ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

平日の天覧山岩トレ再開かな? とりあえず№1

2022年09月29日 | 岩登りトレーニング

新型コロナウイルスのパンデミックが発生して以降にYYDへ入会した新入会員はとても熱心なメンバーが多いですね。YYDは一応、沢登りと雪山中心の山岳会ですから当然かもしれませんが、実態はそうでもありません。沢登りをコンスタントに実践しているメンバーは3分の1くらいではないでしょうか?

この日、天覧山に集ったN村さんもHTさんもそんなメンバーです。HTさんは仕事の都合で土日に休めないことも多く、代わりに平日休みがあったりします。それで、平日の岩トレをすることにしました。N村さんはある程度は自由に仕事の時間を決められるようです。本当はこの日は休めなかったようですが、急に事情が変わって休めるようになったんだとか。

 

天覧山は高さのない岩場が幾つもあって、何度も繰り返し登って練習できる点がいいですね。しかも、トップロープをセットするのが容易です。天覧山には最下部岩場、鏡岩、蛇岩、獅子岩、地蔵岩、トラバース岩、羅漢岩など多くの岩場があります。鏡岩5.7、蛇岩5.8、獅子岩5.9~5.11、地蔵岩5.9、トラバース岩5.7~5.11、羅漢岩5.11 グレードはほぼこんな感じかなと思います。最下部岩場は易しい岩場で、僕たちのトレーニングには最適です。高さ8m、幅10mほどの岩場ですが、左右に3級レベルのルートがあり、中央に4級+のルートが2本あります。

 

2022年9月15日(木) 天覧山岩トレ

▲11:52。地面すれすれの岩場を右から左へ、左から右へとトラバースする練習もとても有効です。グレード自体は左端部分が難しく、5級のレベルだと思いますが、地面すれすれに移動するので、危険度は低いです。もちろんザイルは不要、一人で来ての練習も出来るでしょう。写真は右から左への移動中です。ここからが左端の核心部となります。岩場には10時半ころに到着して、のんびりと最初はハーネスも付けずにこのトラバースに精出しました。

 

▲12:08。岩場の左にトップロープをセットしました。3級ルートですね。ここをN村さんに3本ずつ少しずつ違うルートを登ってもらいました。下りはクライムダウン、自分の手足で自力で下ってもらいます。登るよりも下りの方が難しいです。ですから、クライムダウンは易しいルートからでOKです。

 

▲12:27。同じ練習をHTさんにもやってもらいます。彼女はクライミングシューズをまだ持っていませんから、自分の山用の靴を持って来てもらいました。普通の軽登山靴とローカットの運動靴に近い登山靴でした。履き試してもらいます。

 

▲12:42。N村さんは合間を見てはトラバース練習に励んでいました。

 

▲12:52。スタンスが細かいルートをローカットのシューズでは登れなかったので、靴底の硬い軽登山靴で登ってみることにしました。こちらの方が登り易いようですね。

 

ここで昼食。

 

▲13:45。昼食後は岩場中央の小ハングルートに挑戦です。いまN村さんが立っている前の部分の岩が穴のようになっていて、このまま上に登るとすると小さなハングの障壁になるのです。左に逃げると凄く易しくなり、右に逃げても少し易しくなります。ですから、まっすぐに小ハングを真っ正面から登るルートです。4級+。

 

▲13:57。HTさんも挑戦中! この写真では体半分、左に寄り過ぎていますね。右手は2時の方角の数10cm先にガバホールドがあります。両足ともにもう1段上に置かなければなりません。そうそう、昼食後はHTさんに僕のクライミングシューズを貸しました。

 

▲14:43。小ハングを横から見るとこんな感じ。HTさんは何度も何度も挑戦を繰り返しました。腕はパンプしているはずなのに、・・・・ 頑張り屋さんです!

 

▲14:53。それでも肉体は正直で、腕には体を引き止め続ける力は残っていません。せっかく足は高い位置まで上がりましたけれど、腰が落ちてしまいました。

 

▲14:59。僕はHTさんを応援しに岩場の上へ行きました。ホールドやスタンス、そしてムーブを教えてあげます。でも、すでに力尽きていたようですね。

 

▲15:18。どこにトラバースをする力が残っていたんでしょうね!? まだ初回ですから分かりませんが、HTさんの強みは頑張り精神と疲労が溜まりにくい筋肉にあるのかもしれませんね。

 

▲15:49。頑張る点ではN村さんも負けていません。ただ、男ですから僕にも共感できますけれど、筋肉がほぼパンプしているのは如何ともし難いですよね。

 

▲16:16。HTさんはまだまだ登ります。そろそろ最後ですが、左のルートの中でスタンスの細かい、少し難しいルートに再チャレンジしています。クライミングシューズですから、比較的容易に登ってしまいました。

 

飯能駅近くの地元客が多く集う居酒屋さんに行って、反省会を大々的に催しました。N村さんもHTさんも強烈に酒が強いんです。それにひきかえ、僕は嗜む程度(笑)。3人でどれほど飲んで、どれほど支払ったかは秘密にしておきます。でも、それほど楽しく充実した反省会だったということですね。とはいえ、かなり度を越したことは反省しなければなりません。飲み過ぎと払い過ぎは要注意!

 

この居酒屋さんに来ると、いつも思い出すのは山の大先輩のA藤さんのこと。この場所にA藤さん行きつけの居酒屋さんがあったんです。その居酒屋さんは家族経営でしたね。忙しい時は娘さんが手伝いに来てくれていました。その店は理由は知りませんが無くなり、同じ店舗のままで(少しの改装はありますが)今の居酒屋さんになったのです。前の店の時も今の店も、地元の呑兵衛が多く集う店ですね。

A藤さんは70歳になって新潟県の恋ノ岐沢を遡行したのが最後の沢登りでした。沢仲間が皆で誘って、一緒に登ったんです。歩くスピードは極端に遅くなっていましたけれど、出合1泊、沢中1泊で無事歩き通しました。誰からも好かれる素敵な江戸っ子でした。(すでに埼玉県に移り住んでいましたけれどね)

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