私的図書館

本好き人の365日

『ウイちゃんがみえるもの』

2010-10-08 23:57:00 | 本と日常
本屋さんで見かけたマンガのオビに書かれていた…

「本上まなみさんも、ウイちゃんに魅了されています。」

という言葉に惹かれて思わず手に取ってしまいました。

本上まなみさんの書く文章のファンなんです♪

でも本上さんの推薦するマンガってちょっと変なのが多いからなぁ(苦笑)

前にも、中川いさみさんの『兄さんのバカ!』を一押ししていたので買ってみたら、とっても変なマンガだったし☆

衿沢世衣子

*(キラキラ)*『ウイちゃんがみえるもの』*(キラキラ)*(講談社)

…面白い♪

ぼさぼさの髪。

天下一品のしょぼ顔(本上談)

小学校の低学年らしき”ウイちゃん”は他の子とはちょっと流れる時間が違うのか、ボーとしていてなかなかグループに入れず、先生に呼び出されて「友達作ろうね」なんていわれてしまう女の子。

シールを集めていて、人見知りで、めんどくさくて本気は出さないけれどそれでもクラスで二番目に入るほど足が速くて、お母さんにガミガミ言われたり、優しいお父さんがいたり、スノボーが得意だったり、そして、そして…

ひととはちょっと違う生き物(?)たちが見えてしまう♪

旅行カバンが話しかけてきたり、お弁当に入っていたリンゴうさぎが駆け回ったりと、絵としてとっても面白い!

そんな不思議な生き物たちが登場しておきながら、ウイちゃんのキャラクターがそれに負けないくらい魅力的なものだから、とっても贅沢なマンガという感じがします☆

テレビや大人の時間の流れに合わせようと早口にしゃべったり、絶えず走り回っている子どもじゃなくて、ウイちゃんは気になった物を見かけると、しゃがみこんでジーと見つめているタイプ。

いいなぁ~、こういう子ども♪

全編カラーで描かれていて、絵柄も好感が持てますが、表装などを凝ったためか、ちょっとお値段は高めに感じました。

でもまぁ、面白かったからいいか☆