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ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

NZ旅 №2―――いよいよ、テカポ湖へ!

2013年12月08日 | ニュージーランド旅2013

2013/11/14  この日の朝食はホテルの藤井さんの部屋(僕たちのお隣り)で自炊です。自炊と言っても、ポットでお湯を沸かし、インスタントのコーヒーや紅茶、そして昨日購入して下さっていたパンにハムやチーズを挟んで食べる、いたって簡素な朝食。

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▲なにしろ約20年ぶりの海外旅行なので、海外事情に疎い点はご容赦のほどを。
コンセントの形が日本と異なっていることは知っていますから問題ないのですが、コンセントの左に必ず付いているスウィッチには感心しました。プラグを差し込んだだけでは駄目で、左のスウィッチをonにして初めて通電するのです。安全上、効果的だと思います。スウィッチを切った状態でプラグを差し込む訳ですから、そういう際の感電事故も減少するはずです。9:12ころ。

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▲湯沸かしポット、冷蔵庫があるのは日本と同じです。紅茶のティーバックやインスタントコーヒーが置いてあるのも同じ。ただ違っているのは、カップ以外にお皿があったり、トースターがあったりすることですね。これは他のホテルでもそうでした。アイロンとアイロン台も必ず置いてあります。9:14ころ。
日本と違ってないものと言えば、部屋履き用のサンダルとか、歯ブラシに練り歯磨き、浴衣などでしょうか。歯ブラシや浴衣がないのは構いませんが、サンダルとかスリッパは置いてあって欲しいものでした。日本人ですから結局、靴は脱いでしまうんですよね。ソックスや裸足でも不潔感は感じなくてすむのですが、やはりあった方が心地よい。
ところで、ニュージーランドで湯沸かしポットはたびたび使用しましたけれど、スウィッチを入れてすぐに水が湧き始める、ボボボ・・・・という音がし始めるのには驚きました。沸騰するまでの時間が短いこと! 時間は測りませんでしたけれど、日本の湯沸かしポットよりも数倍も早い気がします。
それもそのはずで、ニュージーランドでは230/240ボルトなのだそうです。調べてみると、日本の100ボルトの方が世界では珍しいのだとか。日本でもより高い電圧に移行させようという動きが昔あったみたいですが、民間主導ですでに100ボルトが普及してしまっていたので、変えられなかったようです。これは今回初めて知った日本びっくり事情その1ですね。
ついでながらテレビですが、韓国製でした。これから泊まることになるホテル、どこでも韓国製でした。韓国、実に頑張っていますよね! 日本、どうした! そう思っていましたが、最後のオークランドのホテルではソニーでした。ちょっとだけホッとするのは、やはり日本人なんでしょうね。

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▲クライストチャーチをあとにして、今宵の宿泊地テカポ湖へドライブです。運転は藤井さん。
さっそくここで、ニュージーランドびっくり事情その2です。
それは車のスピード。時速100km以上を出して、対向車もすれ違う分離帯のない2車線道路なのにこのスピード! これで一般道路なのです。ニュージーランドにも自動車専用道路があるそうですが、いわゆる有料の高速道路なるものはないのだとか。
一般道路が100km出せるといっても、けっこう事細かに85km、60km、45kmなどとカーブや他の道路との合流点などでは制限速度が指定されていて、それに従う限りはまあまあ安全にかっ飛ばせそうですね。12:05ころ。

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▲途中、眺めの良い所でちょっと停車。道路以外は360°牧草地が広がっています。西にはまだ雪が残っている山並が続いています。
このカンタベリー平野はそのほとんどが牧草地になっているようですね。12:15ころ。

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▲どこのトイレの写真やら? おそらく途中の休憩で立ち寄ったお店のでしょうね。
なぜこの写真をお見せするかというと、ニュージーランドのトイレの水はトレペが載っている貯水タンクの上部にあるボタンを押すと流れる、それを知って欲しかっただけです。日本とは違うので、最初は戸惑いましたけれど、いったん知るとボタンの形状の違いはありますが、ほとんどがこのパターン。日本のように多種多様なパターンはありません。日本では英語表記がない場合も多いので、「外国人の方々がどこをどうすれば水が流れるか分かるのかなぁ?」と心配になってしまうケースもよくありますよね。
ちなみに左のボタンは小で、右は大です。13:32ころ。

