西安空港から空港のリムジンバスで鐘楼まで行く。
今日から2泊3日で漢唐驛Y・Hに宿泊する予定だ。
場所は2008年度版のガイドブックに書いてあるからと
あえて確かめなかった。
これが躓きの元だった。
鐘楼でバスを降り、そのガイドブックにしたがって西大街を歩き
いくら探してもY.Hが見つからない。
地元の人に訊いても「知らない」と言う。
丁度、外国人が通りかかったので、このY.Hを知らないかと訊くと
やはり「知らない」と言う。
中国人の若者が居たので、彼らに訊くと、ipodで場所を検索しても
見当たらない。近くに居たおばちゃんがそんなもので探すより
電話しなさいよと助言してくれた。
私は携帯を持っていないので、若者がY.Hに電話して場所を確認した。
なんと、このY.Hは別の場所に移転していたのだ。
場所は全く正反対の東大街から横道に入ったところだった。
結局 2時間も探し歩いた。

部屋は6人部屋だった。6人部屋にトイレ・シャワーが付いていた。
この6人収容のところにトイレがついていることも大変なことなのだ。
6人が用を足すことになる。トイレ側のベッドに寝る人間は大変だ。
そして、今回、このトイレ側に寝ている人間が切れやすい若者だった。
加えて暑がりでクーラーの温度設定を16度にする。
彼はロンドンから来た若者でパートナー(女性)も一緒だ。
あと2人はアムステルダムから来たやはり2人連れ。
翌朝、私は午前6時に起床し、早めにトイレを済ませ
シルクロードの群像彫刻があるところまで歩いて行った。
11時頃部屋に戻るとこのロンドンのカップルがまだ部屋に
残っていた。
彼の方から「今朝何時に起きたんですか?」と丁寧に訊いてきたので
「6時だよ。6時半には出て行った」と答えると
「申し訳ないけれど、明日はもっと遅く起きてもらえませんか」と言う。
うるさくて眠れなかったという。
一応、そうだねとは返事したが、彼らは自分中心にしか考えていない。
バスルームも私用物を置きっぱなしだ。
アムステルダムから来た連中にも失礼な口の聞きかたをする。
彼らは早めにチェックアウトし、ロビーで時間つぶしをしていた。
アムスからの連中がチェックアウトした後にやはり2人連れが
やってきた。彼もちょっと強そうだった。
その夜、というより明け方午前4時過ぎ、そのロンドンボーイ達が
戻ってきた。相当泥酔しており、シャワーを浴びた後
「エアコン!エアコン!」と怒鳴りだした。
これでは全員眠れない。
新しく来た強そうな若者が「静かにしてくれ」と答えた。
「ノープロブレム!ノープロブレムだよな!」と叫ぶ。
ひとこと「プロブレム!」
すると、このロンドンボーイが
「このガイ(私のことだ。笑)、が朝6時に起きやがるんだ」と
勝手なことを言い出す。
女が「Devid, Devid 静かにして、お願いだから」となだめすかす。
やっと静かに眠ったようだ。
私は、その日も6時半に起床し散歩に出かけた。
10時ころ、散歩から戻ると私のベッドの上段に居た
日本人のI君はチェックアウトして去ってしまっていた。
2人連れもどこかに出かけて、残っているのは酔っ払いの
ロンドンカップルだけだった。
だれかが部屋のカードキーを電気ボックスから抜いて行ったため
部屋の中はむっとする暑さだった。
だが彼らは爆睡いしていた。
私も彼らのことは知ったことではないと思い、
カードキーを差し込まず、そ~~と荷物を全部出して
チェックアウトして宿を出た。
ドミトリーで暮らすには忍耐と寛容の精神が必要だ。
たったひとりの人間のために全員が迷惑する。
まあ、ドミトリーの部屋にトイレ・シャワーが付いているのも
考えもんではあるが・・・・