私的図書館

本好き人の365日

桜桃忌

2009-06-19 23:57:00 | 本と日常
今日6月19日は小説家、太宰治の誕生日であり、亡くなった太宰治を偲ぶ「桜桃忌」でもあります。

桜桃とはサクランボのこと。

太宰治のお墓のある三鷹の禅林寺には毎年たくさんの人が訪れるそうですが、今年2009年は太宰治が生まれてちょうど100年目にあたるということで、太宰治の変わらぬ人気についてテレビで特集が組まれていました。

若い人(特に女性)に人気があるようですね。

私の周りでは一人も見かけませんが…本当かな?

先日、喫茶店でコーヒーとケーキを注文して2時間ほど居座って来ました。

ロイド・アリグザンダーの『ウェストマーク戦記』を読むためです。

架空の国、ウェストマークを舞台に、馬車が駆け回り、マスケット銃が火を吹く!

浮浪児の王女様と、見習い印刷工の少年。

独裁者に君主制打倒を掲げる革命軍!!

王女様が戦い倒れる兵士たちを見て思わず叫ぶ言葉にジーンときて、喫茶店の店内で思わず涙ぐみそうになり困りました。

架空の国とはいえ、戦争や死については残酷なまでに描写されていて、正義とは、悪とは、人間の良心とは、といった様々な選択と決断を読者に迫ってきます。

続きが気になって、どんどん読んでしまいました。

さすがロイド・アリグザンダー☆

今日はせっかくなので、太宰治の作品を読んでいます。

日本語の文章もいいものですね。

私は太宰治の作品の中では『女生徒』という作品がお気に入りです。