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▲ニュージーランドトイレ事情をもうひとつ。
トレペの設置方法ですが、写真のようないたってシンプルなパターンが主流でした。これも好感が持てますね。日本のように様々な工夫を凝らす、というのも面白いものですが、国全体(もちろん今回の体験範囲内でしかありませんが)がシンプルさでほぼ統一されていることはなかなかに好ましいものです。13:32ころ。

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▲助手席には華世ちゃん。前方の白い峰々はサザンアルプスでしょう。13:57ころ。

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▲テカポ湖到着です。
この犬の像はバウンダリー犬と言って、開拓時代の放牧地にはまだ柵がなく、バウンダリー(境界線)を越えて羊が散らばらないように守ってくれていた牧羊犬の像です。テカポ湖のマスコットですね。14:06ころ。

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▲テカポ湖畔にはルピナスの花が群生しています。テカポ湖の不思議な空色に濁った明るい水の色とよく調和しています。14:11ころ。
華世ちゃんに教えてもらいましたが、このルピナス、外来種なのだそうです。庭の花として植えられていたものが広がったのでしょうか? それにしてもこの辺りの土地や気候が気に入ったみたいで、ルピナスの一人勝ちのような状況でした。

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▲ルピナスばかりが注目されますが、こんな可愛らしいタンポポのような花も咲いています。14:14ころ。

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▲サザンアルプスとテカポ湖、そして、人、ルピナス。14:16ころ。

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▲1935年、ヨーロッパからの開拓民が建設した『善き羊飼いの教会』。14:16ころ。

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▲教会の祭壇には広々と窓があり、テカポ湖がステンドグラスの聖画のように輝いている。14:18ころ。

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▲ツグミに似ていますよね。14:22ころ。
ちなみにニュージーランドにはカラスはいないそうです。スズメやツバメはいました。カモメもいました。ムクドリはいませんでしたが、日本では珍しくなったヒバリが上空でホバリングしながら囀っていましたよ。(このコメントはあくまでも似ている鳥に関してです)

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▲ホテルはLake Tekapo Scenic Resort 。僕たちの部屋の前庭です。名前通りの景色ですね。14:38ころ。

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▲今宵の宿はこんな感じ。14:38ころ。

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▲1階の右からふたつ目の部屋です。15:05ころ。

リアルニュージーランドの藤井さんと華世ちゃんの案内でここまでは大名旅行です。クライストチャーチで1泊せず、そのままテカポ湖へ来る計画もあり得るようですが、クライストチャーチでひと呼吸置くことで、心身ともに万全の状態で明日からの登山へ向かえそうです。


NZ旅 №1―――クライストチャーチに着いたぞ~~!

2013年12月02日 | ニュージーランド旅2013

2013/11/13 前日の18:25(日本時間)に成田を出発し、ニュージーランド航空の直行便でニュージーランド南島のクライストチャーチに9:55(ニュージーランド時間)到着しました。時差は4時間(夏時間の+1時間を含む)ですから、日本ではまだ6時ころなのですが、まったく時差ボケもなく普通に馴染んでいます。

これからずうっとお世話になるリアルニュージーランドのスタッフ、藤井さんと華世ちゃんが出迎えて下さいました。今回は華世ちゃんとの縁や幾つかのタイミングの合致で実現した旅行です。(このブログとしては例外ですが、リアルニュージーランドの社名とスタッフ名は実名登場です)
さっそく、市内観光へ。

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▲2011年2月の大地震で崩壊したクライストチャーチ大聖堂。その後の余震でも崩壊が進み、修復再建を断念、取り壊しが進んでいました。英連邦の国らしく、アングリカン・チャーチ(英国国教会)の聖堂で、1864年に建設がスタート、40年後の1904年に完成したのだそうです。11:45ころ。
あの地震の時は、その翌月に東日本大震災が起こるとは想像だにできませんでした。でも、クライストチャーチの大地震も忘れてはいけないのだと、この大聖堂を見て、あらためて思います。

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▲大聖堂周辺は街の中心部で、ホテルやビジネスの高層ビルが立ち並ぶエリアだったそうです。それが今はこの状態。瓦礫が片付けられた空き地の方が多いくらいです。この地域にあったオフィスも周辺郊外へ移っているようですね。11:48ころ。

