9月19日、秋田県の内陸部の雄勝郡羽後町。田んぼの奥からまっすぐこちらに向かってくる稲刈り機。操るのは農業歴65年で長年合鴨米を作る米山さん。カーブして目の前を横切るコンバインは新品のようにぴかぴかに輝いています。
中古を購入したのかと思い、隣にいた奥さんに聞いてみると「この人は、本当にものを大切にするのよ、使い終わったら何日もかけて分解して、清掃して、ワックスかけて」しっかりと手入れをして機械は長持ち。作業効率をあげ、一番の経費削減。
昔堅気の米山さんも83歳。昨年の秋には、酷使してきた肉体は無理が利かなくなり、手術も重なったことから「来年は米作りやめるしかない」と話がありました。これまでは近くに嫁いだ長女のお婿さんが手伝ってきましたが、仕事を持ちながらの全面的な引き受けは困難なようでした。
お父さんが鴨米をやめてしまう、、、それを耳にした次女が立ち上がりました。これまでわたしたちの想いに応えてずっと耕し続けてきた田圃。「なくすのはもったいない、鴨米なくすのは嫌、だれもできないなら私が」と一念発起。米山さん夫妻も、まだ手伝ったり、教えてやることはできる、と想いを託すことに。
実際にはじめての体験は「もうすべてが大変、でもこの田んぼのため、みなさんのためにもがんばります」と笑顔で話します。今年は天候に恵まれすばらしい稔りの秋を迎えています。みなさまどうぞよろしくお願いします。
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