獲得された絶望感(盲人ウエカジ公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と・・・~

朝、バスの中から。

2007-02-20 20:18:14 | 雑感
  毎朝。バスに乗る。会社へ行くため。いつも同じバスに乗る。

  網膜色素変性症な私デスペア。視野が狭く、バスの中の乗客の顔は見ない。よって、毎朝同じ時間のバスに乗る乗客が毎朝同じであるかは分からず。

  視野が狭くても、バスの車窓から見る景色はさほど視野狭窄の影響を受けない。

  国道を通るバス。その歩道をバスの中から見る私。毎日見る親子。若い父親おそらく私ぐらいの父親。制服を着た小学生低学年の女の子。父親に手を握られて毎朝通勤。電車通勤と電車通学の父娘。

  父親に手を握られ歩く娘。背の高い父親に手を握られるているので、かるくバンザイしているような格好の娘。

  いつもうれししょうな娘。今日はスキップをしていた。父親に手を握られてのスキップ。

  なにが彼女にスキップをさせるのか。なにがそんなに嬉しいのか。私には分からない。

  バスの中から見る独身の私デスペア。生涯そんな経験はない私。そんな光景が実にいとおしい。

  このバスにはこれからずっと乗り続けるであろう私。この若い父親がひとりで駅まで歩く日まで見届けたいものだ。
コメント
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