【全国有機農法連絡会 フォトニュース ブログ版】

有機野菜宅配の全国有機農法連絡会の農業、イベント、生産者のレポート、直営農場の様子など

88歳、今年も有機農業頑張ります 熊谷さん

2021年04月19日 | お米の生産者

 

 88歳の今も現役で米作りに励む熊谷さん。一級建築士として山形市で事務所を開いていた熊谷さんが、高血圧の影響で眼底出血を起こし「このままでは失明する」と医者に宣告されたのが28年前。なんとか治したい一心でたどり着いたのが玄米食でした。
 それも発芽玄米が良さそうだと知り、「自分で無農薬米を作ろう」と決意。天童市に五反分の田んぼを借りて有機農業を始めました。
 幸い米作りは、田植え、稲刈りと大まかに作業がまとまっています。建築士の仕事と並行してのスタートでした。最初の一年は半作程度に終わりましたが、研究熱心な熊谷さんは「米とつく本なら何でも買い、30冊は読んだ」そうです。有機農業の本も読み、肥料の作り方もマスターしました。
 以来「こういうお米を食べたい」という得意客に販売し、全有連とも合わせて毎年完売させています。
 今年も始まった有機米作り、熊谷さんの天童のハウスでは今まさに肥料づくりの真っ最中。「くず米50袋、米糠16袋、骨粉、スーパーソイル、昆布松」などを加えた堆肥の切り返し作業をしていました。堆肥の温度が30度まで下がらないとだめなのだそうです。3日に1回、根気のいる仕事です。
 これまでを振り返って「60歳から始めた有機農業も納得いく形で完成させた。これからは三浦雄一郎さんの父敬三さんを見習い、100歳まで丈夫に生きて人生を全うしたい」と意気盛んでした。こうして手塩にかけた熊谷さんのお米、今年も順調に実りますように。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山形山農場 作業小屋の窓枠... | トップ | 山の畑は農業日和 ニラ畑の... »
最新の画像もっと見る

お米の生産者」カテゴリの最新記事