インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

椰子葉越しの満月を肴に誕生パーティー

2011-12-11 23:07:56 | 私・家族・我が安宿
今日12月11日は私のバースデー。
遠出してお祭りを見に行くことも考えたが、結局我が家の三階のベランダで夫婦二人のみのワインパーティーとなった。
おととしの誕生日は、東京一安い居酒屋との異名をとる「一休」で、バースデー用に特別にフリーで供される焼酎ボトルを仲立ちに、やはり夫のみと、二人だけの誕生パーティーをひっそりと楽しんだものだ。吉祥寺のブランチだったが、窓の外は雨、客も閑散として、隅のテーブルで気心の知れた相棒と無理に会話を交わすでもなく、ツーカーの沈黙のなか傾けるグラスのみが回数を増やし、とてもリラックスした静謐の時間を過ごすことができた。

今日は日曜で、しかもフルムーン。
オープンスペースのベランダから、椰子の葉越しに見上げる煌々たる白月の美しいこと、何はなくともこの月だけでワインの格好の肴になった。

私の好物の白ワインの銘柄は辛口のフォーシーズン。フランス外資との合弁だけに、シックな舌触り、スラという太陽のシンボルラベルの銘柄は少しスパークリングが入った甘口で、こちらもおいしいが、もっと大人の抑えた味だ。赤も、フォーシーズンのほうがおいしい。
今月はイヴと大年にもワインで乾杯するので、月四度、2000ルピー以上の散財だ。日本円にして三千円ちょっとだが、物価が日本の7-8分の1のインドでは贅沢ということになる。

私の誕生月でもあることだし、大目に見よう。

久々に屋上に上がって、高い空に煌々と瞬く銀白の満月の美麗さに感動した。ずっと上方にきらめいているのは木星、その下方に瞬いているのは水星だろうか。中間にかすかなきらめきを発している星は?
月と三つの星を見上げ、冬の清涼な夜気を伝って届く潮騒に耳を澄ませる。

いい誕生日になった。
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サムスンのスマートフォン

2011-12-11 19:08:37 | 私・家族・我が安宿
携帯の新規購入にあたって、かれこれ十日ほど迷っていた機種がやっと決まった。韓国外資のサムスン、タッチスクリーン型である。最安値が4650ルピーで日本円で7000円ほど。早速使い始めているが、使用感にほぼ満足。フィンランド外資のノキアがいまだに世界第一位を占めるそうだが、サムスンが追い抜くのは時間の問題といわれており、米仏でもNO1の地位を誇るため、なんといってもモダンでスタイリッシュだ。オーソドックスな重厚性のあるノキアに比べると、デザインがしゃれているし、スクリーンもよりクリアだ。ただ同じ値段の従来のキーボードがスライドされた二重構造になったノキアも捨てがたく、カメラがサムスンの1.3MPに比べると2MPと性能がよく、バッテリーも長持ちする。耐久性はノキアのほうが優れているような気がするが、モダンさやスリークなデザインに惹かれて、結局サムスンを選んだ。
最初スクリーンのキーボードの打ち方がわからず、しまったあ、やはりノキアにすべきだったかとひやりとしたが、昨夜にはマスター、息子に早速sms、返事が返ってきた。コール、カメラともイージーで問題なし。さしあたっては、この三点がクリアされれば、合格である。消費者が使いいいようにデザインされ、子供でもイージーなように作られているのだから、私にできないはずがない。

今日も合間にいじっていて、着メロをジャズにした。
ページのスクロールにまだ慣れないが(爪でかくようにするといいようだ)、毎日触っているうちにスムーズになるだろう。ツイッターもためしに開けてみたが、日本語は一部出るが、半分ほど四角い枡になっており、無論日本語は打てない。大文字と小文字の転換がいまいちわからず、gメールにはつなげなかったが、疑問点は、新年、ガジェットに強い息子が短期休暇で戻ってくるので、そのとき聞くつもり。
ネットにつないだのと、息子に浜のらくだ写真を送ったせいか、差額がたったの26ルピーになっておりぎょっ。やはり、ネットは極力PCにすべきと反省。ちょっと試してみたかったので(過去さっぱりつながらなかったネットも、やっと携帯でもオーケーになったようだ。ツイッターもgメールも比較的スピーディーにつながった)。

ちなみに、息子のスマートフォンも、同じサムスン、私の機種より二倍も値が張る高性能タイプ。サムソンのスマートフォンはギャラクシーという商標が有名だが、同じギャラクシーでもピンからキリまで、7000ルピーから30000ルピー(1ルピー=約1.5円)までギャップがある。日本円で四万五千円も払えば、PCが買えてしまう。最近、インドでもやっとIフォーンが入荷されたが、お値段は40000ルピー以上と、他国に比べ高め。
高値のスマートフォンに手が出ない人、携帯にお金を使いたくなくほどほどにモダンであればいい人には、サムスン機種がお薦めだ。何せアップル社から盗用しているだけあって、スマートで見てくれも技術もいい。
技術に定評のあるのはなんといってもノキアだが、スマートフォン市場ではいまや、サムスンが席巻、日々テクノは向上しているし、インドもタッチフォーンがポピュラーになりつつあるので、出遅れない現時点で買っておいてよかったと思う。

原始人の私も急に、文明開化したという感じである。
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ベンガル湾季節便り/月食

2011-12-11 18:53:06 | 季節・自然
七時過ぎ、我が家のベランダから夜空を見上げると、不思議な発光体がこんじきに輝いていた。一瞬星かなと錯覚したが、地球の陰によって隠された月だと気づいた。
そう、今日は月食だったのである。
三日前と思い込んでいたが、今日が本番で、夜空に光る、地球に食われた月はまるで金のリングのような光彩を発していた。
これは浜に出て目撃せねばと思い、急いで普段着にパーカーを引っ掛けたままの姿で、渚に出た。
波打ち際には、まれな現象を肉眼で観察せんと、十数名の人が群れていた。

今日はロングスカートなので、うしおに素足を浸さず、足が濡れない少し下がった砂地で、紫紺の海と、西寄りの背後に見える月食を観察した。こんじきのリングは、淡いうこんのあるかなきかの月のていを成していないおぼろがかった様相で、裸電球程度の明度しかない。そこからほぼ同じ高度のずっと離れたところで瞬いている木星のほうが煌々と白光を発し、明るく見えるくらいだ。

実は月食を肉眼で見るのはこれが初めて。
汀にたたずみ、首が痛くなるくらい仰ぎ続ける。
そのうちに、薄い金色の紗がかかったような月は、おぼろながらも丸いていを成してきた。

月食のせいで、今日はペンキ塗り職工も現れなかったし、店も休業のところが多かった。迷信がまかり通っているせいだろう。関係ないと思うが、午前遅くから午後にかけて五時間も停電があったし、今現在ネットもつながらない。これは、ワードに下書き保存しているのである。

それでも、わが目で初めて月食現象を目撃した私は、興奮して帰った。

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