
むしろ板にして内装材に使ってほしい。木造でなくても良いから、コンクリートのビルでも内装を木で覆えば、気持ちよくなると思うんですけどね。仕事がはかどり、児童・生徒の成績もアップするかもしれない(^o^)。
ビルに限らず、建築費用の中の木材費なんて小さなものだと思うんですが。
ようは使いたくなるようなデザインや機能のある商品を間伐材で作ることです。そうしたら、施主も多少のコストアップも目をつぶってくれるに違いない。甘い?
安形さんは、池の平に行ったのですか! すると水が湧く謎も解かれました?
それにしても、ハイキングコースにして町が観光客を誘致しているとは(笑)。あのワイドショーのレポーターはどこをどう歩いてたどりついたんでしょう。
あの倒木だらけの場所も、わざと選んで歩いたのかもしれません。
水窪の池は過去に私も見にいきました。出てない時に行ったのですがその時はやはり自然歩道的な十分歩ける道でした。(林業用作業路)
案外、みんな行っているんだな。
それにしても、ワイドショーもアホですね。いくら秘境だと見せたくても、こうしてネット世界で嘘をバラされ恥をかくだけなのに。
それにしても、切り捨て間伐の話題はどこへ行ったんでしょうか(^^;)。
城所さん、これを日本とアメリカの往復、ご苦労さまです。お気をつけて。
さもなくば、自然に立ち枯れして倒れる(まさに倒木)まで放置してもいいんじゃないか。
…ん~。ちっと暴論に過ぎないかい?
ばっさり伐って利用できるくらいなら、誰も苦労はせんよ。
立ち枯れするまで山を放置したら、それこそ大変だよ?
ま、わかった上で、あえて言ってるのだとは思うが、それでも、言って良い事ではないな。
山村に密着はしてはいるものの、山村で生活はしていないという事の限界かな。
実は、こういう意見を待っていたんです(^o^)。
もちろん、わざと過激に書いたのですが、私は、根本的なところで間伐は必要か疑問なのです。もちろん、収入間伐は大いに結構です。伐って何かに利用して収入につなげる間伐ならば。
しかし、今大部分の間伐がそうであるような保育間伐、つまり切り捨てる間伐は必要なのか。
一般的には、間伐を行わないと残った木が育たない、下草が生えないから環境に悪い……などと説明されています。しかし、すべての人工林がそうなるかというと、私は否定的です。
それは京都大学の赤井龍夫助教授(現・ハイトカルチャ会長)が長年研究してきたデータを見たからです。それによると、ある一定の条件を満たせば、間伐は必ずしも必要ないという結果が出ています。間伐しなくても、ある程度の本数の木(主伐に相当)はちゃんと育っているし、生物多様性も劣っていない。土壌流出も引き起こしていない。
もちろん、私もそれを見た時は信じられませんでした。が、様々な反論を重ね、データを読んだ結果、私は信じるに値すると結論づけました。
詳しくは、拙著『日本の森はなぜ危機なのか』(平凡社新書)に書きました。もっとも、本当に詳しく書くと、1冊の本になってしまう。
ここで説明する余裕はありませんが、極めて簡単な事例で言えば、そもそも日本の大部分の林業地は、戦前まで無間伐施業だったという歴史的事実があります。それでも木は育っていたんですね。
残念ながら、この理論は、未だ広く受けいられるまでに至っていません。私も、各地で提起しましたが、聴衆はみんな納得してくれません(^^;)。
ある林業家は、「今は間伐補助金で食っているのに、そんなこと言われると困る」と食ってかかりました。
そんな面もあるかと思います。しかし詳細に検討して、本当に間伐の必要な地域を選べば、今「間伐遅延」が言われている面積を、半分以下にできるのではないかと想像しています。そうなれば、より効率的な税金の運用ときめ細かい山づくりが可能になるでしょう。