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徘徊老人のひとりごと

地球上を徘徊する75歳のボケ老人のひとりごと

徘徊老人の世界放浪昼寝旅 -敦煌 莫高屈ー7月5日

2011年07月11日 | 中国
砂漠を見た後、我々は石屈で有名な莫高屈に行くことになっている。

3人だけで行くにはガソリン代が勿体ないと、
ツアー会社側はここで少人数のツアー客をまとめる作戦に出た。(笑)

そのため、あっちこっちの道路で待ち合わせしてはツアー客を乗せ
結局1台のミニ・バスが満席になって出発した。
その中には香港から来た3人組の若い女性達もいた。

   

莫高屈の入場料は
   外人180元(2340円)、中国人160元(2080円)
   20元の差は外人の場合は英語説明のための費用だとのことだ。
   日本人の団体でも入場の際は、事前に日本語で説明できるガイドが
   配属されるらしい。

 私は英語で説明されようと中国語で説明されようと、
 「どちらも分からない」ので中国人価格で入場した。(笑)

 香港人の女の子が「あなたは外人だから」と言うので
 「俺、ズルしてないよ。俺、香港人だもの」と言って
 香港IDを見せると、驚いていた。

莫高屈は カメラ持ち込み禁止だ。一定の人数が集まったところで
石屈の説明は莫高屈のガイドが全員にイヤフォンセットを渡し説明する。

 その時、我々3人グループの老人が「イヤフォン」は要らないと言った。

 中国語で「ティン・プー・トン」
 (分かりません、意味が分かりません、よく聞こえません)と言う意味だ。

 私が頻繁に使用するフレーズだ。

 なぜ、彼が「ティン・プー・トン」と言ったかと言うと
 彼は耳が遠いのだった。
 補聴器は持っているが観光にガイドの説明は必要ないと言う。
 自分で感じればそれで良いし、自分で調べればよいと言う。

 まったく同感で、
 この時から「ティン・プー・トン 2人組」が結成された。(笑)

  

  

 莫高屈を見学し、敦煌への帰途、
  
  砂の竜巻を見た。
  巻き上げられた砂が太陽の光を受けて虹を作りだす。

  雨も降っていないのに夕暮れの砂漠に出現する虹は、
  こんな理由からだったのだ。

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徘徊老人の世界放浪昼寝旅 -敦煌 鳴沙山 その2 -7月5日

2011年07月11日 | 中国
砂漠といえば ラクダだ。
  
  あっちこっちに隊商がラクダに乗っている。
  そんなわけがない。観光客だ!

  
  ♪♪月の砂漠を~~~、は~~るばると~~~
    旅のラクダが~~ゆ~~き~~ました~~~。
    金の鞍には、お~~じ~~いさん、
    銀の鞍には、お~~ば~~あさん、♪♪

  この日は韓国からの100名くらいの団体が来て、全員ラクダに
  乗ったので、ラクダ屋さんは大忙し!

  
  ラクダは「楽じゃないよ~~」と嘆いていました。

 ラクダの御者はラクダに乗らないで歩く私に声をかけ、日本人だと知ると
 「雪国の春」を中国語で歌いながら観光客を乗せたラクダを
 引っ張っていました。
 (俺にサービスしてどうするの?)

 砂漠には「雪国の春」よりも「月の砂漠」がよく似合う。

  で、あっと言う間に自由時間の1時間半が過ぎたので、
  集合場所に行くと誰も居ない!

  ガーン! 

 10分しか遅れなかったのに待っていてくれなかったのか!

  でも、私より遅い2人は、私より早く集合場所に戻れるわけがない。

  乗って来たミニ・バスもどれがどれだかわからない。

 半分あきらめて、莫高屈にはタクシーをチャーターしてでも
 行くしかないと うろうろしていたら、
 ミニ・バスの運転手が私を発見し、
  のこりの2人はどうした?と訊く。

 そんなことより、
  「そうだよな。俺より早く戻ってくるはずない」と安心したのだった。

 そのうち、ガイドにおねーちゃんも「2人が戻ってこない」と心配しだし
 携帯を持っている青年に電話して居場所を確認。

 結局、集合時間から1時間も遅れて戻ってきたのでした。

  

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徘徊老人の世界放浪昼寝旅 -敦煌 鳴沙山  その1ー7月5日

2011年07月11日 | 中国
敦煌にはどうしても一度は来たかったところだ。
鳴沙山の砂漠をラクダが行く。砂漠の中にある月牙泉の青々とした水の色。
喜太郎のシルクロードの曲が流れ、
石坂浩二の低音で抑えた抑揚のナレーション。
NHKの『シルクロード』の世界に私も今 入り込もうとしている。(笑)

 朝八時半。飛天賓館の前で一日ツアーのバスを待つ。

 ミニ・バスには私より年配の老人と青年がひとり。私を入れて3人だ。
 これから鳴沙山・月牙泉と莫高屈の一日ツアーだ。

 このツアーには観光入場料は含まれていない。だから一見安い。(笑)

 バスは鳴沙山の直行する。
 な、なに~~~っ、ホテルから近かった! たった2キロか3キロ!

