ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

U山君とM美さんの初登山

2012年12月16日 | ハイキング/MT登山部

仕事仲間のU山君を以前から山へ誘っていたのですが、今週やっと実現しました。しかも、彼の彼女のM美さんも参加することに。
U山君もM美さんも登山経験はありませんから、登山用具は一切ありません。ですから、そんな人でも普通に大丈夫な山を選ぶとなると、やっぱり高尾山ですよね。ここなら歩くこと以外にも様々な楽しみが落ちていそうですし。

2012/12/12  121212の日、実に珍しい日だそうです。そんなことには関心はありませんが、高尾山口駅前に9時集合の予定です。U山君とM美さんは車でここまで来ることになっています。

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▲ところが、車が渋滞に巻き込まれて、2人の到着は30分くらい遅れそうとの連絡が。S子も駅前をブラブラしています。8:57ころ。

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▲でも、それほど遅れることなく、駅横の駐車場に停め、スタート。写真はケーブルカー駅ですけれど、今日は乗りません。駅舎左にある登山口から歩きます。9:29ころ。

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▲稲荷山コースの登山口がこれ。階段が多いコースとは聞いていましたが、最初から階段です。9:30ころ。

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▲階段は続きます。登山経験のない2人にはどんな服をどれくらい着ればいいかは分かりません。そこら辺は体験してもらうしかないのです。冬ですし、木綿の衣服だけは避けるようにとしか言っていませんでした。やっぱり暑過ぎるようなので、着過ぎた服を脱いでもらいました。9:38ころ。

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▲コース中に設置してある里程標。登山口から高尾山山頂までが3.1kmだそうです。まだ0.4kmしか歩いていません。9:45ころ。
まあ、今日は山歩き初体験ですから、とりわけ歩き初めは超ゆっくり。年輩のハイカーに抜かされても動じません。

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▲カエデの黄葉です。黄色に色づいたというよりは、枯れ残っている葉です。とはいえ、陽光に透けて美しいのは同じ。10:14ころ。

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▲展望台が出て来ました。南は横浜のみなとみらい、北は埼玉、東京都心はすべて展望できます。この場所自体が何なのか、標識も無かったので、その時は分からなかったのですが、どうやらここが稲荷山だったようです。10:18ころ。

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▲大気がかすんではっきりとは見えませんが、写真中央のビル群の向こうにヒョイと聳えている塔がスカイツリーだと思います。写真をクリックして拡大して見て下さい。10:20ころ。

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▲この葉っぱ、なんの葉か分かりますか? 

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▲同じ木の別の枝です。これなら分かるでしょうか? そう、柊(ひいらぎ)です。植物にはさほど詳しくないので、間違っているかもしれませんが、多分、柊です。
ひとつ上の写真の葉っぱはほとんど全部、すぐ上の写真にもたくさんの葉っぱがそうですが、葉っぱの縁の棘がありませんよね。柊は老木になって来ると、葉の棘がどんどん減って来るのだそうです。10:40ころ。

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▲今日が初登山の二人には超ラッキーな、今日の初富士山! 11:10ころ。

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▲最後の最後まで階段は続きます。この階段を登りきると、高尾山。11:20ころ。

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▲高尾山山頂広場です。11:25ころ。
これほどの快晴、こんなに美しい富士山が眺められたのも幸運ですね。

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▲一段下にも展望台があって、「いつまでも上がって来ないなぁ」と心配していたら、二人熱々で富士山を眺めていました。左の二人です。ご馳走さま! 11:27ころ。

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▲山頂にあったテーブルのひとつで休憩していたら、ボワ~ッ、ビュホッ~、ビヒ~ッ、と音程や鳴り方の様々な法螺貝の音が響き渡りました。山岳修験の山伏たちのようです。11:41ころ。さっきまで僕たちがいた展望所の方へ行きました。
分かったことがひとつあります。法螺貝同士では調和した鳴らし方は出来そうにないということ。遠くで聞く分には混ざってしまうのでいいのですが、近くで同時にたくさんの法螺貝を聞くと、そのバラバラさ加減が酷いものだと感じてしまいますね。

