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今年の米は「ど根性米」

2018年09月18日 | お米の生産者

 8月のあの暑さを忘れてしまうほど、涼しくなった山形。日に日に稲穂が黄金色に近づいていきます。
 酒田の堀さんのところでは、ほかより一足早く黄金色になっている田圃があります。これは「ひとめぼれ」。車から降りて少し歩けば畔にいるイナゴがパチンパチンと音を立てて田圃に逃げ込み、稲穂に止まっていたトンボは慌てて飛び立ちます。視線を上にあげれば、秋晴れのなかくっきりと浮かぶ鳥海山。奥から吹き付けるそよ風が稲穂をなびかせつつ通り抜けていきます。田圃に立つだけでいい米ができていると感じます。
 今年の作柄を聞いてみると、干ばつで断水を心配していたところ、断水一歩手前にとどまり、水が使えたことが大きかったようです。8月上旬の台風通過後には、フェーン現象によって高温で乾燥した風が吹き付けたため稲が枯れてしまう「白穂」が出た地域があったそうですが、「昔から台風のあとは必ず水をたくさん入れるんだ、と聞いてきたから、そのときもたっぷりと水をやった。だから、被害は少ない」との話にほっとしました。
 昨年は長雨と日照不足によって大減収となった宮城県登米市の佐藤さんのところでは、本来の秋の姿を取り戻していて、その出来栄えに期待が持てます。最近続いた雨で田圃がぬかるんでいますが、これが解消されれば、まもなく稲刈りがはじまります。熊谷さんの田圃では一部大雨によって稲が倒されかけましたが、最後の稔りに向けてぐんぐんと登熟が進んでいます。今年の米は、猛暑干ばつを乗り越えたど根性米。どうぞご期待ください。


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