  

  
  鳴沙山に入る前に、砂漠の砂よけのためオーバーシューズをレンタルする。
  もちろん私は借りない。
  白い服のおネーちゃんがガイドだ。
  ガイドと言っても 「何時何分にこの場所に戻ってくること」くらいしか
  言わない。

  
  砂漠だ。あそこまで私も登る。

  
  尾根伝いに、前に登った人の足跡をたどれば、案外簡単に登ることが
  できる。
  これまで高地に居た「ワタシ」は高地に順応しているので
  サクサクと登ることができた。
  頂上で高度計を見ると1260メートルだった。
  高そうに見えるがこの砂山だけの高さは100メートルくらいだ。

  

  
   月牙泉が見える。

  ツアー仲間は3人なので、私より年配の老人が3人一緒に行動しようと
  言ったが、私は無視して山に登った。
  ところが、彼らは私の後をついてきた。
  ついて来ると言っても私について来れるわけがない。
  青年は途中で脱落し、年配の老人は ぜいぜいいいながら遅れて
  頂上に到着した。

  
  マラソンとトレイルで鍛えた「ワタシ」だ。(笑)
  この鳴沙山での自由時間は1時間半しかない。
  私は砂漠を斜めに下山することにした。
  そして月牙泉を見て、集合場所に向かうことにした。
  のこる2人は尾根伝いに行くという。
  それでは集合時間に間に合わない。

  
  バランスを撮りながら斜めに下山する。足跡の砂が流れる。
  あっと言う間に下り終えた。
  そして月牙泉にいそいだ。

  
  月牙泉は小さな三日月をした泉で、遠くから見た方がよい。
  その泉のそばにある寺の方が近くで見ると風情がある。
  



  
 

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徘徊老人の世界放浪昼寝旅 -敦煌 その1ー7月4日

2011年07月11日 | 中国
柳園からタクシーで2時間。午後10時半に敦煌の街に到着した。
タクシーの運転手に鳴沙山の近くにあるユース・ホステルに行くよう伝えると
場所を知らないから行かないと言いだす。
仕方がないのでガイド・ブックに
「バックパッカー御用達」のホテルとして有名だと
書かれている飛天賓館に行く。
ところが、飛天賓館では現在はドミトリーを行ってないので
そんな部屋はないと断られる。
掲示されている価格表を見ると
     「シングルルーム 558元」だ!
      日本円で 一泊7254円!

だが、ここで引き下がらないのが「ワタシ」です。

中国のホテルはフロントに掲示している価格表と
実際の宿泊費は違うことが多いので

価格表を指差し、
「558元と書いてあるけど、いったいいくらで泊めてくれるの?」

受付の女の子はしばらく考えて
 「1泊150元(1950円)でどうですか?」と言った。

私は即座に
 「1泊150元なら泊まるよ。3連泊」

 「3泊目は団体が入っているので2泊だけにしてください」

 「OK」
    ということで、2連泊することにした。

 通された部屋は、558元などする部屋ではなかった!

 それでもシャワー・トイレ付 キングサイズベッドだから。

 それからすぐに出かけて遅い夕飯を食べた。

 値段通り 150元の部屋と言っても過言ではない。

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徘徊老人の世界放浪昼寝旅 -トルファンから柳園列車の旅 2ー 7月4日

2011年07月11日 | 中国
トルファン駅では大分時間を持てあました。
というのも、乗る列車がウルムチ発の特急始発列車で、軟臥座席は途中駅から
購入するのが難しいので始発駅のウルムチから柳園までの切符を買ったのだった。
そのことをすっかり忘れていた私はウルムチ発の時刻に合わせるように
トルファン駅に着いてしまったのだから時間をもてあました。

 しかし、それは一人旅だから、その時間を利用して大河沿鎮の街を
 徘徊した。

 中国の列車はほぼ定刻到着・定刻発車だ。

 
 定時に列車が入って来た。

 私が座るべきコンパートメントのドアが閉まっていた。
 一応、軽くノックしてドアを開けた。

 な、なんと、若い女性が生腕、生足を掛け布団から出して向こうむきで
 本を読んでいるではありませんか!

  ハンガーには黒いレースの上着(?)が掛っている。

  少し見える肩にはブラジャーの紐が・・・・。

  ど、どうしよう!(ドキ・ドキ)

  ブラジャーとパンツ一枚だったら・・・・(ドキ・ドキ)

 部屋も薄暗い。

  

 ワタシはドアを開け放しにして車掌さんが検札に来るのを待った。

 検札が終わると、その若い女性は、起き上ったのでした。

 よかった~~~。(ほっとしたというか、残念というか)

 上半身はTシャツ、下半身にはショート・パンツをはいていたのでした。

 でも、起き上ったこの女性は、
 あいているドアを閉めて、また横になったのです。

 コンパートメントに若い女性と2人きり。

 う~~ん、緊張するな~~~~~。(笑)

 こんな経験はないので、徘徊老人は緊張したのでした。

  
  車窓から一所懸命外の景色を見続けました。

  
  ハミの駅に着くと、停車時間は若干長めになっているようです。
  乗客はプラット・ホームで売っている「ハミグワ」めがけて殺到します。
  この写真では客はいません。
  なぜなら列車が出発してから写した写真だからです。

 列車は柳園駅に午後7時半に到着。
  この女性もこの駅で降りて、敦煌まで行くのだそうだが、
  柳園の駅に家族が迎えに来ており、さっと去って行った。

  柳園から敦煌までは123キロあり、敦煌行きのバスは午後7時半で
  終わってします。
  タクシーしか手段がない。
  乗合タクシーで敦煌に向かう。
  
  砂漠に沈む夕日がきれいだった。

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