ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

山で見て撮って調べて名前の分かった(分からなかったのも)花の図鑑 2012年

2016年12月15日 | 花の図鑑

僕は植物が好きです。でも、それほど詳しくはありません。
山で出遭ういろいろな花々、もしもその花の名前をちゃんと知っていれば、その花のことがより身近で親しいような感じがしますよね。ただ単に名前を知っているだけなのでしょうが、全然知らないよりも印象はまるで変わってきます。
例えば、人の場合に置き換えてみましょう。自分の周辺の人の中で、名前を知っている人と名前さえ知らない人とは本質的に違いますよね。名前を知っているだけで、人間関係は一歩以上深いもののはずです。花の名前でも同様でしょう。
ですから、花の名前を覚えて、よく知った花→より親しい花→花の友達、そんな風になりたいのですが、なかなか覚えられません。写真を撮って、図鑑やネットで調べます。名前が分かり、その時は覚えていても、またすぐに忘れてしまいます。「何年か前にブログに載せたよなぁ」と思い出して、過去のブログを探しますが、すぐには見つかりません。

と言うわけで、花(植物全般も含めて)の記録を年ごとにまとめておくことにしたのです。ここを探せば、以前写真にとって名前を調べた花の名前が分かるのですから。まあ、調べても分からなかった花もあるのですけれど、それはそれでいつかは分かることでしょう。
そうやって、名前を知っている花が増えれば、山との親密度も上がることでしょう。

調べても、僕には分からなかった花がたくさんあります。ご存知の方がおられれば、教えてください。


▲4月15日 奥多摩 カタクリ

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▲4月29日 奥多摩湖大麦代園地 ヤマザクラ

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▲4月29日 エイザンスミレ

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▲4月29日 名前は分かりません。

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▲4月29日 水根沢林道 ヒトリシズカ
この名前はフタリシズカの名前が先にあったので、そう付けられたのだそうです。フタリシズカというのは能楽の題目です。「二人静」の静は義経が愛した静御前のこと。

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▲4月29日 水根沢林道 キランソウ
この名前よりも別名の方が有名です。それは「地獄の釜の蓋」。憶えやすい名前ですよね。

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▲5月5日 奥多摩巳ノ戸尾根 ミツバツツジ

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▲5月13日 相模川鶴川水系下川 ジゴクノカマノフタ

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▲5月13日 笹尾根 ラショウモンカヅラ(羅生門蔓)
その昔、渡辺綱(頼光)が鬼退治をし、切り落とした鬼女の腕にこの花の姿が似ているので、この名前が付いたとか。退治した場所が京の羅生門だったのだそうです。

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▲5月13日 笹尾根北面の丹田沢、おそらくはコカンバ沢右俣の源流~上流 ニリンソウ

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▲5月20日 塩地谷茅尻沢 ヤマシャクヤク(山芍薬)

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▲5月20日 ヨコスズ尾根 今年最後のミツバツツジ?

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▲5月20日 ヨコスズ尾根 フモトスミレ?

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▲5月20日 ヨコスズ尾根 ツルキンバイ

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▲5月20日 ヨコスズ尾根 セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)

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▲5月27日 北秋川白岩沢 ウツギ 茎の芯が中空になっているので空木(うつぎ)と呼ばれるのだそうです。また、旧暦の卯月(4月)に咲くので「卯の花」とも呼ばれます。

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▲5月27日 北秋川白岩沢 チゴユリ(稚児百合) 花言葉は「恥ずかしがりや」「純潔」だとか。

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▲5月27日 檜原都民の森 ユキザサ(雪笹) 葉っぱが笹の葉のようです。最初はマイヅルソウ(舞鶴草)かなと考えていたのですが、マイヅルソウは葉の形がハート形でそれこそ鶴が舞うような形だとのこと。

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▲6月17日 北秋川御林沢 ガクウツギ ガクアジサイの仲間

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▲6月22日 多摩川河川敷 
ビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花) 名前の由来ですが、ビロードというのは葉っぱを触ると納得できます。細かな毛がびっしりと生えているので、柔らかくてビロードのような手触りなのです。「蕊」と言うのは雄しべや雌しべのこと。雄しべに毛がたくさん生えているので「毛蕊」と言う訳です。

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▲6月22日 多摩川河川敷 ビロードモウズイカ 写真をクリックして拡大して見て下さい。雄しべに毛が生えているのが分かるでしょうか? ゴマノハグサ科の帰化植物なのだそうです。ヨーロッパの地中海沿岸に生えていた植物だとか。

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▲6月27日 多摩川河川敷 ムシトリナデシコ(虫取り撫子)

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▲花のサイズは約1㎝ほど。ヨーロッパ原産のナデシコ科の花で、江戸時代に観賞用として入って来たそうです。

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▲でも何故に“虫取り”なのでしょう? 食虫植物なのでしょうか?

