さて、昨日は野党の国会審議ボイコットについて、実に数多くのご批判を頂いた。ブログにも記したとおりである。少々伝わりが悪かったようなので、つっこんで記す。
「野合である」と思われて当然の作戦だったと思う。少なくとも私の周辺では圧倒的多数の「野合批判」を頂いている。
政府案と民主党案を何故堂々と採決しなかったのか?
残念でならない。その場合、民主党案が否決となることは数の論理からいって当然に予想される。しかし、民主党が主張し続けるということは、二者択一という採決の土俵にあがることではないのか。人の言葉を借りれば、議論は尽くされていないが、審議は尽くされたのである。あとは、数の論理において負けを覚悟でも、国民に民主党案を示し続けることなのではないか?
それが何故?
そもそも教育基本法改正に反対の政党と共闘するとは、そこに何の意味があるのか? 彼らと行動を共し、「なんでも反対」のイメージを民主党がかぶる必要がどこにあるのか。結果として、多くの国民は民主党に失望したのである。
国民が求めている国会の対立構造は、「与党 対 野党」に間違いはない。しかし、断じて「右 対 左」「保守 対 革新」ではない。「保守A 対 保守B」である。10/22の補欠選挙の中で北朝鮮の核実験があった。政府としては即時に対応する必要が出てくる。しかし、民主党は格差社会を訴え続けた。格差社会も深刻であるが、今そこにある危機に対処せずして、格差社会の是正もない。むしろ、民主党は、安全保障問題に関しては、保守の立場をとり、社会保障や経済政策で政府・与党との対立軸を維持すればよい。国民の最大関心事は、社会保障問題なのだから。
今日もまた、手厳しいご意見に晒され、強くなってやろう。
【追記・加筆】
先程、長島昭久衆議院議員と電話でお話しをした。上記、私の考えをお伝えしたところ、党内30名ほどは、同意見とのこと。党が決定したことに従わざるを得ぬは、党に所属するものの宿命。とはいえ、悩ましい。良識な保守が民主党がら逃げていきますよっ。仰るとおり、徹底抗戦は国民に理解に苦しむ、それが永田町で理解できる人が少ない旨のお話だった。長島議員の主張は
こちら。
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私個人としては、せっかく民主党の代案として提出された「日本国教育基本法案」の内容が素晴らしかった(民主党案には、今日起こっている事態にも的確に対応できる「教育行政の責任の所在」が明記され、機能不全に陥った教育委員会の廃止も盛り込まれていた!)のだから、与党に修正を迫り、与野党共同で成立させる道を真剣に模索して欲しかった。与野党間にそのような国民第一、国益最優先の考え方が共有されていなかったことが残念でならない。(ただし、参議院での修正をあきらめたわけではない!!)
私個人としては、せっかく民主党の代案として提出された「日本国教育基本法案」の内容が素晴らしかった(民主党案には、今日起こっている事態にも的確に対応できる「教育行政の責任の所在」が明記され、機能不全に陥った教育委員会の廃止も盛り込まれていた!)のだから、与党に修正を迫り、与野党共同で成立させる道を真剣に模索して欲しかった。与野党間にそのような国民第一、国益最優先の考え方が共有されていなかったことが残念でならない。(ただし、参議院での修正をあきらめたわけではない!!)(長島議員)
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