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有機農業がつなぐ縁 希望ある未来をめざして…。

2022年03月22日 | お米の生産者

 大潟村の屋敷さん夫妻が今年も全有連を訪ねてくれました。妹さんが仙台に住んでいるのでお母さんを伴い挨拶かたがたの訪問でした。今年81歳を迎えた母のチタ子さん、膝が少々悪いほかはお元気です。
 3年前、父健吉さんが亡くなってからは、次女の恵さんが夫の寛明さんと一緒に大農場の後継ぎとなり、今年も厳しい有機農業を一緒に頑張っています。有機大豆も有機米もすでに完売しました。「有機というとすぐに売り先が決まって」と、転換期を終え有機栽培の認証を受けた今年の大豆は、今から予約しなければいけないようです。
 父母が開墾し土を肥沃にし、無農薬から有機栽培、自然農法とグレードアップさせてきた高野農場。父が病に倒れたとき、恵さんが後継ぎの手を挙げましたがお父さんは反対でした。農業を継いだ長女の聖さんが12年前病で亡くなったことを後悔していたのではないでしょうか。でも恵さんは言います「とにかくもったいなくて、一朝一夕ではできない有機の田んぼ、父の代で終わらせたくない」と。
 あれから3年、昨年の酷暑も二人で乗りきりました。大変なのはやはり草取り。父母の代から頼んでいる草取りなどの作業員さんも「七人の侍」ならぬ80歳のおばさんを先頭に70代から60代の7人の面々。土日には3人の若い男子が働いてくれます。
 全有連が有機大豆を「ご褒美納豆」として製品化したことをとても喜んでいて、開発にあたったスタッフとも新しい食べ方を交換するなど楽しい語らいが広がります。


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