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▲しばらくすると、再び近くで法螺貝が響き渡りました。山頂のお店の前で般若心経を唱え始めたのです。法螺貝よりもこの唱和は僕の心に響きます。しばし、聞き入ってしまいました。11:54ころ。

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▲高尾山薬王院は8世紀半ば行基菩薩によって開山されたと伝えられています。当初、薬師如来を本尊としたことに由来し「薬王院」という名前になったようです。
先ほど山伏の姿が見られたことからも分かるように、高尾山は山岳修験の影響も強かったようで、この写真の御本社にも飯縄大権現が祀られています。長野県の飯縄山や戸隠山の山岳修験と由来を一にするようですね。天狗と縁が深いのもそのあたりに理由があるとのこと。
詳しく知りたい方は http://www.takaosan.or.jp/index.html 高尾山薬王院公式ホームページを読んでみて下さい。12:23ころ。

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▲御本社の横には小さなお稲荷さんが祀られていました。その祠には狐の奉納物が整然と並べられています。12:26ころ。
S子と2人だけのハイキングならこれほどあれこれと時間を費やして見て回ることはなかったでしょう。U山君とM美さんと同行できたメリットがこんな所にも発現します。
今日は2人のペースにあわせて行動することに決めていますから。

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▲天狗様の祠には鉄下駄がたくさん奉納されていました。いったい何に願をかけての奉納なのでしょうか? 「下山」と記されていますから、安全無事登山なのでしょうか? 「ark」と記された下駄も多かったのでNoah’s ark(ノアの箱舟)と何か関係があるのでしょうか? それとも単に「歩く」という意味なのでしょうか? 12:33ころ。

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▲階段を下って来ると、御本堂です。この辺りが薬王院の中心。12:38ころ。

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▲仁王門の御本堂側には大天狗と小天狗が置かれている。前面には阿吽二対の仁王像。
写真は小天狗で烏天狗の姿です。ちょっと漫画チックですね。12:41ころ。

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▲参拝客が多いせいなのでしょう、境内には様々な種類の祈願モノがあります。写真は「五円(御縁)がありますように」との願い処です。12:42ころ。

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▲立派な山門には持国天、増長天、広目天、多聞天の四天王像が祀られている。12:45ころ。

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▲灯篭の並ぶ参道をゆく。灯篭に火が灯ると綺麗だろうなぁと想いながら。13:58ころ。
ずいぶん時間が経過したのは、権現茶屋でラーメン等を頂いていたからです。
右からU山君、M美さん、S子。

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▲高尾山名物のたこ杉です。14:02ころ。
以前来た際にはこんな無粋な柵はありませんでした。あまりに多くの人が触り、ごく一部の不届き者は杉皮を剥いで持って行ったのかもしれません。それで柵が出来たのでしょうね。今度は触れないのが可哀想ですから、代わりにつるつる頭の蛸の像を置いたのでしょう。「開運」となっているのはたこ杉に関する言い伝えに関係しています。

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▲高尾山のケーブルカーに並行してリフトがあるのは知っていましたが、乗ったことはありませんでした。U山君とM美さんがリフトで降りたいというので、ケーブルカーを予定していた僕たちと下のケーブルカー駅で落ち合おうということに。でも、ケーブルカーは出発したばかりで、次のまで20分以上待たなければなりません。そんなこんなで僕たちもリフトで降りることにしました。14:14ころ。
ザックを前に抱えるようにしなければなりませんから、ちょっと不自由です。しかも、思いの外寒い! 毛糸の帽子をかぶったり、手袋もして、防寒対策万全で乗るべきでした。

U山君とM美さんの初登山は無事終了。とても条件に恵まれた山行が出来て良かったと思います。実際にやってみて分かったことを、今後の山行に少しずつ反映していければいいのではないでしょうか。

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