試しにティッシュをちぎってくっ付けてみました。茎の一部分を触るとネバネバしているからです。写真のように簡単にくっ付きます。このネバネバに小昆虫が捕らわれてしまうのですが、この昆虫を消化して栄養にするようなことはないそうです。

はっきりしたことは分かっていないらしいのですが、蟻などが花まで上がって来るのを嫌っているのではないかという説などがあるようです。

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▲7月15日 ナメラ沢 クリンソウ 群生がありました。花期は終わって実を付けています。

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▲7月15日 ナメラ沢 マタタビの花

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▲7月15日 奥秩父 キバナシャクナゲ?

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▲7月15日 奥秩父 ハリブキ まあ!とげとげの草だこと!と思っていたら、調べると小灌木なんですね。

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▲7月22日 勘七の沢 イワタバコ 蕾です。

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▲7月29日 真名井沢 イワタバコ

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▲7月29日 真名井沢 イワタバコ

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▲7月29日 赤杭尾根 クサアジサイ 花はガクアジサイのようですが、木ではなく草っぽい。

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▲7月29日 赤杭尾根の中間部の林道 タケニグサ 白花で背の高い草が群生していました。僕はこれを永年「ブタクサ」だと思い込んでいました。

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▲7月29日 赤杭尾根 ギンリョウソウ いつもの印象と違いますよね。これは花が咲き終わった後の種子なんだそうです。

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▲8月5日 キットウ谷沢 イワタバコ

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▲8月16日 阿蘇・俵山 オミナエシ

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▲8月16日 阿蘇・俵山 シモツケ

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▲8月16日 阿蘇・俵山 クルマバナでしょう、多分。

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▲8月16日 阿蘇・俵山 アザミの仲間だとは分かるのですが。白い花粉が見えないのはどうしてなんでしょう?

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▲8月16日 阿蘇・俵山 セリ科の花だとは分かりますが………、ツクシゼリかなあ?

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▲8月16日 阿蘇・俵山 ユリ科のシュロソウ 黒花は意外と好きな花の色です。エンレイソウとかアオキの花も黒いですよ。

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▲8月16日 阿蘇・俵山 サワヒヨドリだと思います。

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▲8月16日 阿蘇・俵山 カワラナデシコ

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▲8月16日 阿蘇・俵山 マツムシソウ

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▲8月16日 阿蘇・俵山 コウゾリナなのでしょうか?

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▲8月16日 阿蘇・俵山 満開のサワヒヨドリでしょうか?

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▲8月16日 阿蘇・俵山 コオニユリ

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▲9月15日 シダクラ尾根 トリカブト

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▲9月15日 シダクラ尾根 キク科のカシワバハグマ(柏葉白熊)だと思います。
柏の葉に似ていることから名前が付いたようですが、柏の葉には似ていませんよね。アカメガシワの葉に似ているからという説もあるようです。ハグマ(白熊)というのはヤクの尾の白い毛だそうです。僧侶の払子や武将の采配として使われていました。

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▲9月15日 江戸小屋尾根 こんな形の花はしそ科の花とばかり思っていましたが、どうやらこれはごまのはぐさ科のようです。ミヤマママコナ(深山飯子菜)だと思います。

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▲9月15日 江戸小屋尾根 ギンリョウソ

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▲10月7日 赤谷川沿いの車道 道端のアザミの花にハナムグリがとまっていました。

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▲10月7日 平標山登山口 ハナイグチ

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▲10月7日 黒金山手前 ホオノキの実

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▲10月7日 黒金山手前 ガマズミの実

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▲10月7日 黒金山手前 ツキヨタケ

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▲10月7日 平標山 イワカガミ

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▲10月14日 水無川本谷 丹沢にはサガミジョウロウホトトギスという絶滅危惧種が生育しているのだそうで、すわ! これがそうか? と期待したのですが、サガミジョウロウホトトギスは黄色い花なのだそうです。でも、この花は普段よく野山で見かけるヤマジノホトトギスともどこか雰囲気が違っているようです。葉がどこかしらほっそりと繊細です。家に帰って調べても、よく分かりませんでした。確信は全くありませんが、“ホトトギス”ではないでしょうか?

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