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▲大聖堂はもちろん使用できませんから、教会の催しをする仮の大聖堂を建てました。それがこの建物です。今年8月に完成し、今後10年間は使用される予定なのだそうです。11:51ころ。
注目はこの建物には紙管が使われていること。しかも、設計者が日本人の坂茂さんなのです。

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▲内部はこんな感じ。天井の紙管は見ての通りですが、十字架まで紙管だったのにはちょっと驚きました。たしか、椅子やテーブルも紙だったのではないでしょうか。11:58ころ。

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▲近くにこんな場所がありました。「185 Empty Chairs」と命名されたオブジェで、2011年2月の大地震で亡くなられた185名の方々を想ってのものでしょう。ひとつひとつ異なる185脚の白い椅子。小さな椅子は幼い命なのだろうなぁと、目の奥がよけいに熱くなります。
ひとつの椅子に座って、ご冥福をお祈りしました。12:04ころ。

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▲市内のアウトドアショップへ行きました。品揃えや価格は日本とさほど変わらないと感じましたが、広々としていて気持ちいいですね。12:50ころ。
その後、中華料理店で飲茶ランチ。ひとり11$(ニュージーランドドルです。日本円で約970円)ですから、リーズナブルですね。

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▲今晩の宿「The Asheley Hotel Christchurch」です。二階の右、階段のあたりの部屋でした。15:40ころ。
街の中心部のホテルは多くが被害を受け営業できなくなったようですが、ほんのわずかな距離はなれているだけで大丈夫だったようです。

ホテルにチェックインしてから、しばしの自由時間がありました。ホテルはリカルトンRiccarton地区にありますから、ハグレイ公園(Hagley Park)へ行く選択もあったのですが、あえてリカルトン通りを公園とは反対側の西へ行き、商店が並ぶ通りをモールまで行きました。
ミネラルウォーター、小さなノート、ボールペン、ポカリスウェットを買いました。驚くことはいろいろありますが、パイロットのボールペンが4.99$(約440円)、500ccのポカリスウェットが2.96$(約260円)もしたことです。ポカリスウェットはアジアの商品を扱っている店で見つかったものなので高かったのでしょうが、ボールペンは!

でも、本当に驚いたことはそんなことではありません。
ニュージーランドびっくり事情その1
最初に5.98$の買い物をし、20$を出しました。お釣りは14$2¢ですよね。でも、14$しかくれません。ほんの瞬間待ち受けたのですが、やはり出してくれる雰囲気はありません。
次の店では1.99$、さらに99.99$(これはアウトドアショップでセールがあり実にお買い得のS子の服です)、2.96$と立て続けに買い物をし、お釣りを待ちましたが、くれません。店員の方々からも「旅行者っぽい奴だから騙してやろう」とかいった悪意はさらさら感じられません。ごくごく自然です。
僕は考えました。「ニュージーランドはおおらかな国で数セントの額なんかみんな気にしないんだ」と。でも、「いくらなんでもNZほどの文化国家でそんないい加減なことがあるはずはない! これには深い理由があるはず」と思いを巡らせ始めて辿り着いた真っ当かつ論理的帰結がこうでした。「そんな小額硬貨が存在しないんだろう」。後で華世ちゃんに聞いて見るとズバリ的中! 最小硬貨が10¢なのでそれより少額のお釣りは四捨五入するのだとか。
納得です。

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▲ホテルからの眺めです。19:14ころ。

19時過ぎても、まだギラギラと太陽が照りつけている感じがあるのには驚きます。陽が傾いて来る夕方の感じに乏しいのです。

それから、4人ですぐ近くの地ビール蔵元が経営しているレストランへ行きました。人気の店のようでお客さんで満員です。ビールはもちろん、料理もワインも美味しいお店でした。
Welcome Partyということで、僕たち二人は食費をわずか負担しただけです。感謝。

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▲こんなホテルでした。22:26ころ。

とにもかくにも、ニュージーランド初日。華世ちゃんはもちろん、実に頼りがいのある藤井さんも同行して下さるということで、なにやら大船に乗った気分で旅を楽しめそうです。