私的図書館

本好き人の365日

JUSTICE(正義)

2010-04-04 23:58:00 | 本と日常
日曜日なのに一日かかって会社用の書類を作っていました。

春なのに…

桜がこんなにも咲いているのに…

天気がよかったので洗濯機をゴロンゴロン回しながらの書類作成です。

どこかに遊びに行きたかったけれど、とりあえず満足のいく書類ができたからまぁいいか♪

夕方にNHK教育テレビで放送された「ハーバード白熱教室」の第1回目を見ました。

アメリカの名門ハーバード大学で最も人気のある授業、政治哲学を教えるサンデル教授の「JUSTICE(正義)」

第1回目のテーマは、「殺人に正義はあるのか」

四人の船乗りが難破し、食糧も水もない状況で海の上を漂います。
漂流は十数日におよび、四人のうち三人は衰弱した仲間を殺してその血と肉のおかげで生きのびる…

実際に起こった身の毛もよだつような事件を題材にして、サンデル教授が生徒たちに「この殺人はどう裁かれるべきか」を質問していきます。

極限状態の中で生きのびるためには仕方のないことなのか?

それともやっぱり殺人は殺人?

もし公平に殺される者をクジ引きで選んでいたら、道徳的な問題は解決されるのか?

もし殺される本人がそのことに同意していたらどうか?

題材が題材なだけに、ちょっと顔をしかめましたが、いろいろな考えの生徒さんがいて興味はわきました。

もちろん事件は入口で、本題は「最大多数の最大幸福」を基本原理とする功利主義について考えるという政治哲学の授業なわけですが、「少数を犠牲にしてでも大多数の利益が優先される」民主主義を問う授業にも聞こえました。

大勢の人を救うためには少数の人が犠牲になってもいいのか?

日本では沖縄普天間基地問題なんかが思い起こされますね~

沖縄の基地も、全国の市町村でクジ引きをして移転先を決めたら公平で道徳的なのかな?

ハーバードの生徒さんの中で「例え本人の同意を取り付けても殺人は道徳的に許されない」という意見があってちょっと共感しました。

地元の同意があれば何をやってもいいというわけじゃないと私も思うから。

このシリーズはまだ続くみたいなので次回も楽しみに見たいと思います。