ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

後山川御岳沢出合付近で幕営後、サオラ峠へ 4/4 ――― 30年ぶりにクマを見ました。2頭も!

2015年08月17日 | ハイキング/奥多摩

2015/7/28  御岳沢の天場から一般登山道までは思いのほか順調に来ました。天平尾根の北斜面の中腹を巻き、長尾根の尾根近くの南面を巻いている山道がとてもしっかりした道だったことがその理由です。


▲一般登山道へ出ました。この登山道は三条の湯とサオラ峠を結んでいます。11:28ころ。


▲S子もすぐに到着。登山道は左の岩場沿いに上へ登っています。11:29ころ。


▲この合流点では岩場の隙間から美味しい水までもが湧き出ていました。ごくごくと飲み干します。11:31ころ。


▲水場の上の岩場ではイワタバコの花も咲いていました。11:39ころ。


▲合流点を出発し、御岳沢を渡るところまではすぐです。11:47ころ。
一昨年、この写真の左下付近でタープ泊しています。そして翌日、長尾根を登っています。その記録も読んでみてください。
1日目:http://blog.goo.ne.jp/1940sachiko/e/238911a975271f8e3746b12b97d247b2
2日目:http://blog.goo.ne.jp/1940sachiko/e/58159e027a31e03fd782e017ab8208fe


▲まだ濡れている木の桟道をS子がおっかなびっくり渡っています。12:05ころ。


▲登山道にはシカの足跡がたくさん付いていました。ここは泥地ですから、その多さが分かると思います。12:09ころ。


▲マルバダケブキの花の蜜を吸うアサギマダラ。この蝶が数100km~1000km以上もの移動をするなんて、信じられません。12:15ころ。

この写真を撮ってしばらくして、登山道脇で休憩をとりました。すると、数分もせずに前方の登山道の下の斜面を何やら黒いものが転がるように下って行きました。S子も気づき、二人で「何だったんだろう?」と話していました。僕は「カモシカじゃないかなぁ」と言いました。
と、またすぐに「フーフー」と激しい息づかいが聞こえ、先ほどの黒いものの後を追いかけるように、同じように黒いものが下って行きます。でも、今回はよく見えました。数10mほど先の斜面をクマが降りて行ったのです。丸い顔、丸い耳、胴も丸く見えました。実に可愛らしい体型。
先ほどのと合わせて2頭です。母グマと仔グマに相違ありません。後から降りて行ったのが、恐らく仔グマでしょう。母グマは声を立てずに降り(それでも、ガサゴソと草や木と刷れる音は大きかったですが)、仔グマは怖がりながら慌てて母グマを追いかけたのでしょう。

先ほどから熊鈴は鳴らしながら歩いていました。でも、休憩中でしたから鳴っていなかったのです。僕たちはクマに対する警戒を最大限に引き上げました。熊鈴はS子のザックに付いていますが、僕も口笛を吹き鳴らします。万が一もう1頭仔グマがいて、登山道より上部にいると、母グマと仔グマの間に我々が割って入る状況になってしまいます。しばらく、音を立てて、その可能性等を判断しました。
まあそれはなかろうと結論付け、ようやく再スタート。登山道の下方をよく見ながら歩を速めました。


▲登山道の下方の様子です。この辺りはシカが多いせいでしょう。すっきりして綺麗と言えば綺麗なんですが、下草が生えていません。森としては不健康な状況のはず。クマにとってはどうなんでしょうね? 12:31ころ。


▲さっきからこんな足跡もたくさんありました。大きなシカの足跡に見えなくもありません。ただ、あんなことがあった後ですから、クマの足跡にも見えてしまいます。12:38ころ。


▲このあたりの森の木はなかなか美しい。いつまでも素晴らしい森であって欲しいものですね。12:39ころ。


▲こんな感じの森の中をなだらかに続く登山道。12:50ころ。


▲サオラ峠に到着しました。13:00ころ。

お昼前に登山道と合流したころから計算し、考えていたんですが、サオラ峠から天平(でんでいろ)尾根を下降するのは取り止めにしました。急げば間に合うかもしれませんが、S子に急がせるのは少し酷ですし、目指しているバスの時刻は親川バス停で15:46なんですが、その次は18:31になってしまいます。
それではと言うことで、丹波に下山。15:30くらいまでに下山できればいいわけですから、のんびりと下れます。


▲サオラ峠で休憩し、丹波へと下山スタート。右下へ降りていきます。13:21ころ。


▲この下山道は何回通ってもつまらない嫌な道です。道々、何でだろう? などと考えながら歩いていたのですが、下ることだけにしか意味を見いだせない、単調な道だからだろうなと、結論づけました。森が美しいわけでもなく、花が綺麗なわけでもなく、景色がいいわけでもなく、地形が不思議だったり、ワクワクしたりするところもないのです。そんな悪態を吐きながらも、この道はよく利用させてもらっていますね。13:37ころ。


▲キノコの名前は本当に分かりませんね。知らないキノコは毒キノコだと考えています。 14:13ころ。


▲手入れの行き届いた植林。14:49ころ。


▲丹波山村の丹波集落が見えて来ました。15:04ころ。


▲このあたりの畑は皆電気柵で囲まれています。人の通路にはところどころで出入り口があり、通過するたびに鍵を閉めます。15:08ころ。


▲両サイドに電気柵があります。山から下りてくると、暑さが身に応えますね。15:18ころ。


▲丹波バス停です。15:22ころ。
バスの出発時間は15:35でした。上半身の汗を拭き、シャツを着替えます。飲み物の自動販売機が近くには見つかりません。すぐそばに湧き水のような美味しい水が出ていますから、それをテルモスに詰めました。

奥多摩駅に着くと、天益へ直行です。地元の常連さんが多いお店でもありますから、いつも面白い情報に接することができます。この日はクマの出没が今年は多い、という話題です。僕の隣りには奥多摩でミツバチを飼っているおじさんが座っていました。彼の家の巣箱を狙ってクマが来るのだそうです。最近、そのクマと遭遇し、持っていた角棒で必死に抵抗、なんとか怪我だけはしなくて済んだ話をしてくれました。その後、クマ檻を設置。なんと! すぐにクマがかかり、猟友会の人に頼んで、処分してもらったそうです。
僕も今日見たクマのホッカホカ情報を提供しました。ついでにその方から蜂蜜ひと瓶を購入。


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