長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

自民党衆議院議員長尾たかしのブログ。平成11年からネット上で情報発信を継続。サラリーマン生活を経て政界へ。

独立・憲法・東京裁判・遺族等支援法改正・マッカーサー証言・・・・・すべての事実を知ることから

2005-07-31 11:52:14 | 歴史・伝統・文化
2羽曳野市、柏原市議会選挙が9.11。各陣営いよいよ本気モード。アツイ夏になりそうである。国政では参議院の採択が8.5の予定。解散などトンデモナイと思いつつ、いつでも受けて立つ用意をしている。

明日から8月。毎年のように先の大戦に関わる議論が盛り上がる。私は今年も8月15日に靖国神社へ参拝する予定。

先日ある学生達と懇談する機会があった。日本がアメリカの占領下にあった事を彼らは知らなかった。これには正直驚いた。アメリカと戦争をしたこともとらぬ若者がいるならば不思議はないか、、、。

8月ともなると、60年前以前のことばかり検証されるが、この60年間の検証が不足としている。日本が占領下にあった時代に、東京裁判が行われ、日本国憲法が制定され、昭和28年4月28日に「独立した」ことを学ぶ必要がある。正しい歴史を次世代へ教えなければならない。歴史観の是非はともかく、事実を教えることだ。

そして、独立後の遺族等支援法改正が全会一致で行われたという事実、マッカーサーが日本は自衛の為の戦争を行ったという証言があったという事実。

理念観念を差し置き、事実を検証することから我国のあるべき姿が見えてくるはずである。
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6カ国協議・・・袋小路

2005-07-27 11:53:13 | 北朝鮮問題
6カ国協議。事前準備がすべて後手。日本だけが拉致問題のテーブルにつき、他国は核のテーブルに。これでは議論にならない。これも過去のツケ、不作為の結果である。

核保有国が「核を持ってはならない」と発しても説得力はない。北朝鮮の核ばかり槍玉に上がるが、中国の核の方が日本から見れば大変な脅威。これもまた外交矛盾。忘れてはならないのは、中国は一党独裁共産主義国家であるということ。民主主義は通用しない。

拉致問題の解決は6カ国協議では限界が見えている。それを認めようとしない当局。もはや経済制裁しかない。親日国家から支持を得て今こそ発動すべきと思う。もはやこの場は袋小路、出口は見えない

外交問題についていつも思うことだが、戦後日本が対する国家とどのような友好関係を結んだか、貢献をしてきたか。これを前面に何故出せないのだろう。何故かいつも60年前以前に遡ってしまう。条約を結んだ以上、過去の清算は済んだのであり、以降日本がどれだけ世界貢献をしてきたか、平和を重んじてきたか。もっと堂々とすれば良い。
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マラソン演説会無事終了

2005-07-25 16:26:39 | 活動
多くの皆様のご協力を得て、7月22日第三回マラソン演説会が無事終了。37℃を超える絶好の演説日和で、始発5時13分から、終電0時45分まで。

第一回目に比べ、スタッフの数が格段に多いことに心から感謝。延べ60名のボランティアにご協力頂いた。第一回目は、最終時に4人だったのが、今回は11名。よくぞお付き合い頂いた。学生ボランティアにもマイクを握ってもらったが、彼らの主張に耳を傾ける御仁も多かった。

午後8時を過ぎてからはマイクを遠慮したが、通勤帰りの方々と質疑応答の連続。さながらサラリーマンの為の政治学校と化した。それだけ関心が高いということ。

差し入れも沢山頂いた。そのほとんどが゛汗゛に消えたと思う。ありがとうございました。
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マラソン演説会再告知

2005-07-21 16:27:35 | 活動
マラソン演説会開催。がんばります。

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夏ですっ。恒例の、
「第3回マラソン演説会」を開催します。

お時間のある方は、
30分でも、2時間でも、10時間でも、、、
ボランティアご協力お願い申し上げます。
 第1回の様子

 日 時: 平成17年7月22日(金)
        午前5時から、翌日午前0時40分頃まで
 
 場 所: 近鉄八尾駅周辺です。


可能な方、御一報お待ちいたしております。

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以上です。
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準備

