ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

後山川御岳沢出合付近で幕営後、サオラ峠へ 3/4 ――― これは地形図に載っている山道だろうか?

2015年08月14日 | ハイキング/奥多摩

2015/7/28  携帯のアラームを5:30に鳴らしました。その前から目覚めていましたが、外は陽が昇っていることが信じられないほどまだ暗いようです。

それに、雨が降っています。タープに落ちる雨がパチパチと音を響かせています。音の数は多く、激しいのですが、これはタープの影響でしょう。冷静に考えてみると、タープ全面で受ける雨粒の数にしては少ないのです。さらには木の葉から落ちている雨粒もありますし。
少し小降りになったかなぁと感じた時に、外へ出ました。するとほとんど降っていません。雨のピークは過ぎたようでした。
でも、先ほどから雷が鳴っています。時にはすぐ近くに落ちたような鳴り方をします。ここが谷底だと言っても、あまり気持ちの良いものではありません。
その雷も次第に鳴る数を減らしていきました。


▲フラッシュを焚いて撮っていますから、外は黒く写っていますが、これほど極端ではないとは言え、イメージ的にはこんな感じです。外は暗い! 5:59ころ。


▲今日は急ぐ朝ではありません。9時に出発できればいいと思っています。目覚めてからは、熱い紅茶を何杯も飲んだりしました。朝食は雑炊です。一人前のアルファ米に玉子スープを加えたものです。それを二人で食べました。朝食は水気の多いものの方がよく喉を通ります。6:42ころ。


▲雨が止むにつれ、空も明るくなり、対岸の斜面も明るく浮かんできます。やっと異常な暗さから解放されてきました。前の晩にも見たのですが、再度、地形図に目を通し今日の行動を考えました。
写真はテントやタープを回収したところです。タープの下だけ雨で濡れていませんから、四角く乾いた地面が見えています。さらにその中でも一番乾いている場所がテントの場所。8:24ころ。


▲御岳沢の上流方面にも少し行ってみました。木の橋でもあれば利用できるからです。上流へは登山靴では歩きにくくなり無理です。木の橋もありませんでした。
今日はこの御岳沢左岸の長尾根を登ります。地形図には山道記号が付いています。山道がなくても長尾根を登る予定でした。ただ、昨日見たモノレール軌道が気になっています。モノレール軌道沿いに歩けますから、御岳沢右岸のモノレール軌道を最大限に利用して登って行くことも考えられます。結論としては、状況次第で柔軟にと言うことですね。8:44ころ。


▲いよいよスタートです。まずはこの斜面を昨日の小さなコルまで登り返します。8:45ころ。


▲ちょっと登った場所から振り返ると、御岳沢の流れ、タープを張った場所などが見えます。8:47ころ。

昨日の小さなコルへは斜面を左上すればいいのですが、上流の様子をもう少し見てみたいと思い、右上してみました。上流の様子はよく見えませんでした。それから左を意識しながら登って行ったのですが、昨日あった比較的しっかりした踏み跡に出くわしません。それに出たら、その踏み跡を左へ行けばいいと考えていたのです。
小さなコルよりは右の尾根に出るようです。そこにはモノレール軌道があることでしょう。


▲しっかりした踏み跡は右に来過ぎてないものと諦めていました。すると、もっとしっかりした山道に出ました! 9:30ころ。

あれっ? これが昨日のしっかりした踏み跡? 標高も調べていませんし、ここまで何分かかったのかも、この時点では気にしていませんでしたから、昨日と同じ「しっかりした踏み跡」なのか、そうではないのか、いい加減になっています。


▲山道を左へ行くと、当然のことながら小さなコルへは出ません。小さなコルはこの写真の左の下の方です。下を覗いてみましたが、そのコルは見えないほどずうっと下方でした。9:39ころ。


▲この山道は写真の左へも続いています。モノレール軌道沿いにも行けますが、この山道の誘惑にはかないません。もう一度、さっき来た方角、右へと歩き始めました。9:43ころ。

やがて分かるのですが、この時はこの山道が地形図に出ている山道、つまり、天平尾根末端付近から後山川沿いに延びている山道、だとは理解していません。まさかその高度まで登ってきたとは考えていなかったのです。
でも、S子の足で45分間登ったわけですから、標高差100mは余裕で稼いでいるはずです。100mというのは天場から地形図に出ている山道までの標高差。


▲このころまではまだ霧雨のようなものが降ったり止んだりしていました。木の橋も濡れて滑りやすくなっていました。9:56ころ。


▲最近設置した新しい木橋が出て来ました。どうやら仕事道として最近も整備されているようです。山道を使わない時期には荒廃が進みますから、こんな風に手入れがなされていると安心感が増しますね。10:01ころ。


▲山のヒキガエル。10:03ころ。


▲御岳沢の支流にワサビ田跡がありました。10:14ころ。


▲御岳沢本流です。10:20ころ。

地形図では本流を渡ってすぐに山道が二つに分かれるのですが、そんな様子はありません。
橋を渡ってすぐに見える赤い看板、その前を左へ行っている山道がありましたけれど、すぐに消えてしまっていました。
ここまで来ると、この山道が地形図に載っている山道だと、認めざるを得ませんでした。
この山道が利用できたとは、幸運だと思います。

ここで暫しの休憩。


▲結局、橋を渡って右へと登って行きます。この山道も綺麗に整備されています。写真は階段のような木の橋。10:51ころ。


▲整備されていると言っても、こんな場所はどうしようもありませんね。もっと酷くなったら、どうにかするでしょうけれど。10:56ころ。


▲「高畑 親川」という標識が現われました。親川は天平尾根を下りきったところにある集落。僕たちが今日目指している場所です。高畑は親川のすぐ手前、天平尾根にあった集落名です。今は廃屋だけになっています。11:01ころ。


▲この標識があった場所で山道は二手に分かれます。僕たちは左上へ向かいます。11:02ころ。

左上に行かず、まっすぐ進むと御岳沢左岸尾根(長尾根)を回り込むのだと思います。この分岐の位置は地形図上には記されていないように思います。


▲立派な山道が続きます。11:05ころ。


▲右上の長尾根とは少しずつ離れていきます。ほとんどアップダウンのない気持ちの良い山道です。11:19ころ。

だんだん、御岳沢の流れが再び近づいて来ます。三条の湯とサオラ峠間の登山道ももうすぐです。
地形図に出ていた山道を利用することが出来て、幸運でした。その山道、とりわけ御岳沢左岸側では地形図での山道の位置とは若干異なっているようです。

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