森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

森林と木材を活かす大事典

2007-02-17 01:08:22 | 書籍・映画・番組など

産業調査会から「森林と木材を活かす大事典」が届いた。

実は、この事典に執筆している。昨年の3月のことである。仰天するほど安い稿料であった。しかも写真と図表もこちらで用意しなければならない。それでも引き受けて3項目ほど書いたのだが、出版がどんどんずれて、夏のはずが秋になり、年を越してしまった。しかも無のつぶてなので、いささか怒っていたところである。

届いたのを見ると、なかなかの迫力である。A4版オールカラー2巻セット。全720ページ。執筆陣は190名。ざっと見たところ、知り合いも結構いるが、みんな研究者や林業家などでフルタイムのライターは私だけだろう。

項目は、地球環境から森林の諸機能、木材利用、人と森の共生、林業活性化による地域振興、建築建設、ライフスタイル……。

私が気に入ったのは、充補版の世界木材図鑑だ。150種の木材の写真と用途などが紹介されているが、美しいのだ。

で、ここからが肝心なのだが、この送ってきた大事典、実は執筆者への贈呈ではない。見たら送り返してくれ、と伝票付き。
なにしろ定価は、2万4000円である。190人に贈呈したら大損害になるからだろう。事情はわかるが、ちょっとせこいぞ。

自分が執筆したところだけコピーして送り返すかと思ったが、手に取ってしまうと、それなりに手元に残したくもなる。送り状には買取も勧めているが、稿料から引くそうだ。これが狙いか? 著者割引はあっても、ほとんど消えてしまうな……。1年前に書いた原稿だけに、その当たりの意識が微妙である。

どうしようかなあ……。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (になみ)
2007-02-20 06:43:22
そんな出版てあるんですねぇ。

全執筆者への原稿料と、定価と、売上予定金額が、どう設定されているのか気になります。

贈呈でもなく報告、案内でもなく、送りつけてから返却って何だか冷たい気がしてしまいますね。

本はみてみたいな。辞書とか事典とか図鑑、大好きなんです。
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買ってください(^o^) (田中淳夫)
2007-02-20 09:54:27
おはようございます。
いやあ、分厚いから迫力ありますよ。ちょっと目を通すのは大変かも。
ぜひ購入してください。いえ、図書館に注文するか職場で手に入れることをお勧めします(^o^)。
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私の職場にも送られてきました (あおき)
2007-02-25 18:59:35
電話があり、興味がないでもない返答をしたらそのまま送ってきたそうです。2万4千円で高くて売れないので、身近な人たちから回収するつもりなんでしょうか。
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業界向け (田中淳夫)
2007-02-25 21:53:59
この手の事典や図鑑、年鑑は、業界向けですからね。一般に宣伝しても、売れそうにありません。だから執筆者の数も多いのか……(^^;)。

と、我が家のものも、まだ送り返していません。このままだと購入することになりそう。どうしようかなあ。
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