2005-07-19 16:28:37 | 活動
夏バテをしている場合ではない。しかし、検査の結果、のどの奥一帯に口内炎がダダッ広く発生。目で見える部分は治療したものの、「裏の方」は栄養を取って直すしかない。

選挙に関する準備と、マラソン演説会の準備で、あっという間の一日。焦る焦るっ。
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喉が切れた

2005-07-18 16:29:22 | 活動
第11回タウンミーティングも終了。3連休は街宣に力を入れた。先程終了したが、あぁ、喉が痛い。それも切れるように痛い。鏡で見てみた。・・・本当に切れていた。多分、カサカサになった硬いサンドイッチを食べたせいだ。情けない。唾が飲み込めぬほど痛い。あぁ、金曜日はマラソン演説会。完治せねば。もう、気合である。

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解散はできるの・障害者自立支援法・祝「扶桑者」

2005-07-14 16:30:37 | 社会
8月13日までに参議院では結論が出ず、継続審議となるのか。そんな風が吹いている。9月に臨時国会を召集して、解散。10月総選挙。争点は郵政民営化。自民党は完全な分裂選挙。民主党絶対有利。果たして小泉でもそこまでやるか。通常なら解散はありえない。しかし、総裁選で自民党を打っ壊すことを公約にした小泉なら、、、ありえる。

国民が郵政・解散を気にしているうちに、障害者自立支援法が衆議院厚生労働委員会で可決。採決の直前になって非常に重要な基本的データの誤りが発覚。正確な実態はわからない状態では採決できない筈。しかし、野次や罵声の中を与党が強行に採決を決行。40時間を費やしたことは事実だが、基本データーの誤りがあったわけで、あぁ、どういう思考回路なのだろう。国会って何なのだろう。

さてさて、扶桑社の歴史教科書がさらに採択された。「学習指導要領に最も則った教科書」である。反対派はまた4年前のような「過激派紛い」のことはしないでねっ。
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二つのモード

2005-07-12 16:31:25 | 政治信条
金曜日から昨日にかけて多くの会合にお招き頂いた。「解散じゃないの、いよいよだねぇ」というお声がけ多い。周辺は解散総選挙モードー。

政治の空白をつくってはならないという与党議員の、本音のような建て前のような言動が耳に残るこの時期、私としても政治の空白は如何なものかとも思う。

理由はテロ。私がテロリストなら総選挙真っ只中に一発と考えてしまう。選挙モードもあり、テロに対する厳戒態勢モードもあり、心中は複雑。

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ドサクサに紛れて・・・

2005-07-08 16:32:18 | 政治信条
昨日は集中的に街宣活動を実施。郵政民営化法案に関するテーマで、各箇所、スポットというよりは、しっかりと時間をかけて演説。スタッフ各位に聞くとやはり普段より格段にチラシの受け取りが多いとのこと。立ち止まって聞いてくださっている方、声を掛けてくださる方も、いつもより確かに多かった。

51名の造反議員に対し多少のエールを送ったものの、落ち着いて考えると自民党のパワーバランスに騙されているのではないかと再検証。

自民党にとっては、特定郵便局長会に配慮が必要。党本部としても造反が出ないよりは、造反が出てくれたほうが都合が良い。また、郵政民営化法案のドサクサに紛れて、障害者自立支援法案、人権擁護法案等々ひっそりと成立に向けて動いているかも。更に除名といっても、51名もの除名は党そのものの存続さえ危ぶまれる。選挙対処も同じこと。

そこにきて、イギリスでテロ事件が発生。マスコミはこぞってテロ事件報道。どこまでも運が良いのは小泉首相か。

郵政、イギリステロ事件で、私が務めた明治生命(現明治安田生命)の保険金未払い事件も新聞記事から一気に消えた。3年前まで内部にいたモノとして、想定の範囲内でこの未払い事件は発覚したと思っている。保険会社が死差益重視という指標を出すこと自体、「地に落ちた」という印象を持った。今回は保険金、しかし給付金はどうなのだろう。職員制度に関する費用対効果の問題。顧客は適正な保険料を
提供されているのか。元従業員として実に残念ではあるが、膿を出すなら今だろう。

