ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

日の出山北尾根から御岳を経て奥多摩駅へ。山頂付近は雪山でした 2/2

2015年03月02日 | ハイキング/奥多摩

2015/2/19  日の出山は奥多摩ではポピュラーな山ですから、何度か来たことがあります。とくにS子が怪我をして以降はよく来るようになりました。
右足の太腿から足首までの膝を支持する金属装具を付け、2本のストックを松葉杖のように使って、春の花の時季に登ったことがありました。山頂付近はシートを広げて座るスペースもないくらい多くの登山者で溢れ返っていました。そんな状況ですから山頂は通過して、もう少し先で休憩にしようと思い、通り過ぎようとすると、「頑張ってくださいね」とあちこちから声がかかります。S子の姿を見て応援してくれていたのです。装具を付けた右足は普通のズボンでは細すぎて穿くことができません。4分丈くらいの広がったズボンを穿いているので、右足の金属装具が丸見えなのです。

僕にとっての日の出山はそんな記憶を思い起こさせる山です。

今日は珍しく山頂には誰もいません。しばらくすると、単独の女性登山者が来ましたし、その後からは中高年登山者のグループも来ましたけれど、日の出山としては静かなお昼だったと思います。


▲南方向を写しました。南隣りの尾根は馬頭刈(まずかり)尾根です。右のピークから鶴脚山916m、中央に馬頭刈山884.0m、光(高)明山798mです。その先には戸倉三山や陣馬山などが見えているのでしょう。そして、いちばん遠くに見えているのが丹沢です。12:15ころ。


▲休憩している東屋から山名標識のある本当の頂上を写しました。誰もいません。穏やかで、気持のよい雲がポカポカと浮かんでいました。12:23ころ。


▲今度は反対の北側を写してみました。純白の雪山が見えています。正確な方角も分かりませんし、僕には山座同定は難しすぎてできませんね。12:23ころ。


▲東に目を向けて、埼玉県、東京都、神奈川県を見渡しています。目を凝らせば、千葉県も見えているはずなのですが。上の写真の中央より少し左には西武球場やその周りの狭山丘陵の森が見えています。埼玉県です。下の写真の遠くには横浜市も写っているかもしれません。12:33ころ。


▲遠く霞んだ地平線の中央より左には薄っすらとスカイツリーが見えていました。手前に、土の色で水平に見えている広いスペースは横田基地です。高層ビル群が右に左に見えているのですが、僕には都心の位置関係などさっぱりです。左端に見えている多摩湖なら知っていますよ。行ったこともありますし。12:34ころ。


▲写真中央で多摩川と秋川が合流しています。そして、向う側へ向かって流れていきます。実は、僕の住んでいる付近もこの写真の中に写っているのです。12:36ころ。


▲西側を写してみました。手前に御岳集落があります。松の木と重なっている尾根が石尾根で、その最高峰・雲取山2017.1mがちょこんと覗いています。右に白くつながっている尾根は長沢背稜で、その最初、落葉樹と重なっているのが芋ノ木ドッケ1946m、続いて右に天祖山1723.3mが見えます。天祖山の右下山腹は石灰岩採掘によって剥がれ採られつつあります。写真では採掘現場に木が生えていませんから、白く見えています。その右に左手前へ伸びている尾根がタワ尾根。僕には馴染みの尾根。12:40ころ。

この直後、日の出山山頂を後にしました。


▲御岳集落への道を進みます。標高は800m以上あるので、雪もたっぷりありました。12:53ころ。


▲去年の10月19日にこの付近でクマが目撃されたんですね。今は冬眠しているとは思いますけれど。13:00ころ。


▲右端のピークが日の出山。その左に延びている尾根は今日登ってきた日の出山北尾根です。標高700m以上が写っているので、尾根には白く雪が積もっていますね。13:13ころ。


▲御岳集落に入りました。道路の敷石が持ち上がっています。僕の想像ですが、霜柱の力が持ち上げたのではないでしょうか? 13:25ころ。


▲街中は除雪してあります。13:27ころ。


▲塩化カルシウムの袋が道路わきに置いてありました。これを撒いて雪を融かしているのですね。13:29ころ。

武蔵御嶽神社の参拝に来たわけではありませんから、神社へは登拝しません。駒鳥山荘や神代ケヤキの前を通り抜け、御岳集落の中ほどへ進みます。


▲来たのは東馬場家の屋敷の場所。ここから西へ登山道が下りているのです。ここは江戸末期に建てられた茅葺き屋根の屋敷。都の文化財に指定されているそうです。雪が積もったこの屋敷はいつ見ても風情があって大好きです。13:39ころ。


▲御岳集落の最後の人工物が後ろの建物。そこからは完全な山道です。13:42ころ。


▲この写真のあたりは標高800mくらいでしょうか。等高線に沿ってほんの少しずつしか登山道は高度を下げません。14:00ころ。


▲こんな桟道のような登山道もあります。S子はこんなところが大の苦手なんです。14:14ころ。


▲ズボッ! やっちゃいました! 桟道から足を踏み外しました。体が止まる場所で良かったですよね。怪我もしないで。でも、写真を撮ったりしてますから、当然、「早く助けてよ」と怒られました。とは言え、笑っちゃいます。14:48ころ。


▲何事もなく、再び歩き始めました。14:49ころ。


▲大楢峠到着です。ここは標高730mほど。この峠を境に雪もほぼ消えました。15:13ころ。


▲大楢峠の名前の由来となったであろう木が倒れそうなんだそうです。倒れる方角が予想される場所には入らないようにロープが張ってあります。そんなことはあって欲しくありませんが、命がいつまでも続くわけはありませんし・・・・ ところで、大楢とは言っても、この木はコナラです。「大きな小楢のある峠」なんです。15:30ころ。


▲右の尾根道を進むと城山へ、僕たちは左を下ります。15:44ころ。


▲中央に建物が見えています。東京多摩学園だと思います。この学園の前を通って左の山へ入り、天地山981mを登るのです。後方に見えている山が天地山だと思います。16:17ころ。


▲車道へ出ました。奥多摩霊園とつながる車道です。16:19ころ。


▲車道歩きを1時間以上して、やっと奥多摩町氷川へ到着です。日没後、暗くなってからの到着になると思っていましたから、まだ薄明るいうちに到着してひと安心。昭和橋の上から上流を眺めました。日原川が多摩川に合流する地点がここです。17:26ころ。

たま~にあるのですが、S子が腰に来ました。少し距離が長く、雪もこの冬初めてですし、若干オーバーワークだったのでしょう。体を徐々に慣らしていくしかありませんね。

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