徘徊老人のひとりごと

地球上を徘徊する75歳のボケ老人のひとりごと

徘徊老人世界放浪昼寝旅ーマレーシア・クアラルンプルー

2011年12月17日 | マレーシア・シンガポール
12月15日、昼、バリ島からマレーシア航空でクアラルンプルに戻る。
飛行機の乗客の大半は、なぜだかインド人・パキスタン人が多かった。

多いとどうなるか?

彼らの荷物が多い!(笑)
並ぶのに慣れていない。(笑)

搭乗が始まって、ボーディングパスを持って進んでいると
ワタシの肩の上から手が伸びてきて、
ワタシよりに先にボーディング・パスを渡そうとする。(笑)

紳士・淑女顔した夫婦だったが・・・・

DNAがそうさせるのだろうか?(笑)

クアラルンプルは、12月4日に一泊してバリに向かったので、
今回の旅では2度目だ。

宿は前回の宿の近所に取った。

今回はマレー鉄道で北上する旅だ。

そう、沢木耕太郎の『深夜特急』と同じ旅だ。
沢木耕太郎のこの紀行文は、ワタシと同時代の作品だ。
現在でも旅にあこがれる若い人に人気があるらしい。

インターネットで旅の情報を収集していたら
「沢木耕太郎の『深夜特急』を読んで、旅に出たくなりました。
マレーシアからインドまで電車で行く方法を教えてください」
なんていう問合せまであった。

 人に訊くより、まず自分で調べろよ!(笑)

と言う訳で、

ワタシも、たまには沢木耕太郎風な書きかたをしてみよう。
もちろん、一人称は「ワタシ」ではなく「僕」だ!(笑)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

僕はバリ島での、ささやかな自分なりの休暇を終えてクアラルンプルに
戻った。
宿は明後日からのマレー鉄道の旅に備えて、セントラルの近い所にした。
セントラルの西出口にはヒルトン・ホテルやメリデアンという5星ホテルが
駅前にあるが、モノレール駅にも近い東側は、猥雑とした町で、開発工場中だ。

華僑、マレーシア人、インド人が入り乱れた町だ。

夜になると、僕は
    
     中華料理のヒンアン・レストランに向かう。
    
    緑のドレスを来たのがプロモーション・レディー(促販係)だ。
    普通はプロモーション・レディー(促販係員)は
    若い女性にきまっているが
    この店のプロモーション・レディーは若くはない。
    だから写真を撮ろうとしたら逃げてしまった。
    その代わりテキパキとして、店の従業員よりも気が効く。
    僕が11日ぶりで訪れると、
    「今日もひとり?そこに座って」と言って
    路上のテーブルを指差す。
    僕がメニューで悩んでいると
    「この前は、これを食べたから、今日はこれにしたら」と言う。
    いやに記憶力の良い女性だ。
    僕も負けずに、「注文した料理が出て来るのが遅いから
    ピーナツをたのむよ」
    
    ピーナツを食べながビールを飲む。
    
    今日は豆腐の卵とじみたいなもの。
    
    ナマズの蒸し煮だ。
    
    マレーシアの「カールス・バーグ」にはラベルがない。
    
    一見、僕の生存証明写真を撮ったかのようだが、
    実は狙いは別にあるのだ。

    右端の高いビルが僕の投宿しているホテルだ。
    その横をモノレールが走っており、その線路が境界線で
    あるかのように「濁」の町が存在する。
    写真の真ん中の白く輝いているのはホテルの看板で、
    その右の白いモルタルの建物が
    実は「売春宿」で、左の赤い建物は「中国寺院」だ。
    まさに聖と濁が混然一体となっている。
    「売春宿」と言っても、「泊まる」ほどの広さはない。
    僕が垣間見たところによると、2畳くらいの部屋に
    ベッドがシーツも敷かずにおいてあり、ベニヤで仕切ったような
    部屋になっている。
    この「売春宿」の入り口の路上では「屋台」が軒を並べているので
    さりげなく中を垣間見ることが出来るのだ。
    建物の入り口には「用心棒」なのか、一見、優しそうなオヤジが
    立っている。中は両側が部屋で真ん中が通路になっており、
    部屋の前には「女」が立って客待ちをする。
    マレーシアと言えば、回教徒が80%以上いる国で、
    戒律が厳しく、クアラルンプルは奇麗な街で
    「酒」も「女」もダメかと思ったら
    こんな状態だ。

    この通りのもう一つ東側の通りには学校やヒンドゥー寺院、
    キリスト教の教会がある。

    僕は、こんな混然一体となった町が好きだ。

    この雰囲気の中で、ひとり、路上で酒を飲む。


    明日はクアラルンプルの町を徘徊しよう。

    僕は売春宿の隣の小さなスーパーで買い物をしてホテルに戻る。
    
    
    
    
         

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