そとさま雑記

自然と平凡な日々の暮らしを記録します。 

長靴

2009-06-25 10:23:45 | Weblog
今は梅雨の真っ最中。

と言っても、今年は関東南部はそんなに降らない。
やはり、それなりに雨量がないと作物への影響やら水不足やらと大変になるので、メリハリのついたお天気になってくれないものだろうか?

しかし、こればかりは自然現象なので、このごろやたらに増えた名物気象予報士さん達にもどうにも出来ない。そればかりか、気の弱い予報士は翌日謝ったりしてる。
こればかりは仕方のない事と思えど、時に腹が立つ!

そう、昨日(24日)も午前中は激しい雨になるので早めにお出掛け下さいとテレビの感じいい予報士が、繰り返し言ってるので、洗濯物は部屋に干し、靴も雨用の
履きにくい靴で出かけた。
しかし、雨はたいした事はなく、時々明るくなったりして午後には雨はやんでしまったのだ。
友達は昔買った長靴を久しぶりに取り出して履いてきたのにと、困惑顔!
電車の中が格好悪いわと。
「オバサンの事なんて誰も注目しないわよ!」
「それもそうね」
と、こんな調子だ。

しかし、いい事にこの頃長靴が復活してきたようだ。
素適な模様のゴム長靴を履いてる人を見かけたりする。
かく言う私も、通販で可愛いのを買ってしまった!
コーラスの練習会場の前が、雨で歩きにくく、しかも翌日靴が白く汚れて落ちないのだ。土に何かが混ぜてあるらしく、いつも不愉快になるので買った。

昨日の帰り、市川駅で長いブーツ型のゴム長を颯爽と履いてる人が居た。
薄いグリーンで模様なし。格好いいのだ。

ウン、姿勢もいいし、歩き方だな、要は!!!

 最近、右足に違和感がきてるのをいいことにダラダラおばさん歩きをしてる自分
 に、“喝”をいれる!

雪やすごい雨の時に、思い出す事がある。
 母は雪深い富山で育った。
 結婚してからは東京と市川でズーッと過ごしてる。
 或るとき、1月にどうしても仙台の親類へ行かねばならなくなった。
 東北新幹線が出来たばかりで、私が切符を手配し、土曜日の午後勤め先から上野
 駅まで送りに行く事に。
 その日、大雪になった。
 勤務先の東京駅周辺は、何時もはみんな格好良く忙しげに歩いてるのに、その日
 は一変した光景に。
 みんな革靴やヒールなので、滑ったり転んだりみっともないのだ。

 上野駅に着くと、母が。
 なんと、そのイデタチ。着物の上に短めのコートを羽織り、着物の裾をたくし上
 げ、長靴をしっかり履いて、髪は勿論ショールで覆い、完全防備!
 まるで映画の中の人物だ。
 そのすがたの凛々しかった事!決まっていた。

 初めて見た母の勇姿、今でも私の網膜に焼き付いている。
 雪国での経験が物を言った瞬間だった。