政も官も業も、ドサクサに紛れることなく、厳然たる事実認識を持って対処して欲しい。
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造反に造反した議員達

2005-07-07 16:33:06 | 行財政・金融
5票という僅差で郵政民営化法案が衆議院を通過。しかし、廃案へ追い込めなかったわけで負けは負け。舞台は参議院へ移される。

過半数を保有していない野党の実情から考えれば、与党からの造反者に期待しなければならぬという悩ましさ。実は51名の造反者の真の反対理由は民主党の反対理由とは違う筈。おそらく、特定郵便局の「利権」を守るために反対しているわけで、民主党の反対と一括りにして欲しくない。しかし、8月13日までの攻防という状況で、同じ反対ならば理由は度外視。同志として認めて共に廃案へ追い込む戦術を取らざるを得ず、これもまた悩ましい。

郵政問題は郵政の問題ではなく、特殊法人独立行政法人改革の問題から端を発した。改革の本丸はここにこそ存在するが、法案はただただ郵政の組織形態のことばかりで、問題は放置されたまま。特定郵便局問題も同様。自由化された世界の国際金融資本市場で、郵便局銀行は私達の貯金に利息をつけてくれるだけのノウハウと、体力を持っているのか。外資に乗っ取られる危険性はないのか。

私は将来的にも民営化に反対をしているのではない。当然21世紀の郵便事業がこのままの形態で存続するとは思えない。私の世代はきっと70歳になっても、80歳になっても、手紙を書くよりも「メール」を利用するだろう。街のポストに投函された郵便を回収しているのは郵便局ではなく、民間企業が回収している。既に郵便事業の一部は民営化されている。「民に出来ることは民でやる」はある意味、真理である。しかし、物事には順序が必要であるということを申し上げている。

よって、この改革法案を受け入れるわけにはいかない。さて、私が今回最も気になるのは「造反に造反した議員達」である。綿貫前衆議院議長が召集した法案反対勉強会にはたしか、衆参あわせて96名~108名が参加していた筈だ。ならば、今回廃案に出来たはず。与党両党からの締め付けに屈した議員がいるということだ。

来るべき総選挙で自民党公認がもらえない、公明党から選挙協力を受けられない。ならば政治信条を変えて支持者、国民を切り捨て、選挙に勝つことを優先するという思考回路である。彼らの判断は国を売る行為である。まだ特定郵便局利権を守る議員のほうが1000倍マシである。

参議院議員参加者を差引いても、「造反に造反した議員」は35名以上いる。私は彼らの名前を一生忘れない。いずれどこかのマスコミが記すだろう。有権者は職業としての議員に就職させるために彼らにバッチを与えたのではないはずだ。

解散風が吹いているようだ。そろそろ最終準備に取り掛かる時か。
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郵政民営化法案可決か

2005-07-05 06:33:45 | 行財政・金融
本日の衆議院本会議の行方は如何に。

党議拘束に反しても自身の政策を信じ続ける議員は何人いるのか。反対の理由がたとえ特定郵便局という「利権」を守ることであっても、政治家としての器が試される。そこに注目したい。

加藤の乱で造反するといって寝返った議員は 名。以前運営していたサイトで「彼らの名前を忘れるな」と列記したことがある。複雑な心境と共に、本会議が待ち望まれる。

しかし、虚しい。
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坂中英徳・・・入管戦記

2005-07-04 16:34:33 | 社会
久し振りに良書を読んだ。入管戦記である。

現職東京入国管理局長・坂中英徳氏の著書である。坂中氏の名前は、昨年2月に行われた、在日コリアンの日本国籍取得権確立協議会の報告書で知った。1977年に提言された坂中論文は衝撃的だった。論文が発表されたときは坂中氏も言わんとすることを理解されず、大変な攻撃を受けたようだが、今日氏の論文が、在日の各団体から受け入れられ始めている。

