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洞慶院の梅園

(洞慶院の紅梅)

今日は立春、節分の夜中に家を揺るがすような大風が吹いて、朝は風が止み絶好の外出日和となった。春を探しに女房と出掛けようとしているところへ、大工さんが地震対策工事の請求書を持ってきた。当初より3割弱の増額となったが、女房がくっ付いていて、あれこれ追加工事を頼んだのだからやむを得ない。女房は予想より安く上がったと喜んでいた。

目的地は静岡市羽鳥の洞慶院の梅園である。静清バイパスを藁科川手前で降りて羽鳥へ渡る。その藁科川の中に「木枯らしの森」がある。いつか渡りたいと思って今度も周りを調べたが、土手が工事中で車の駐車が出来ず、次の機会に譲った。

洞慶院は羽鳥から細い道を3分ほど北へ入った山ふところにあった。駐車場は狭いが何とか停められた。洞慶院の前に広がる梅園は、駐車料金も入園料も無料というのは何とも有り難い。まずは洞慶院に参拝する。弘法大師の名も見えたので、てっきり真言宗のお寺かと思ったが、夜調べてみると曹洞宗のお寺であった。「南無梅花観世音菩薩」の幟が立っている。そんなオシャレな観音さんがあるのだろうか。

このお寺の裏山を登ると安部城跡に至る。600年前の南北朝時代、南朝方の武将、狩野貞長の築いた山城跡と言われている。子供たちが幼いころ、この道を登り尾根をたどって安部城跡まで登ったのを思い出す。安部城跡からははるかに静岡の街が見えた。その登山道には西国三十三観音を石に刻んだ丁仏が置かれていた。途中にその拓本を取っている男性がいた。

あの時目にした丁仏の原画が、この2月だけの限定で本堂に展示されていた。石に刻むためか、線画に省略が施されていた。

参拝後、広い梅園を巡った。ここの梅の木は樹高が高く樹齢も古い。紅梅は花盛りであったが、白梅はまだまだこれからなのであろう。蕾が固いものもあった。樹下に敷物を広げ、静かに昼食を摂っている人々がたくさんいた。今日は日差しが暖かくてのどかでゆったりとした時間が流れていた。

ロウバイが何本か植えられて満開だった。ロウバイの質感を撮りたいと思い、花を取るコツとしてテレビで観た、青空をバックにして撮る方法を試してみた。


(ロウバイに留まるアブ)
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