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トンネルの出口が見えた!

(庭の紫のクロッカス-日曜日撮影)

地震発生から一週間、ずうーとテレビを見続けてきた気がする。今夜、タケシが語っていたが、テレビを見続けていると、どんどん気持が落ち込んできて、お腹の調子まで悪くなって、半分げり状態になったという。自分がまさに同じで、気持が落ち込んでくるのが自分でも判り、腹を下して一日にトイレに2回も3回も座り、食欲が落ちてきた。

昨日、株主総会の後、そのまま食事会に出た。気が進まなかったけれども、食事だけに付き合うつもりが、延々4時間経っても終わりにならなかった。下戸だからそんなに付き合えないが、話を合わすぐらい出来るのだけれども、馬鹿話に盛り上がる大声と笑いの中にいて、どんどん辛くなってきた。二次会へ行くと盛り上がるのを振り切って、電車で帰った。

大地震、大津波、大火災と起ってしまったことは、今さらどうしようもなく、被災者がどんどん増えていっても、いずれだんだん片付いていくものだと思い、もらい泣きはしても、気がどんどん落ち込むということにはならない。

しかし、現在進行中の福島第一原発の被災はどんどん悪くなっていく一方で、出口が見えなかった。昨夜、家に帰ってからも、頼みの東京消防庁の放水もなかなか始まらない。風呂に入って寝ようとしたところ、パソコンを見ていた女房が、消防庁の3号機のプールへの放水が始まったという。海水を汲み上げながらの放水で、これならば大量の水が放水できる。昨夜は20分間だったが、それでも60トンの水が入る。明日はもっと長時間放水の予定で、これで何とか良いほうへ向かうのではないかと思い、胸のつかえが降りたようで、ゆっくり寝られた。

明けて、今日は午後2時から10時間以上に渡って放水をした。放射線の量も減少をみせており、今回は効果があったと思われる。一方、本日はもう一つ6号機のディーゼルエンジンのポンプと、5号機のプールの冷却機が修理できて動き出し、少しづつ上がっていた5号機のプールの水温が68度から48度に20度下げることが出来たという。今日は、さらには1号機、2号機の電源の配線が終り、明日から津波の被害を受けたモーターやポンプなどの機能が失われていないか確認し、動かせるものは動かしてゆく。明日中には3号機、4号機、5号機、6号機の電源を回復して行く予定だという。また、核燃料棒保管プールへの放水も、4号機や1号機に進めることになる。

警視庁、自衛隊、消防庁などが競うように頑張っているのは、何とも頼もしい限りである。また海外で「福島50」と呼ばれている、最後まで原発に張り付いて頑張った東電や協力会社の社員たち、日本にはまだまだ最後には踏ん張るサムライたちがいる。

今夜、コメンテーターの原子力学者が、昨日までは真っ暗闇の中を進んでいたが、今日やっとトンネルの出口が見えてきたと話した。まったく自分の思いと同じである。
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