「朝鮮系日本人」。昨年聞いたこの言葉は新鮮だった。

日本に生まれ、日本文化の中で育ち、どこから見ても日本人。しかし、法的には外国人。そして、本国に帰れば何故か外国人として扱われる。在日の法的位置付けは中途半端である。「自分自身が何者であるかをしかと確認できるのは、国籍と帰属意識を持つ国が一致することである。これが一致しないと、アイデンティティーは不確かになる」

アイデンティティーの問題として帰化を拒む気持ちもわかるが、このまま所謂参政権の問題を突破口に在日外国人の法的地位向上を求めるのにも限界がある。外国人参政権は認められるべきではなく、他に切り口を求めるべきである。これを在日の方々にも考えて頂きたい。

氏が指摘するように、このままでは在日は自然消滅する。その前に、民族を継承する道を探る必要があると言う観点から論文は出発している。氏の経歴の中で自身経験してきたことから彼ほど在日外国人のことを真剣に考えている役人はいないと思った。

所謂、在日問題というより、私も彼らの民族の伝統や文化を継承するためにこの問題を考えていきたい。

因みに、冒頭の著書の最終章は圧巻である。「大きな日本」「小さな日本」のどちらを選ぶか。いずれにせよ、外国人問題が関わってくる。構造的な人口問題をシュミレーションし、具体的な我国の未来が見えてくる。私としてはどちらを選ぶべきかまだ回答は出ていない。

※行政改革で言われる「小さな政府」「大きな政府」ではない。
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福沢諭吉の脱亜論

2005-07-01 16:51:40 | 外交一般
13億という人口の中国は魅力的な市場ではある。しかし、いずれはインドがこれを追い抜くといわれている。インドは中国と違って親日国家であり、経済的発展も地に足が着いている。今後我国は親日国家へウエイトをおく必要がある筈である。

さて、明治18年に記された福沢諭吉の「脱亜論」。近隣諸国との関係について、今日あらためて学ばなければならぬ思想が盛り込まれている。

兎に角、スゴイ。

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福澤諭吉の「脱亜論」

 現在、西洋人の地球規模での行動の迅速さには目を見張
るものがあるが、ただこれは科学技術革命の結果である蒸
気機関を利用しているにすぎず、人間精神において何か急
激な進歩が起こったわけではない。したがって、西洋列強
の東洋侵略に対してこれを防ごうと思えば、まずは精神的
な覚悟を固めるだけで充分である。西洋人も同じ人間なの
だ。とはいえ西洋に起こった科学技術革命という現実を忘
れてはならない。国家の独立のためには、科学技術革命の
波に進んで身を投じ、その利益だけでなく不利益までも受
け入れる他はない。これは近代文明社会で生き残るための
必須条件である。

 近代文明とはインフルエンザのようなものである。イン
フルエンザを水際で防げるだろうか。私は防げないと断言
する。百害あって一利も無いインフルエンザでも、一度生
じてしまえば防げないのである。それが、利益と不利益を
相伴うものの、常に利益の方が多い近代文明を、どのよう
にして水際で防げるというのだろう。近代文明の流入を防
ごうとするのではなく、むしろその流行感染を促しつつ国
民に免疫を与えるのは知識人の義務でさえある。

 西洋の科学技術革命について日本人が知ったのはペリー
の黒船以来であって、これによって、国民も、次第に、近
代文明を受け入れるべきだという認識を持つようになっ
た。ところが、その進歩の前に横たわっていたのが徳川幕
府である。徳川幕府がある限り、近代文明を受け入れるこ
とは出来なかった。近代文明か、それとも幕府を中心とし
た旧体制の維持か。この二者択一が迫られた。もしここで
旧体制を選んでいたら、日本の独立は危うかっただろう。
なぜなら、科学技術を利用しつつ互いに激しく競いながら
世界に飛び出した西洋人たちは、東洋の島国が旧体制のな
かにひとり眠っていることを許すほどの余裕を持ち合わせ
てはいなかったからである。

