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大阪の夜と常葉菊川の優勝

(常葉菊川高校、桜の元の凱旋)

26日の夜、関西国際空港から中国杭州へ飛ぶ飛行機が朝早いため、新大阪駅近くのホテルに前泊した。宿泊先は担当が予約してくれた新大阪ワシントンホテルプラザで、部屋のタイプが「シングルⅢ春休み甲子園応援パック」であった。春の選抜高校野球が始まっているのは知っていたが、このパックって何なのだろう。格安なのか、恩典が付くのか、人に頼んでもらったので判らない。

チェックインではガードのトラブルで現金で支払うことになってしまった。手続きを待つうちに、高校野球の応援団だろう、フロントが女子高生で溢れてしまった。宿泊のカードキーと一緒に、「スルッとKANSAI」の1000円カードをもらう。自動改札機をそのまま通れるカードなのだろうと思ったが、「何?」と聞く。「セットになっていますから」なるほど、このパックは甲子園までの電車賃がサービスで付いた宿泊なのだと納得した。しかし、このカードは自分には無駄だよな。

新幹線の中で、大阪茨木在住の友人K氏に電話したところ、夕食を付き合ってくれることになり、ホテルで待ち合わせをしていた。少し遅れて場所が判らなくてと、女子高生を掻き分けるようにやってきた。友人K氏とは駅地下の居酒屋で一晩旧交を温めた。「スルッとKANSAI」のカードはK氏の手に渡った。

突然話題が変わるが、昨日4月3日、春の選抜高校野球は常葉菊川高校の優勝でフィナーレを迎えた。静岡県の選抜での優勝は韮山高、静岡商、浜松商に次いで史上4校目である。常葉菊川はあれよ、あれよ、まさか、まさかで、とうとう優勝してしまった。

バンドをしない、スクイズをしない、敬遠をしない、真っ向勝負で武士道のような戦い方に、さわやかさを感じたのは自分だけではないと思う。かつて強打者のすべての座席を敬遠させて、勝利をものにし物議をかもした監督がいた。大阪桐蔭の高校屈指の強打者中田君に全打席とも真っ向勝負で抑え切った田中投手に勇気付けられた高校生も多かったことであろう。思えばあの辺りから常葉菊川は勢いに乗ってきた。もしかしたら、今後、高校野球の戦い方が変わるかもしれない。それほどのインパクトがあった。

優勝すると急にその高校の関係者だと主張し始める人が増える。常葉菊川高校は隣町の高校で、自宅から10kmも離れていない。だから地元も地元、自分も関係者の端くれである。関係者の皆さん、おめでとうございます。
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