 ここに、日本の有志たちは、徳川幕府よりも国家の独立
を重んじることを大義として、皇室の権威に依拠すること
で旧体制を倒し、新政府をうちたてた。かくして日本は、
国家・国民規模で、西洋に生じた科学技術と近代文明を受
け入れることを決めたのだった。これは全てのアジア諸国
に先駆けており、つまり近代文明の受容とは、日本にとっ
て脱アジアという意味でもあったのである。

 日本は、国土はアジアにありながら、国民精神において
は西洋の近代文明を受け入れた。ところが日本の不幸とし
て立ち現れたのは近隣諸国である。そのひとつはシナであ
り、もうひとつは朝鮮である。この二国の人々も日本人と
同じく漢字文化圏に属し、同じ古典を共有しているのだ
が、もともと人種的に異なっているのか、それとも教育に
差があるのか、シナ・朝鮮二国と日本との精神的隔たりは
あまりにも大きい。情報がこれほど早く行き来する時代に
あって、近代文明や国際法について知りながら、それでも
過去に拘り続けるシナ・朝鮮の精神は千年前と違わない。
この近代文明のパワーゲームの時代に、教育といえば儒教
を言い、しかもそれは表面だけの知識であって、現実面で
は科学的真理を軽んじる態度ばかりか、道徳的な退廃をも
もたらしており、たとえば国際的な紛争の場面でも「悪い
のはお前の方だ」と開き直って恥じることもない。

 私の見るところ、このままではシナ・朝鮮が独立を維持
することは不可能である。もしこの二国に改革の志士が現
れて明治維新のような政治改革を達成しつつ上からの近代
化を推し進めることが出来れば話は別だが、そうでなけれ
ば亡国と国土の分割・分断が待っていることに一点の疑い
もない。なぜならインフルエンザのような近代文明の波に
洗われながら、それを避けようと一室に閉じこもって空気
の流れを絶っていれば、結局は窒息してしまう他はないか
らである。

『春秋左氏伝』の「輔車唇歯」とは隣国同志が助け合うこ
とを言うが、現在のシナ・朝鮮は日本にとって何の助けに
もならないばかりか、この三国が地理的に近い故に欧米人
から同一視されかねない危険性をも持っている。すなわち
シナ・朝鮮が独裁体制であれば日本もそうかと疑われ、向
こうが儒教の国であればこちらも陰陽五行の国かと疑わ
れ、国際法や国際的マナーなど踏みにじって恥じぬ国であ
ればそれを咎める日本も同じ穴の狢かと邪推され、朝鮮で
政治犯への弾圧が行われていれば日本もまたそのような国
かと疑われ、等々、例を挙げていけばきりがない。これを
例えれば、一つの村の村人全員が無法で残忍でトチ狂って
おれば、たとえ一人がまともでそれを咎めていたとして
も、村の外からはどっちもどっちに見えると言うことだ。
実際、アジア外交を評する場面ではこのような見方も散見
され、日本にとって一大不幸だと言わざるを得ない。

 もはや、この二国が国際的な常識を身につけることを期
待してはならない。「東アジア共同体」の一員としてその
繁栄に与ってくれるなどという幻想は捨てるべきである。
日本は、むしろ大陸や半島との関係を絶ち、先進国と共に
進まなければならない。ただ隣国だからという理由だけで
特別な感情を持って接してはならないのだ。この二国に対
しても、国際的な常識に従い、国際法に則って接すればよ
い。悪友の悪事を見逃す者は、共に悪名を逃れ得ない。私
は気持ちにおいては「東アジア」の悪友と絶交するもので
ある。

(明治18年3月16日)
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現実面では科学的真理を軽んじる態度ばかりか、道徳的な退廃をももたらしており、たとえば国際的な紛争の場面でも「悪いのはお前の方だ」と開き直って恥じることもない。・・・確かに、この繰り返し。

亡国と国土の分割・分断・・・現実に分断された。

国際的な常識に従い、国際法に則って接すればよい。・・・だから、国際法を避けている。
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